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HJ × マテリアル リップ新商品開発プラン(W1×C04第一推奨・関の4決裁条件付き)

作成日:2026-07-15 統合改稿日:2026-07-22 日付規則:本書は「二つの時計」(次節)を分けて使う。90日判定レーンの日付は関の4決裁日=Day 0からの相対日で読む。本文中の暦日(2026-07-22〜10-20)はDay 0=2026-07-22と置いた場合の参考表記であり、決裁日が動けば同じ相対間隔で読み替える。発売可能化レーンには暦日を置かない。

本書の位置づけ:本書は、正本_kettei.mdの最終ゴールである「勝てる新商品コンセプト+マーケティングプラン+事業計画を含む一本の新商品開発プラン」の最終版である。関の即時決裁4点(決裁本体は11_KESSAI_MEMO.md)を条件とする条件付き実行計画であり、決裁前に本書だけで発売・販売・有料予約・配送を承認しない。W1×C04、剤型、HJの必須性、初回解放資金は関の決裁事項、製品性能・規模・発売時点の模倣耐性は本書のゲートで検証する事項である。90日判定に合格しても、発売可能化レーンの法務・品質ゲートとG-1の模倣耐性が自動的に合格するわけではない。

二つの時計(本書全体の日付規則)

本書は次の二つのレーンを完全に分離する。一方の合格を他方の合格とみなさず、依存と出口も分ける。

レーン 起点 対象 出口
90日判定レーン 関の4決裁日=Day 0 需要(B-3)、色条件固定(B-3b)、予備製品差(Day 30予備盲検)、約束・主核の理解と選好(Gate 1B)、無決済の正価選好(模擬選択)、HJ/外部到達(Gate 1C) Day 90に「W1×C04を商品化候補として発売可能化レーンへ進めるか」を判定する。実決済・配送・再購入・支援停止試験はこのレーンに置かない
発売可能化レーン F0=最終処方確定日L0=OEM書面日程の確定日。以後はF0+n日・L0+n日、市場出荷以降はS0=Gate 4市場出荷可判定日+n日の相対日 正式確認試験(C-6)、安定性・安全性、届出、法定表示、取引可能性(Gate 3)、有料予約(Gate R)、製造・市場出荷(Gate 4)、実決済(M3)、早期二回目注文と消尽窓再購入(M4系)、支援停止・非依存(M5系) Gate S通常販売と拡大判定(X8)。所要日数はOEMの書面日程で確定するまで暦日を置かない(F-2b)

短縮枝は一つだけ認める。既存許可・既存処方・販売可能な小ロットが実在し、許可証・品目届出控え・品質標準書・市場出荷判定記録の全証憑を先に原本確認できた場合に限り、発売可能化レーンの該当工程を前倒しできる。証憑が一つでも欠ける場合は前倒ししない。

関の即時決裁4点(決裁本体は11_KESSAI_MEMO.md

以下の推奨決裁は11_KESSAI_MEMO.mdと完全に一致する。決裁はメモの決裁欄で行い、Day 0中に決裁記録90D_DECISIONへ固定する。四点のどれかが未決なら、社外発注・参加者募集・試作品の人体使用・広告配信・予約受付への解放額は0円とする。

# 即時決裁事項 本書の推奨決裁(メモと同一) 別案に振った場合に変わる箇所
1 90日でW1×C04を第一実験に採るか 採る。 C04を主評価、C01はC04合格処方でのみ行う副評価とする C01を第一実験にする場合、Week 1-2の対象場面を朝へ、Day 30の主比較品をナリスアップ等の下地へ、主評価を上塗りの混ざり・濁り・時間経過へ替える。W4×C02へ振る場合は、一本完成の発色・片手使用・1,000〜1,650円帯・ドラッグ中心へ商品仕様と価格試験を全面変更し、本表は停止する
2 ティントを非交渉条件にするか、剤型変更を許すか 剤型変更を許す。 非交渉条件は「食後残色の上に一回使い、濃化・濁り・ムラを抑えて色印象を整え直せること」とし、ティント呼称は必須にしない ティントを非交渉条件にする場合、OEM依頼書へ染着性能を必須条件として加える。Day 30で反復使用と非濃化を両立できなければ、バーム・グロス等への変更はせず初回商品案を終了する
3 HJを必須初速条件にするか 必須にしない。 HJは外部流入対照と並べる一つの初速レーンとし、製品・需要の合否から分離する HJを必須にする場合、Week 1-2のHJ到達合格を全体のAND条件へ変更する。Audience Analytics、W1該当率、利用権のいずれかが不合格ならDay 30以降の資金解放は0円となり、外部Creator Labだけで代替合格にはしない
4 初回解放資金の上限 500万円を「仮の損失上限候補」として承認する。 資本4,000万円の12.5%を90日判定レーンの上限とし、OEM3社見積と作業単位の積上げ表(Day 10)で確定額へ置き換える。残り3,500万円はDay 90まで解放しない 上限を下げる場合、標本数・安全確認・法務確認を削らず、実施できない段階を後ろへ移す(日程が延びる)。Day 10の積上げ見積が上限を超えた場合も同じく、削るのではなく発売可能化レーンの項目を別決裁へ移す。500万円を超えて決裁しても、超過分はDay 90まで自動解放せず、量産・専用金型・追加SKUへ流用しない

既決・未決の区別:正本_kettei.mdでは、商品カテゴリ「リップティント」だけが既決で、WHOは関の最終確定待ち、HJ必須性と初回解放資金は未決である。したがって#2は既決事項の変更提案であり、関が変更を明示するまではティントを維持する。#1、#3、#4と#2の変更可否を決裁後、正本と11_FINAL_spine.mdへの反映は末尾「決裁後に反映する提案差分」に従いClaude Code側で行う。未決の本書を正本より上位に置かない。

決裁後(Day 0)の最初の5アクション

順番 単独責任ロール 期限 実行内容 成果物
1 投資決裁責任者 Day 0 上記4点を、採否・理由・変更時の影響とともに一枚へ署名する 90D_DECISION(四点すべてに一意の回答がある決裁記録)
2 90日プログラム責任者 Day 0 仮の損失上限候補500万円の段階別予算、実判断日、停止権限、証拠保管先を一つの台帳へ固定する 90D_GATE_LEDGER_v1(予算残、判定、証拠URL、承認者を持つゲート台帳)
3 商品開発責任者 Day 0 同一のOEM依頼書を3社以上へ送る。既製容器の1処方・1補整色・1容量、ティント案と非ティント案、試作費、MOQ、全量産費、リードタイム、支払条件、安全・安定性、製造販売、処方・試験データ・容器図面の利用・承継条件を同じ書式で求める OEM_RFP_C04_v1、送付証跡3社以上、Day 2回答期限、Day 5比較判断会の招集
4 消費者調査責任者 Day 0 18歳以上のW1スクリーナー、C04頻度、現行復旧行動、価格セル、HJ流入と外部流入の対照、除外基準を観測前に固定する。HJには直近90/180日のAudience Analyticsと媒体間重複、利用可能な起用・二次利用条件を同時請求する W1_C04_PREREG_v1、質問票、割付表、除外規則、HJデータ請求書
5 薬事・表示・データ責任者 Day 0 試作品の人体使用、広告、模擬購入、実決済、出荷を別ゲートに分け、各開始条件を固定する。EC・CRMの利用目的、同意、アクセス権、保存・削除、事業承継の扱いを文書化する LEGAL_DATA_GATE_v1。未承認の人体使用・消費者向け配信・予約・販売を止めるチェックリスト

0. 目的

0-1. 事業目的

本事業が形成する資産は、次の二つに限る。

  1. ブランドエクイティ:特定の使用場面でブランドが正しく想起・理解され、正価で選ばれ、継続使用・再購入される状態。
  2. 自社保有の顧客基盤・直接関係:本人同意の範囲で売却対象法人が保有する顧客ID、購入、使用、再購入、問い合わせ、離反理由と、顧客へ直接連絡できる関係。

HJの発信・制作とマテリアルのPRは初期支援であり、この二資産には数えない。ドメイン、EC、CRM、SNS、商標、試験データ、契約、素材利用権は、Day 0から売却対象法人へ帰属させる。法人未設立の場合は、設立時に無条件で承継する契約を先に締結し、個人名義・親会社名義では開始しない。

案件与件は、HJとマテリアルによるJV、各社2,000万円・合計4,000万円、数年で年商5億円以上、将来のブランド売却である。ただし正式なJV相手方、契約、会計上の売上基準、HJ資産の利用可能性は原本未確認である。年商5億円は現時点で未算定・未合格とし、E-6の現行1SKUドライバーツリーで再計算する。

0-2. 本書が扱う範囲

本書は、案件正本、11_FINAL_spine.md15_WHO_CEPマップ.md、案件内の公開資料と、検品で確認された公式法規資料に基づく。2026年7月7日の録音原文、社内女性ヒアリング原本、OEM回答、試作品データ、HJ Audience Analytics、起用契約、JV契約は未確認であり、確認済みとは扱わない。


A. サマリー(要旨)


B. コンセプト核

B-0. 第一推奨として仮採用する核

WHOはW1(色・ティント高関与の重ね塗り層)、主入口はC04(食後・日中の復旧)を第一推奨として仮採用する。ハード確定ではない。現行行動の頻度調査、C04製品比較、正価選択、Gate 1Bのいずれかが不合格なら、WHO・入口・核を差し替える。

核は二層で持つ。

  1. 外向きの短い約束(ブランドの核):消費者が記憶する一つの短い文。候補の設計・検証・凍結はB-5に置く。適合範囲・使用条件は約束と競合しない根拠文として近接表示へ従属させ、見出しを試験プロトコル化しない。
  2. 内部の要求仕様の一文「ティントを重ねる人の食後に、同じ色を足す前に、相性を確認した残り色を補整リップ一回で整える。」 WHO、時点、現行行動との違い、行為、実証範囲の限定を一文に固定した社内基準であり、調査設計、OEMブリーフ、表示審査、Gate判定の照合に使う。広告見出し、商品名、パッケージの主コピーには使わない。

どちらの層も、現時点ではブランド仮説である。試作品によるC04確認試験とGate 1Bを通るまでは、広告、EC、商品名、パッケージ、店頭POP、依頼投稿で性能事実として使わない。確認後も、1補整色で試験を通った残色群、上塗り色、塗布量、回数、評価時点の範囲に表示を限定する。

B-1. 市場事実の訂正

「市場の主流は『色を足して隠す美』」という断定は削除する。案件一次資料が採用している市場の読みは、次のとおり逆方向である。

案件一次資料 該当する原文 読めること
source/market-research.html 02 GROWING CATEGORY 盛るメイクから、素材を良く見せるメイクへ 同資料は、伸長カテゴリの解釈を「盛る」から「素材を良く見せる」への移行としている
source/market-research.html 03 TREND KEYWORDS 『頑張って盛る』から『生まれつき良く見せる』へ EC、新商品、Z世代研究、美容メディアを同方向と読むのが同資料の結論である
source/market-research.html SUMMARY 盛るから引き立てるへ 同資料のまとめも「色を足して隠す美が主流」とは逆である
source/lip-market.html 08 VOICES 『盛る』より『元から良い唇』に見せたい欲求 リップの発話分析も、素材を良く見せる方向として整理されている

これらは案件一次資料内の市場解釈であり、市場全体が一方向へ転換済みであることを示す代表性のある定量調査ではない。しかし、少なくとも同じ資料を根拠に「色を足して隠す美が市場の主流」と逆向きに断定することはできない。したがって、市場全体の美意識を対立対象にせず、以下の具体的な行動だけを変える対象にする。

B-2. 対抗するのは市場ではなく、食後の現行行動

本ブランドが変える対象は、W1の食後に起こり得る次の二行動に限定する。

  1. 食後の残り色へ同じティントを重ね、濃さ、赤み、濁り、ムラが増えることがある。
  2. 残り色を一度拭き取る、または落としてから塗り直し、手数と時間が増えることがある。

現時点で、この二行動の母集団頻度は未確認である。したがって、一次調査が終わるまでは、「既存の塗り足し・落として塗り直す行動に対するブランド仮説」と明記する。個別の生活者発話には「1日重ね塗りし続けると真っ赤すぎる」という例があり、競合レビューにも「出先で塗り直しても濃くならない」が評価軸として現れているが、いずれも一件の存在を示すだけで、頻度の証拠にはしない(LIPS Dinto@cosme Tiny Wonder)。

差し替え後の本文は、次の一段落に統一する。

市場全体の美意識を否定しない。本ブランドが変えるのは、食後の残り色へ同じティントを重ねるか、一度落として塗り直すというW1の現行行動である。補整リップを一回使い、試験で確認した残り色の色印象をメイクで整えて見せ、そのまま終えるか、相性を確認した色だけを任意で重ねる。現行行動の頻度と本品の性能は未確認であり、確認まではブランド仮説として扱う。

B-3. 現行行動の頻度を確認する一次調査

調査設計

項目 固定する内容
調査目的 W1のうち、直近7日間に①食後に同じティントを重ねた人、②一度拭き取る・落としてから塗り直した人の割合、1人当たり回数、食後イベント当たりの発生率を別々に測る
母集団 日本国内在住の18歳以上。性別は条件にしない。過去4週間にティントを使い、2色以上のリップカラーを使い分け、重ね塗りまたは塗り直しを1回以上した人をW1とする。食後行動の有無は抽出条件に入れない
除外 化粧品メーカー、広告会社、調査会社、本JV、HJ、マテリアルの従業者と同居家族。調査目的を推測できる関係者
標本 直近4週間のリップカラー使用者を最低2,000人スクリーニングし、W1の本調査完了400人を確保する。18〜24歳、25〜34歳、35歳以上を各100人以上含め、残り100人は自然出現に任せる。集計はスクリーナーで得たW1の年齢構成に合わせて重み付けし、無重み値も併記する
標本数の根拠 n=400は、単純無作為抽出を仮定した割合50%のとき95%信頼区間の参考幅が約±4.9ポイントになる。オンラインパネルは確率標本ではないため、この幅を母集団代表性の保証には使わない
行動日記 本調査から層化抽出した60人が7日間記録し、50人以上の完遂を必須にする。飲食時にリップを着けていた全イベントを記録し、問題が起きた時だけ回答させない
単独責任者 JVリサーチ責任者。質問票、発注、回収、除外、集計、判定の最終責任を一人に置く。調査会社は回収作業のみを担い、判定責任を持たない
期限 質問票・集計表・判定条件を2026年7月23日18時までに凍結。本調査を7月24日9時〜7月27日18時、行動日記を7月28日0時〜8月3日24時に実施し、重み付き・無重みの結果と生の自由回答を8月5日18時までに提出する

設問文

最初に自由回答を置き、選択肢で行動を教えない。選択肢の順番は回答者ごとに無作為化する。

ID 回答者へそのまま出す設問 回答形式
S1 「直近4週間に使った、色のつくリップまたはティントは何色ですか。同じ商品の色違いも別の1色として数えてください」 0、1、2、3、4、5色以上
S2 「直近4週間に、ティントを使いましたか」 はい/いいえ
S3 「直近4週間に、色のつくリップを重ね塗り、または塗り直したことはありますか」 はい/いいえ
Q1 「直近7日間に、色のつくリップまたはティントを着けたまま、食事または飲み物をとった回数は何回ですか」 0〜30回、31回以上
Q2 「そのうち、飲食後60分以内に唇を見た、触った、または塗り直した回数は何回ですか」 0〜Q1の回数
Q3 「いちばん最近の1回について、飲食後に最初にしたことを、使った物があれば商品名・色番も含めて自由に書いてください」 自由回答
Q4 「いちばん最近の1回で、最初にしたことに最も近いものを一つ選んでください」 何もしなかった/同じ色を1回重ねた/同じ色を2回以上重ねた/別の色を重ねた/透明または色付きバーム・グロスを重ねた/ティッシュ等で軽く拭いてから同じ色を塗った/クレンジング等で落としてから同じ色を塗った/その他
Q5 「直近7日間に『同じ色を重ねた』日は何日ありましたか。その後、濃すぎる、赤・オレンジが強い、暗い、濁る、ムラになる、乾燥する、問題なし、のどれを経験しましたか」 0〜7日+複数選択
Q6 「直近7日間に『一度拭く、または落としてから塗り直した』日は何日ありましたか。1回にかかった時間はどれくらいでしたか」 0〜7日+1分未満/1〜2分未満/2〜5分未満/5分以上
Q7 「いちばん最近の食後の塗り直しは、手間ではありませんでしたか」 1=まったく手間ではない〜7=非常に手間だった
Q8 「食後のリップを直すために、普段持ち歩いている物をすべて選んでください」 リップカラー/バーム・グロス/ティッシュ/綿棒/クレンジング/鏡/その他/何もない

行動日記では、飲食イベントごとに日時、飲食物、飲食前の商品・色、飲食後に最初にした行動、使った物、所要時間、仕上がりの自己評価を記録する。写真は取得しない。後から都合のよいイベントだけを除外せず、未記入理由も集計する。

事前判定

以下は外部の市場基準ではなく、W1×C04を第一入口として維持するための社内事前閾値である。

判定 合格条件 不合格時
行動の存在と週頻度 本調査で、①同じティントを重ねた、または②一度拭く・落として塗り直したW1が、直近7日間に1日以上あった割合の重み付き推定値が30%以上 「W1の主要な現行行動」と書かず、C04の入口順位と核を差し替える
イベント再現 行動日記で、リップを着けた飲食イベントのうち①または②が起きた割合が25%以上 回顧回答だけの結果として扱い、ブランドの中心行動にしない
結果の整合 本調査と日記の双方で、①と②のどちらが多いかの方向が一致する 原因を確認する追加設問は行うが、本稿の断定には使わない

三条件をすべて通った場合だけ、「W1の一定数に週次で存在する行動」と書ける。それでも「市場の主流」とは書かない。

B-3b. 色条件固定工程(需要調査と製品試験の橋渡し)

B-3のオンライン調査は行動の頻度を測るが、残色の色そのものを標準化して取得しない。そのままでは「対象残色群」を需要側で固定できず、OEMブリーフとC-6の判定が再現不能になる。したがって、需要調査と製品試験の間に次の色条件固定工程を置く。

実測セッションの設計

項目 固定する内容
目的 W1の食後残色を実測し、再現可能な生成規則で「対象残色群」を定義する
対象者 B-3スクリーナー適合のW1。探索用と確認用を別参加者として最初から分けて募集し、IDで管理する。色条件固定の実測は探索側から行う
取得項目 元のティントSKU・色番(現物確認)、素唇色、規定塗布(塗布量・回数を統一)、食事(C-5と同一メニュー・順序・時間)、食後の評価時点(食後30分)
測定条件 標準照明(D65相当の固定光源)、固定画角・距離の撮影、色票(カラーチャート)同時撮影、唇領域の区分(上唇・下唇・輪郭部)、CIE L*a*b*測色
残色群の生成規則 食後残色のL*a*b*値を、観測前に登録した色域区分規則(明度・彩度・色相角の区分閾値)でクラスタへ割り当てる。区分閾値は探索データ取得前に版凍結し、観測後に動かさない
最低人数 各残色群につき実測30人以上。30人に満たない群は「対象残色群」にせず、商品対象・表示対象へ入れない(C-4と同一基準)
除外 口唇疾患・アートメイク・測定直前の飲食条件逸脱。除外理由は全件記録する
単独責任者・期限 商品開発責任者(測色プロトコル)と消費者調査責任者(募集・実施)。区分規則の凍結はDay 14、実測完了はDay 24(Day 30予備盲検の前)

各残色群についてOEMブリーフとC-6へ明記する項目

項目 定義
目標外観域 当該残色群を「自然な血色に見える状態」へ整えた時のL*a*b*目標域。探索実測と第三者外観評価から観測前に登録する
比較対象 無塗布、透明バーム、同じティントの塗り足し、一度落として塗り直す現行行動、事前指定した競合コード品(C-5と同一)
主要差 7段階外観尺度で試作品と同色塗り足しの差1.0点以上(C-6と同一)
上塗り時のΔE00の定義 何と何の差かを固定する。①補整判定:「本品一回塗布後の唇」と「事前登録した目標外観域の中心」の差。②上塗り適合判定:「素唇へ当該上塗り色を単独塗布した基準外観」と「本品一回塗布後に同じ上塗り色を重ねた外観」の差(同一人・同一照明・同一評価時点)。C-6の合格条件ΔE00 3.0以下は②を指す

探索で残色群を選ぶ判断と、確認試験で合否を判定する測定は、別参加者・別データで行う。結果を見て通りやすい群だけを残す操作を防ぐため、対象残色群の確定はDay 30(探索完了時)に版凍結し、確認試験(発売可能化レーンのC-6正式試験)では凍結済みの群だけを判定する。

B-4. 内部の要求仕様の一文:候補比較と採用

本節の一文は内部の要求仕様であり、消費者へ見せる約束(B-5)ではない。候補は、W1、食後C04、独自の行為が一息で伝わるか、全色適合を示唆しないか、製品比較とGate 1Bで採否を測れるかで比較した。

# 要求仕様の一文の候補 判定と理由
1 ティントを重ねる人の食後に、同じ色を足す前に、相性を確認した残り色を補整リップ一回で整える。 採用。W1、食後、現行行動との違い、1補整色の一回使用、適合範囲の限定が一文に入る
2 食後のティントは、同じ色を足す前に、補整リップで色印象を整える。 ティント使用者までは分かるが、複数色・重ね塗りをするW1が残らない
3 何色ものティントを楽しむ人へ、食後は補整リップ一回で残り色を整える。 W1と食後は入るが、同じ色を足す現行行動との違いが弱い
4 ティントを重ねる食後は、濃くなる前に、補整リップで整える。 「重ねれば濃くなる」と全員へ一般化し、未確認の結果を先に断定する
5 食後のムラに同じティントを足す前に、補整リップで色印象を整える。 食後は必ずムラになるように読め、W1も一文から復元できない
6 ティント好きの食後は、塗り足す前に残り色を整える。 「ティント好き」が広すぎ、補整リップ一回という独自の行為が消える
7 ティントを使い分ける人の食後に、残り色を整えて、次の一色へ。 補整リップ一回が消え、「次の一色」が未確認の色にも使える印象を与える
8 食後の残り色を補整してから、相性確認済みの手持ち色を重ねる。 W1が分からず、任意である二工程目が必須手順に見える
9 何本もリップを使う人の食後に、足す前の一回で残り色を整える。 ティントが消え、「一回」が何の商品・行為か分からない
10 食後は同じティントを足さず、まず補整リップで残り色を整える。 命令口調で、W1の複数色・重ね塗り行動が一文から残らない
11 ティントを重ねる人へ、食後の残り色を整えてから、必要な色だけ重ねる。 二工程目が必須に見え、「必要な色」が全色適合の印象を残す
12 食後のティントを濃くせず、補整リップ一回で残り色を整える。 「濃くせず」が未実証の性能断定で、W1も明示されない

採用案は、美的な好みではなく、五つの情報を一文で欠かさないことを理由に選んだ。「ティントを重ねる人」がW1、「食後」がC04、「同じ色を足す前」が現行行動との違い、「補整リップ一回で整える」が独自の行為、「相性を確認した残り色」が実証範囲の限定である。理解と帰属はGate 1Bで実測し、通らなければこの一文自体を差し替える。

B-5. 外向きの約束と世界観の一体系(模倣耐性の中核=層1)

B-5-1. 二層の模倣耐性とこの節の位置づけ

模倣耐性は二層で設計する。層1(中核)は本節の一体系——W1の感情・自己像・所作から設計する世界観、短い約束、固有記号、感覚品質、色名/語彙、投稿文法、店頭体験——と、発売後に蓄積する直接顧客・再購入である。層2(発売時の時間差候補)はG-1の技術・供給排他であり、時間差の一層に限定する。正本の与件(資本力ある競合が機能を模倣できる前提で、右脳的・情緒的に高付加価値なブランドで守る)に対応するのは層1であり、層2だけで守れるとはしない。層1は宣言では成立せず、選好・正価選択・ロゴなし再認・継続使用・競合登場後の指名維持の実測で確認する(B-5-5)。

B-5-2. 出発点:W1が食後に失っているもの(事実に接地)

事実に反する市場敵は作らない(B-1)。一体系の出発点は、W1の生活の中で観測された次の事実と、そこから読める感情・自己像・所作である。

種別 内容 出典・扱い
事実(発話) 「1日重ね塗りし続けると真っ赤すぎる」「出先で塗り直しても濃くならない(が評価軸)」「くちびるの色が邪魔で赤く発色する」「何塗っていいか分からない」 15_WHO_CEPマップ.md §5-2。一件の存在証明であり頻度証拠ではない
事実(調査) ナリス調査で「赤みが強い人」の約8割に口紅選び失敗経験 15_WHO_CEPマップ.md §1-1
解釈(感情) 好きな色を諦めたくない。食後の唇を見た時の「失敗した」という小さな落胆。塗り足すか、落とすか、放置かの迷い 前版B-3の情緒便益(自己決定の満足、対面前に自分を整え直せる安心)を機能として復活させたもの。実測はGate 1Bで行う
解釈(自己像) 色を使いこなす自分でいたい。色に使われる(濃くなりすぎる・ムラを隠す)側に回りたくない 要検証。Gate 1Bの自由回答・購入理由で確認する
解釈(所作) 食後に鏡を見る、ティッシュを当てる、同じ色を重ねる——この数十秒の所作を、「隠す・足す」から「一回で整え直す」へ置き換える 頻度はB-3で実測する

B-5-3. 一体系の設計要素、制作責任、時期、検証、未達処置

以下は仮採用の設計仕様であり、各要素は凍結期日までに版管理のうえ固定する。時期は90日判定レーンの相対日(参考暦日はDay 0=2026-07-22)。

要素 設計内容(仮採用・要検証) 制作責任(A) 凍結時期 検証指標・閾値 未達処置
世界観 「色を諦めない・色に使われない・自分で整え直す」を軸にした一段落の世界観文。市場や他人の美意識を敵にせず、W1自身の一日の所作を主語にする JVブランド責任者 Day 14 Gate 1B自由回答で世界観語の自発出現、魅力度(B-5-5) 世界観文を差し替え、新規標本で再試験
短い約束 B-5-4の候補から一つ。性能断定を含まず、B-6の表示ルールを通る文言だけを候補にする JVブランド責任者(表示責任者の事前審査必須) Day 14に候補凍結、Gate 1B判定(Day 23)で一つに確定 理解75%以上、魅力度・選択・正価選好(B-5-5の閾値) 候補を差し替え、新規標本で再試験。確定まで対外公開しない
固有記号 約束の横へ一貫して置く色・図形の組合せを一つだけ選ぶ JVブランド責任者 Day 15(参考暦日2026-08-06 18:00)に試験刺激として凍結。候補と選定理由は版管理 ロゴなし再認:競合誤帰属10%以下かつ自社帰属60%以上(F-1B) 主記号と使用順を一体で差し替え、新規標本で再試験
感覚品質 一回で決まる吐出、指を使わない所作、携帯時に液漏れしない安心(C-3の容器要件と同一)。香味・質感は処方確定に従属し、決め打ちしない 商品開発責任者 容器はDay 30仕様凍結、質感は最終処方確定(F0)時 C-6の手順30秒以内80%完了、乾燥感非劣性 容器・処方要件へ差し戻し。装飾で補わない
色名/語彙 補整色の色名と説明語彙を「整え直す」系で統一した用語辞書(例:色名は情緒語+機能語の二層構成とする。具体名は名称WS=B-5bで確定)。「足し続けず編集し直す美」等の市場対立語は使わない JVブランド責任者 Day 24(名称WSと同時) Gate 1B再話で語彙の自発使用、誤帰属なし 辞書を改訂し、旧語の使用を停止
投稿文法 C04固定比較文法「食後残色 → 本品一回 → 自然な血色に見える状態 → 好きな色は任意」を同一画角・照明・塗布量で反復。C01を掲げる場合は別文法「素唇 → 本品 → 好きな色」を分ける 獲得責任者(広告表示責任者の審査必須) Day 15に撮影規格凍結 非HJ発信者での再現率、理解率70%以上(Gate 1C) 文法を改訂。人物の顔・夜・チャームを主識別にしない
店頭体験 「自分の残色で試す → 相性表で確認する → 自分で選ぶ」の三歩の体験。限定店頭・ポップアップの什器と接客台本をこの三歩で統一する ブランド運営責任者 発売可能化レーン(限定小売開始前)に凍結 店頭試用→正価購入転換、追加発注(D-1の進行条件) 該当店舗群の拡大を停止し、体験設計を改訂

制作の実務はHJ・マテリアルの支援を使ってよいが、E-4の市場価格SLAの範囲で調達し、成果物・権利は売却対象法人へ帰属させる。

B-5-4. 短い約束の候補(仮案・要検証)

次の3候補は本書の提案であり、確定コピーではない。いずれも性能断定・全色適合の示唆を避けた設計である。Gate 1B(理解・魅力・選択・正価選好)を通った一つだけを凍結し、通らなければ新候補を作る。「好きな色を、私の色に。」は全色適合を想起させるため使用停止を維持する(B-6)。

候補 文言(仮案) 設計意図 残るリスク
a 「足す前に、整える。」 行為の順序だけを約束し、性能を断定しない。内部要求仕様(B-4)の中心行為と一致 短すぎて商品カテゴリが伝わらない可能性。機能説明との近接表示が必須
b 「重ねる前の、ひと塗り。」 所作を約束し、既存の重ね塗り行動を否定しない 下地(C01)と誤読される可能性。C04文脈の提示が必須
c 「私の色は、私が決める。」 自己決定の情緒便益を約束し、性能に触れない 便益の具体が伝わらず、機能説明への依存が大きい

B-5-5. 層1の検証:選好・正価選択・ロゴなし再認・指名維持

理解の測定だけでは層1は確認できない。次の四つを分けて測る。閾値のうち(仮置き)と付したものは根拠となる実測がまだなく、確認者が観測前に凍結し、確認後はGate 1B判定表・X8拡大条件の該当閾値が変わる。

検証 測り方 閾値 確認者・凍結期限 レーン
選好(魅力度) 約束+機能説明の提示後、「自分に向けた商品だと思う/欲しい」のトップ2ボックス(n=200) 50%以上(仮置き・要検証) JVブランド責任者・リサーチ責任者、Day 14 90日判定(F-1B-1b)
現行行動・代替品に対する選択 「食後に同じ色を重ねる/落として塗り直す/本品案を使う」の選択実験で本品案の選択率 40%以上(仮置き・要検証) 同上 90日判定(F-1B-1b)
正価選択 価格(1,980円/2,200円)を見せた無決済の模擬選択で「買わない」を含む最終確認到達率 少なくとも一価格セルで10%以上(Day 30模擬購入と同一定義) EC販売責任者、Day 14 90日判定(F-2)
ロゴなし再認 ロゴを外した刺激での自社帰属・競合誤帰属(F-1Bの誤帰属試験) 競合誤帰属10%以下かつ自社帰属60%以上 ブランド計測責任者、Day 2 90日判定(F-1B)
継続使用・指名維持 発売後、類似訴求の競合品が確認された時点から8週間の指名検索・直接流入・CRM経由正価再購入の維持率 前8週比70%以上を維持(仮置き・要検証。観測前にX8条件として凍結) グロース計測責任者、初回販売開始前 発売可能化レーン(F-2b・X8)

B-5-6. 他の語を約束へ従属させる配置

現行の語 新しい役割 掲載位置・扱い
集中命題 社内の事業判断文 約束・要求仕様より上に置かず、経営会議の採否条件にだけ使う。消費者には出さない
「好きな色を、私の色に。」 使用停止 全色適合を想起させるため、ブランド約束、商品名、広告見出し、ハッシュタグから外す
内部の要求仕様の一文(B-4) 社内基準 調査・開発・審査の照合基準。広告見出し・パッケージ主コピーにしない
「色印象を整え直す」 機能の説明 約束直下の本文で、「試験で確認した残り色の色印象をメイクで整えて見せる」と実証範囲を付けて使う
「足し続けず編集し直す美」 削除 市場全体を対立対象にするため、世界観、PR、店頭、社内説明のいずれにも使わない
「選び直しの一手」 使用手順の内部ラベル 「食後残り色 → 本品一回 → そのまま、または相性確認済みの色を任意で重ねる」という図の名称にだけ使い、主見出しにしない

消費者が見る情報順は、次の一系統に固定する。

  1. 短い約束(Gate 1Bを通って凍結した一つ。凍結前は対外公開しない)
  2. 機能説明:「本品は1補整色です。商品ページの相性表で確認済みとした残色に、規定量を一回塗布したときの色印象を、メイクで整えて見せます。」
  3. 使用手順:「食後残り色 → 本品一回 → そのまま、または相性表掲載の色を任意で重ねる。」
  4. 適合範囲:「相性表にない残色・上塗り色との組合せは未確認です。」

主記号と使用順はF-1Bの誤帰属試験で約束と一体に判定する。層1の構成要素はG-1の層2(時間差候補)には数えず、発売時点で既に成立した優位とも扱わない。競合誤帰属が基準を超えれば新規標本で差し替える。

現時点では、1補整色による確認試験を通った残色群と上塗り色はゼロである。したがって、上記2〜4を性能事実として対外表示せず、確認後に実名の相性表を公開する。

B-5b. 名称・商標ワークストリーム(想起・帰属試験の前提)

ブランド名・商品名は現時点で存在しない。名称が存在しないまま無助成想起(M1)・自社帰属(F-1B)・商標出願を日程に置くことはできないため、次のワークストリームをM1・M2の初回測定より前に完了させる。

作業 単独責任者 期限(相対日)
1 ブランド名・商品名の候補作成(各5案以上。世界観・色名/語彙辞書と同一体系で設計) JVブランド責任者 Day 10
2 識別力・先行商標の調査(J-PlatPat等での類似検索)、ドメイン・主要SNSハンドルの取得可否確認 JV法務責任者 Day 12
3 関による名称の選択 Day 14
4 商標出願の要否・区分・時期の判断と、出願する場合の手続開始 JV法務責任者 Day 16
5 刺激への固定(名称・ロゴ・主記号・使用順図を一式で版凍結) JVブランド責任者 Day 17

刺激は二種類に分けてプロトコルへ固定する。名前なし理解刺激(約束・要求仕様・使用順のみ。Gate 1Bの無助成理解・魅力度・選択に使う)と、名前あり接触刺激(凍結した名称・主記号を含む。M1無助成想起・F-1B帰属試験に使う)。どの参加者に、どの時点で、どちらの刺激を見せたかを記録し、名前あり刺激への接触前の回答をM1の分母に入れない。名称凍結(Day 17)前にM1・M2の測定を開始しない。

B-6. 「好きな色」を実証範囲へ締める表示ルール

景品表示法の不実証広告規制では、根拠が客観的に実証された内容であることに加え、表示した効果・性能と実証内容が適切に対応することが必要である。故意でなくても優良誤認表示になり得る。したがって、1補整色で確認した残色群・上塗り色・使用条件を、コピーの広さが越えないようにする(消費者庁「不実証広告規制」消費者庁「表示に関するQ&A」Q9・Q13〜Q15)。

場面 言ってよい言い方 言ってはいけない言い方 理由
確認試験前 社内調査票で「食後の残り色を補整リップ一回で整えるブランド仮説」と明記する 「食後の残り色を一回で整える」「濃くならない」 現時点で合格した残色群がゼロで、性能根拠がない
対象範囲 「本品は1補整色です。相性表で確認済みとした残色・上塗り色に限り、使用結果を確認しています」 「好きな色を、私の色に。」「どんな色にも合う」「手持ち色全部に使える」 「好きな色」は、一般消費者に全色適合と受け取られるおそれがある
食後の結果 「相性表掲載の残色に規定量を一回塗布したとき、色印象をメイクで整えて見せます」 「すべての残色をリセット」「一塗りで朝の色へ完全復元」 本品が約束するのは外観の補整であり、全色対応や完全復元ではない
上塗り 「相性表掲載の色は、本品の後に重ねて使用できます」 「その日の気分で何色でも重ねられる」「次は好きな色を自由に選べる」 合格した上塗り色以外への適合を広げない
反復使用 同日反復試験で通った回数と条件を、そのまま近接表示する 「何度でも濃くならない」「一日中ずっと整う」 反復回数と時間は、確認した範囲だけが根拠になる
相性表 合格・不合格・未確認を同じ粒度で掲載し、処方・SKU・試験版を明記する 合格例だけを大きく見せ、不合格・未確認を小さな注記へ送る 全体印象が実証範囲を越えないようにする

「好きな色」の代替は、次の二文に固定する。

相性表で確認した色は、本品の後に重ねて使用できます。

相性表にない組合せは未確認です。

処方、補整色、塗布量、評価時点、上塗り商品・色のいずれかが変わった場合、その旧試験を新しい表示へ流用しない。表示責任者と製造販売業者が、全表現を根拠資料の行へ一対一で対応させ、対応できない表現は公開しない。

B-7. WHO×CEPの役割と決裁境界

W1は年齢や、試作品が偶然効いた相手で後付けしない。需要側で「日本国内在住の18歳以上、過去4週間にティントを使い、2色以上のリップカラーを使い分け、重ね塗りまたは塗り直しを1回以上した人」と事前登録し、食後行動の有無は抽出条件へ入れない。探索参加者と確認参加者は分ける。

WHO/CEP 役割 扱い
W1×C04 第一実験 現行行動頻度、C04製品比較、正価選択、Gate 1Bを別々に判定。全て通るまで確定商品と呼ばない
W1×C01 条件付き副評価 C04合格処方、同一SKU、共通の簡単な手順で別試験を通る場合だけ加える。初回規模へ加算しない
C18a 問題認識 購入後の色不適合を調査するが、第三入口・別売上にしない
C03 製品成立条件 乾燥感・つっぱりを悪化させない非劣性項目。別市場として加算しない
C05/C07/C09 獲得場面 会う前、長く直せない日、新色発見の表現場面。入口・独立SAMにしない
W5 C04の隣接WHO候補 W1合格後、同じ1SKU・C04で成立する非重複人数だけを追加
W7 安全性根拠取得後の隣接WHO候補 「敏感」を根拠なく表示せず、W1・W5との重複を控除
C11 独立R&D 長時間安全性、移染、翌朝増分、反復使用を別判定。C04不合格時の代替にしない

決裁時点の状態は、①W1×C04=未決・仮採用、②商品カテゴリ=正本ではティント既決だが剤型変更は再決裁待ち、③HJ必須性=未決、④初回解放資金=未決である。関が別案を選んだ場合は、対象者、主評価、OEMブリーフ、比較品、価格、チャネル、90日表、規模式、排他用途を一式で差し替え、現行表の一部だけを流用しない。

B-8. 初回で選ばないこと

C. 製品設計

C-1. 最小商品仕様

項目 固定内容 不合格条件
剤型 正本上はリップティント。推奨決裁枝ではC04性能を優先し、バーム・グロス等への変更を許す 関がティントを維持した場合は、染着・膜がC04反復使用と両立しなければ終了。変更を許した場合も、剤型を変えてC04主要評価・安全・品質を通らなければ終了
物理SKU 1処方×1補整色×1容器×1容量 複数色・付属品がないとC04を説明できない
使用 食後残色の上へ規定量を一回塗布 クレンジング、指、別商品、複数回のなじませが必須
主対象 B-3の需要調査とB-3bの色条件固定工程で事前登録した残色群 確認後に対象者・残色群を追加して合格を作る
価格候補 1,980円/2,200円 必須セットや恒常値引きが必要
初回に含めないもの C01専用品、C11、チャーム、ケース、レフィル、限定色 X8の拡大判定前に追加

C-2. 処方の優先順位

  1. 化粧品基準、口唇使用の安全性、最終処方の安定性。
  2. 規定量一回での過度な濃化・暗転・ムラの低減。
  3. 同日反復時の色蓄積の抑制。
  4. 乾燥感、つっぱり、皮むけ感を悪化させないこと。
  5. 事前登録した上塗り色との適合。
  6. C04合格後に限るC01性能。

「低彩度」「薄膜」「美容成分」は方向候補であって性能の証明ではない。原料名・配合率・香味・粘度はOEM回答と探索結果を得るまで未確定とする。

C-3. 容器要件

容器は1本で完結し、指を使わず、確認試験で固定した質量を一回で吐出できることを必須にする。吐出量、持ち戻り、清掃、液漏れ、温度、光、落下、振動、反復開閉、安定性、量産再現、原価、MOQを比較する。専用金型は初回条件にしない。

初号は既製容器を使い、容器・定量吐出部品を発売時の時間差候補(G-1の層2)に数えない。G-1で層2の候補にするのは、C04専用処方と性能に不可欠な主要原料の用途限定排他である。容器の吐出再現性は製品成立・品質要件として判定し、排他性と混同しない。容器の所作(一回で決まる吐出・指を使わない・液漏れしない)はB-5の一体系(層1)の感覚品質要素として設計する。

C-4. 対象残色群と1色の決め方

B-3bの色条件固定工程で、生成規則に基づき各30人以上の実測を確認した残色群だけを探索へ入れる。探索用24人は確認試験に再参加させない。探索で選んだ主対象群、補整方向、使用手順、吐出質量、比較品、評価時点をDay 30(参考暦日2026-08-21)までに凍結する。

確認試験前に、主対象を最大3群から1〜3群へ決める。確認試験で合格した群だけを商品対象・表示対象にする。合格しなかった群を除外した結果を「広く使える」と説明しない。第2補整色は初回発売に入れず、発売後の実測された未充足が規模・正価購入・在庫条件を満たした場合だけX8で検討する。

C-5. OEMブリーフ

項目 OEMへ渡す固定内容
目的 食後残色の上へ一回塗布し、同じティントの塗り足しより過度な濃化・暗転・ムラが少ない外観に見せる補整リップ候補を作る。関の剤型決裁前はティント案と非ティント案を同一書式で出す
機序候補 低隠蔽の補色調整、薄膜による外観均一化、染着の累積抑制。いずれも要検証で、薬理作用は想定しない
対象 B-3bの色条件固定工程で事前登録した残色群(生成規則・目標外観域・比較対象・ΔE00の定義を添付)。確認後の追加は禁止
比較 無塗布、透明バーム、同じティントの塗り足し、一度落として塗り直す現行行動、事前指定した競合コード品
塗布量 探索で容器30回分の吐出質量を測り、中央値をmg単位で固定し、許容差±10%をプロトコルv1.0へ記録。数値記入前に確認試験を始めない
食事 米飯150g、油脂を含む主菜80g、水200mLを同じ順序・時間で摂取。食物アレルギー対象者は除外し、代替メニューを混在させない
時点 上塗り10分後、食前、食後、試作品塗布直後、30分後、2時間後。二回目の食事・塗布は反復試験で別に行う
測定 標準照明・固定画角の画像、CIE Lab*・ΔE00、第三者外観評価、本人評価、所要時間、手数、乾燥感、つっぱり、有害事象
安全・品質 成分適合、安定性、容器適合、微生物、使用上の注意、量産再現、品質標準書・出荷判定に必要な資料
排他性 G-1の専用処方、主要原料、24か月、地域、用途、近接処方、改良、権利承継、エスクローを含む契約可否

食事条件は本計画の試験条件であり、市場全体の食行動を代表するものではない。

C-6. 確認試験プロトコル

Day 30のW1 n=48は処方候補を絞るための予備盲検であり、下表の確認試験を代替しない。正式採否は最低60人、各対象残色群20人以上と事前標本数計算の大きい方で行う。正式確認試験は最終同等処方について行うため、発売可能化レーン(F0=最終処方確定日起点。F-2b)に置き、90日判定レーンの日程へ押し込まない。

項目 固定内容
対象者 18歳以上、確認用新規参加者最低60人。事前登録した各主対象残色群20人以上。探索参加者を除外
標本数 探索で得た標準偏差を用い、主要差1.0点、両側5%、検出力80%の事前計算を行い、60人を上回る場合は計算値を採用
割付・盲検 製品コード化、使用順無作為化。評価者3人は商品名・価格・期待説明を知らない
主要評価 7段階の外観尺度(1=過度に濃く不均一、7=適度な濃さで均一)の3評価者平均。試作品と同じティント塗り足しの差が1.0点以上、95%信頼区間下限が0.5点超
客観補助 CIE Lab*・ΔE00と唇領域内の色ばらつき。主要評価を置き換えず、成立・不成立条件の記録に使う
手順 30秒以内、塗布1回、説明の再提示なしで80%以上が完了。指・クレンジング・別商品を必須にしない
非劣性 2時間後の乾燥感NRS 0–10について、透明バームとの差の95%信頼区間上限が1.0未満。つっぱり・皮むけ感も事前登録
上塗り色 表示対象にする色だけ、B-3bで定義した上塗り適合判定——「素唇へ当該色を単独塗布した基準外観」と「本品一回塗布後に同じ色を重ねた外観」の差(同一人・同一照明・同一評価時点)——のΔE00 3.0以下を合格条件として別確認。合格しない色は相性対象外
安全 重篤な有害事象0件。医療対応を要する事象、製造販売業者が許容不可と判断する所見、法規不適合は即停止
採否 事前登録した主対象群が主要評価・手順・非劣性・安全を全て通過。観測後に群・主要評価・閾値を変更しない

C01はC04合格後、別の確認用参加者40人以上で、事前指定した下地、自社品なし、C04合格処方を比較する。上塗り色のΔE00、ムラ、乾燥感、手順を確認し、C04性能を下げない場合だけ追加する。

C-7. 製品証拠と権利

比較プロトコル、原データ、解析コード、試作履歴、安全・安定性、容器図面、品質資料、仕様別紙、素材同意、契約を売却対象法人の権限下で版管理する。他社比較結果は内部開発判断に限り、対外広告へ転用しない。

C-8. 拡張条件

初回1SKUの正価販売・継続・再購入・独立運営を確認するまで、追加色、C01専用品、C11、周辺カテゴリ、第2ブランドへ支出しない。W5、W7はC04の同じ問題が存在し、W1との重複を実測控除でき、同じ商品・手順・表示で確認試験を通る場合だけE章の規模式へ加える。

順序 拡張候補 進める条件
1 W1内の第2補整色・容量 既存1SKUでは解けない失敗群が実使用データに存在し、追加が正価の新規購入または補充購入と獲得後限界利益を増やす
2 W5の就業者×C04 同じ処方、同じ一回の使い方、同じ主核で成立し、W1との非重複人数と正価購入を確認
3 W7の乾燥等による離反層 最終処方の安全性・使用試験を通り、具体的な離反理由を解ける。「敏感」は根拠なしに表示しない
4 リップケア内の隣接商品 同じ約束、使用結果、色の適合知識、顧客関係を再利用でき、初回1SKUの拡大を損なわない
5 フェイスカラー周辺 唇で得た色の補整知識が別部位でも通用し、既存顧客の正価購入と法規上の成立を確認
別体系 W4×C02の一本完成 WHO、課題、手順、価格、容器が変わるため、初回商品と同時開発せず別途決裁

C11夜色はこの順序に入れない。

開発段階別に固定する要件

時点 要検証事項 まだ固定しないもの
OEM相談前 口唇使用可能な色材・原料、染着と反復使用の両立、安定性、直接吐出式への充填適合、既製容器のMOQ・原価、処方・原料排他の受諾可否 原料名、配合率、粘度、香味、塗布口、充填量、専用金型
探索試作 3補整方向、食後残色の再現、ティッシュオフ要否、同日反復、上塗り適合、乾燥感、鏡なし失敗率 確定色名、色数、使用回数、時間の広告表現
確認試験前 標本数、主要評価、最低差、非劣性、対象者、比較対象、食事、塗布量、撮影・測色条件 「優れている」「長持ち」「乾燥しにくい」等の対外表現
容器決定前 液漏れ、温度、光、落下、振動、清掃、内容物の持ち戻り、誤開封、反復開閉、量産再現、原価 容器方式、外形、加飾、チャーム、レフィル
予約・販売前 最終同等1SKUの適合範囲、安全・品質・安定性、法定表示、広告根拠、取引条件、正価、返品・返金 発売色追加、限定色、容量違い、セット販売
契約前 OEMの処方・データ・試験・容器図面・移管、顧客データ、素材、商標、排他、エスクロー、事業承継 「ブランドが所有する」「模倣耐性がある」と確定する対外表現

D. マーケティング

D-1. チャネルと棚の順序

製品・需要の確認、適法な取引、平常時の棚販売を分ける。初期から全チャネルへ配荷せず、ブランド名義の直接顧客関係を残しながら、次の順に進む。

段階 主チャネル・消費者接点 役割 金銭 次へ進む条件
無償検証 調査、模擬棚、模擬カート、選択実験、閉鎖環境の適法な使用試験 課題頻度、現行行動、製品差、主核理解、価格選好 0円 F章の需要・製品・ブランド条件を通過
初期取引 売却対象法人名義の自社EC 法務・品質ゲート後に、正価購入、使用、返品、再購入、顧客IDを確認 Gate R/S後だけ有料 最終同等SKU、取引条件、対象ロット、正価、顧客同意が成立
選択的バラエティ @cosme STORE、ロフト等の限定店舗・ポップアップを候補化 棚でC04が理解され、試用が平常時の正価購入と追加発注へ変わるか確認 有料 販促がない期間の限界利益、追加発注、価格維持、顧客接続を確認
適合店舗群のドラッグ マツキヨココカラ、ウエルシア等を候補化 日常の入手性と補充購入を広げる 有料 接客なしでの理解、店舗/アカウント別限界利益、供給、再発注が再現
モール Qoo10、Amazon、楽天を目的別の別実験として使う 到達、検索、補充、セット等を検証 有料 自社ECの正価判定と混ぜず、価格・手数料・ポイント・顧客データを別集計

具体的な店舗数、フェイス数、初回発注、掛率、返品、什器費、販促費、支払サイト、導入時期は、個別商談と1個・1注文当たりの採算取得後に定める。一次根拠のない一般値は置かない。ロフト「商品のご提案」@cosmeポップアップストア

棚で伝える順序

棚の第一仮説は、リップカラー/ティント隣接の「食後の補整リップ」提案である。下地棚・ケア棚を初期の主位置にするとC01や保湿が主便益に見えるため、C04主を確認するまでは置かない。

  1. 短い約束(Gate 1Bを通って凍結した一つ。B-5-4)。棚上でも約束が最初に目に入る位置に置く。
  2. 機能説明:「本品は1補整色です。相性表で確認済みとした残色に、規定量を一回塗布した時の色印象を、メイクで整えて見せます。」
  3. 使用順:「食後残り色 → 本品一回 → そのまま、または相性表掲載の色を任意で重ねる。」
  4. 適合範囲:「相性表にない残色・上塗り色との組合せは未確認です。」

棚・什器・接客台本はB-5-3の店頭体験(自分の残色で試す → 相性表で確認する → 自分で選ぶ)で統一し、内部の要求仕様の一文(B-4)を棚の見出しに使わない。

バイヤーへ渡す中心材料は、C04比較結果、正価購入・返品・継続・再購入、成立/不成立の相性表、限定店の平常時販売と追加発注である。フォロワー数や単発露出を採用理由にしない。

小売拡大前の直接顧客関係

小売・モールの売上を、自社顧客基盤と同一視しない。次をチャネル別に観測前登録し、未設定または未達の間は拡大しない。

IDと直接関係を取れない売上は「チャネル売上」として別計上し、自社顧客基盤には算入しない。

モール別の役割

D-2. HJ/外部Creator Labの獲得設計

HJ等で有効な表現と到達先を見つけ、HJ外で再現し、ブランド名義の購入と顧客関係に残す。

HJの役割は、発売前から初期の表現探索と、権利処理済みの実使用素材の取得である。HJ公式から確認できるのは、egg、nuts、I LOVE mama等の媒体、タレント・クリエイター、映像制作、SNS・デジタルマーケティング等の事業の存在までであり、本JVでの利用可否、W1到達、費用、二次利用、競合排他、売却時承継は要検証である。HJ「事業内容」

HJは、複数起用枠、必要な権利、データ閲覧を契約で確保できた場合だけ候補にする。確保できなければ外部Creator Labを同条件で比較する。HJを必須条件にするかは冒頭#3の決裁に従う。

Gate 1Cの比較条件

HJ側2人以上、資本関係のない外部側2人以上を、同じ商品説明、尺、CTA、配信予算、期間で比較する。各系統で18歳以上の有効ランディング150セッション以上を最低標本とする。HJレーンの合格条件は、W1該当完了率が外部系統より5ポイントを超えて劣らず、W1該当者1人当たり獲得費が外部系統の1.25倍以内で、主核の正しい理解率が70%以上であることとする。自然到達と広告到達、フォロワーと非フォロワーを分ける。

90日表のWeek 1–2では、これに加えてHJ流入n=150、外部対照n=150、HJのW1該当率25%以上、有効W1一人当たり費用が外部対照の125%以下を判定する。前者は系統間の非劣性、後者はHJ単独の最低水準であり、両方を満たすまでHJレーンは合格にしない。

運用KPI

これらはHJの貢献速度を測る診断値であり、製品需要や模倣耐性の合否へ置き換えない。

発信の三勘定

HJ制作物、非HJの有償CGC、購入者の自発投稿は別勘定にする。前二者は依頼・報酬・提供を伴う広告素材、自発投稿は第三者行動の観測である。三つを一つのUGC件数に合算しない。

段階 実施すること 次へ進む条件 条件未達時
0. 無償・非公開の検証 C04ブラインド比較と、HJ/外部の媒体監査・W1スクリーナーを並行する。消費者から金銭・与信・ポイントを取らない 製品、需要、主核、到達の各証拠を取得 C04不合格なら初回商品案を終了。到達不合格なら当該獲得レーンを止める
1. 表現探索 複数の本人アカウントで、C04をC05/C07/C09の場面に置き、冒頭・比較・発信者差を確認 複数人で同じC04理解と、法務ゲート後の正価購入を確認 高再生だけなら止める。一人だけなら人物依存として増額しない
2. 非HJ再現 確認したC04形式を複数の独立した非HJ発信者へ渡す 複数人で理解・正価購入・権利取得を再現 HJ固有の到達、人物、表現を切り分けるまで恒常施策にしない
3. 許諾素材の展開 正価購入と採算を確認した素材だけ、契約範囲内で公式、広告、自社EC、店頭へ使う 商品理解、採算、表示適合が維持 権利不足、広告化後の未再現、誤認増加があれば停止
4. 両親会社非依存 公式、自社EC、同意済みCRMで使用支援と再購入を行い、非HJ発信者と限定店頭を補助にする 発売可能化レーンの支援停止条件(E-4・F-2b)で新規・再購入が成立 支援がないと購入が止まる間は拡大しない

短尺は、一つの動画で一つの購入上の問いに答える。C04は「食後残り色 → 本品一回 → そのまま、または相性確認済みの色を任意」、C01は「素唇 → 本品 → 上塗り色」を同じ動画に混ぜない。撮影、塗布、食事、経過時間をそろえ、映像だけで性能を証明しない。

D-3. 価格とプレミアム化

初期の価格体系は税込1,980円セルと2,200円セルだけとする。無償検証では商品、送料表示、特典、画像、時期をそろえ、「買わない」を含む模擬選択を取る。これは実購入率ではない。法務・品質・取引ゲート後は、関が一つの通常価格を選び、同一SKUを全初期チャネルで同じ通常価格にする。

ポイント、送料、手数料、クーポン、期間販促を使う場合は、対象SKU、期間、費用負担、比較可能性、価格毀損の停止条件を別実験として事前登録する。販促購入を正価購入率へ合算しない。販売実績のない価格との二重価格表示をしない。

プレミアムは「安い高機能品」や成分数ではなく、二つの柱で成立させる。機能の柱は、確認した範囲で食後の色失敗を減らす確かさ(比較証拠・相性表)。情緒の柱は、自分で色を決め直せる自己決定の満足と、対面前に自分を整え直せる安心である(前版D-3のプレミアム機能をB-5の一体系へ接地させて復活したもの)。機能と相性表だけでは高付加価値の理由にならず、情緒の柱はB-5の世界観・約束・記号・店頭体験の一貫で支える。二つの柱が価格で選ばれるかは、宣言ではなくGate 1Bの魅力度・選択と、正価を見せた模擬選択、発売後の非割引の実購入・指名維持(B-5-5)で確認する。初回から次を一体系にする。

  1. 短い約束、世界観、使用順、適合範囲が一貫する名称と説明(B-5・B-5b)。
  2. 一回量を再現でき、携帯・清掃・液漏れ・反復開閉を通る容器(感覚品質としても設計する)。
  3. 合格・不合格・未確認を同じ粒度で示す相性表。
  4. 表示範囲と対応する最終品の比較証拠。
  5. 値引きでなく正価購入を支える限定的な初期流通。
  6. CRMによる補充支援、失敗回避、改善参加。

C01、C11、チャーム、人物名、未確認の美容成分は初回価格の理由にしない。製品成立を先に判定し、C04不成立を価格・外装・露出・世界観で補わない。

D-4. 広告、PR、UGCと運用移管

D-4-1. 化粧品固有の対外表現

D-4-2. PRの役割と移管

マテリアルのPRは掲載件数を増やすためでなく、初期検証から得た反応を、問題の事実、商品の根拠、第三者が正確に説明できる使用知へ変え、発信者のファン以外と小売へ届けるために使う。

  1. 仮説編集:W1調査、製品比較、模擬選択、正価購入、低評価を分け、確認事実・解釈・未確認を区別する。
  2. 根拠整備:C04比較、成立・不成立の相性条件、処方事実、使用方法、FAQ、禁止表現を、第三者が条件まで確認できる資料にする。
  3. 第三者への情報提供:美容編集者、小売等へ、肯定的結論を指定せず、商品、試験方法、限界を提供する。医療・美容上の肩書による推薦・保証には使わない。

恒常的な話題供給、定例メディア対応、毎回の商品投入に伴うマテリアル主導PRは前提にしない。2026年9月20日までに、公式、CRM、顧客対応、取材、商品改善の承認・実行を売却対象法人の運営責任者へ移す。

発売初期に用意するPR素材は、W1×C04課題資料、対象・塗布量・回数・食事・経過時間・評価・結果・限界を含むC04検証資料、成立・不成立を両方残す相性表、処方・品質資料、権利処理済み実使用素材、購入者の実使用記録、C01別紙(通過後のみ)とする。

リリース、取材資料、ブランドSNS、依頼投稿、EC、広告、店頭POP、コメント返信は、同じ表現―根拠台帳で管理する。台帳には、表現、根拠資料、対象SKU、使用可能媒体、必要注記、承認者、版、失効条件を置く。主指標は、C04の正しい説明、正価購入・使用・再購入、両親会社を介さない購入、表示・権利違反0件、法人への運用移管である。リーチ、再生、掲載数、広告換算額、受賞数は診断値に留める。

D-4-3. インフルエンサー起用時のステマ規制対応

2023年10月1日から、広告であることを一般消費者が判別しにくい表示は景品表示法上の指定告示の対象である。広告主が投稿内容の決定に関与したかは、明示的な指示だけでなく、依頼内容、やり取り、報酬、無償提供、アフィリエイト利益、過去・将来の関係等を客観的に見て判断される。規制対象となる責任主体は広告主であり、契約でインフルエンサーだけに責任を移せない。消費者庁は、「広告」等の表示がない、表示が動画の途中だけ・短時間だけ、末尾や大量のハッシュタグへ埋没する、小さく薄いといった例を不明瞭な表示として挙げている。

出典:消費者庁「ステルスマーケティングに関する景品表示法上の規制」消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」消費者庁「『一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示』の運用基準」PDF

本計画では、広告主が依頼、報酬、商品提供、投稿内容、公開時期、二次利用のいずれかに関与する投稿を広告案件として管理し、次の文言を投稿の冒頭にそのまま置く。商品名や広告主名を伏せず、プラットフォームの「タイアップ投稿」表示は補助として併用する。

関係 投稿冒頭の必須文言
報酬と商品提供 【広告/PR】[販売業者名]から報酬と商品提供を受け、[商品名]を紹介しています。
商品提供のみ 【PR】[販売業者名]から商品提供を受けて投稿しています。
アフィリエイト 【広告】[販売業者名]との提携投稿です。このリンク経由の購入で投稿者に報酬が入ります。

表示位置は、法令上の文言を追加するだけで済ませず、一般消費者が最初に広告と認識できる運用へ固定する。テキスト投稿は本文の先頭行かつ「続きを読む」より前、静止画・ストーリーズは商品や評価を示すすべての画面、短尺動画は冒頭画面・商品紹介中の画面・キャプション先頭、長尺動画とライブ配信はタイトルまたは固定表示・開始時の口頭説明・商品を改めて紹介する時点に表示する。文字は背景と十分に区別できる大きさ・色・表示時間とし、ハッシュタグ群の中や末尾だけには置かない。これは、媒体差で表示が不明瞭になることを防ぐ本計画の統一運用である。

投稿本文は次の形に統一する。

【広告/PR】[販売業者名]から報酬と商品提供を受け、[商品名]を紹介しています。

[承認済みの事実・使用感。広告文言―根拠対応表にある表現だけを使用]
使用条件:[使用回数、併用条件など、根拠と対応する条件]

[購入導線]

「個人の感想です」「効果には個人差があります」を付けても、根拠のない効果、医薬品的な効能、保証的表現が適法になるわけではない。キャプション、画像内文字、動画、音声、コメント返信、ライブ発言、プロフィール、リンク先を一つの広告素材として審査する。

起用契約に必ず入れる条項
条項 契約本文に入れる実務要件
広告関係の開示 報酬、商品提供、交通費、成果報酬その他の経済的利益を列挙し、上記の指定文言と表示位置を、投稿・動画・ライブ・コメント・リンク先の媒体別に守る。プラットフォームのタイアップ表示だけで代替しない。
公開前承認 初稿、画像、動画、音声、サムネイル、キャプション、ハッシュタグ、リンク、公開日時を広告主へ提出し、広告表示責任者と製造販売業者の書面承認前に公開しない。承認後の改変も再承認対象とする。
表現の範囲 広告文言―根拠対応表に登録された表現と条件だけを使う。疾病の治療・予防、保証、最上級、医師等による保証に見える表現、根拠のない比較、承認されていないビフォーアフターを使わない。
率直な感想と安全情報 好意的評価を義務付けず、実際と異なる体験を求めない。刺激、腫れ等の安全性情報や重大な苦情を受けた場合は公開・返信前に指定窓口へ報告し、GVP手順へ接続する。
ライブ・コメント管理 ライブ、コメント、DMへの商品説明も契約対象とし、未承認の効能説明をしない。質問に根拠対応表で回答できない場合は、指定窓口を案内する。
表示の維持 広告関係の表示を投稿期間中、冒頭の明瞭な位置に維持し、広告主の承認なく削除、縮小、末尾移動、背景との同化をしない。
アフィリエイト リンク、クーポン、販売件数連動報酬を事前申告し、報酬が発生する関係を投稿冒頭で明示する。リンク先の商品ページも同じ版の承認済み表示にする。
二次利用 広告主による転載、切り抜き、広告配信、店頭利用は、媒体・期間・編集範囲を別途承認し、二次利用物ごとに広告表示と薬機法・景表法の再審査を行う。
是正・停止 表示欠落、未承認表現、根拠との不一致を発見した場合、広告主の指示で公開停止または訂正し、元投稿、発見日時、是正内容、是正後画面を保存する。
記録・監査 依頼書、契約、報酬・提供品、やり取り、初稿、承認版、公開版、公開日時、修正履歴、インサイトを広告主へ提出し、広告主が監査できる状態で保存する。

広告表示責任者は販売業者側に一名を置き、全チャネルの表示台帳、根拠対応表、起用契約、承認記録、公開後巡回を統括する。製造販売業者は販売名、全成分、効能表現、品質・安全性に関する表示を承認し、広告表示責任者は景品表示法、ステマ表示、特定商取引法、画面間の整合を承認する。どちらかが不承認なら公開・予約・販売を開始しない。

D-5. 18歳未満

初回の有料予約、販売、唇画像・購入履歴・使用履歴の連結は18歳以上に限定する。15〜17歳は18歳以上の正価購入・再購入・チャネル適合の母数へ入れない。

15〜17歳の表現理解を後日調べる場合は、別セル、無課金、年齢確認、法定代理人の契約同意、本人が理解できる説明、データの利用目的・管理主体・保存期間・削除・第三者提供に必要な同意を実装する。18歳以上と合算しない。消費者庁「18歳から大人」個人情報保護委員会FAQ 1-62


E. 事業

E-1. ブランドビジネスモデルと成長の定義

形成する資産は二つに限る。

  1. ブランドエクイティ:W1がC04でブランドを想起し、主核と適合範囲を正しく理解し、正価で選び、使い続ける状態。
  2. 自社顧客基盤・直接関係:売却対象法人が本人同意と契約の範囲で保有・利用し、事業とともに承継できる顧客ID、購入・再購入、使用結果、問い合わせ、返品、離反理由と直接連絡できる関係。

成長はSKU数、投稿数、掲載数を増やすことではない。W1がC04で本ブランドを思い出し、正価で選び、使い、再び選ぶ状態を作り、その後に同じ1SKU・C04で成立する非重複WHO、確認済みの追加SKU、選択的小売を順に増やすことである。HJの発信・検証とマテリアルのPR・編集は初期手段であり、資産にも恒常成長要因にも数えない。

年商5億円以上とブランド売却は、この二資産、独立運営、規模、採算、権利承継の結果として扱う。外部事例の取得倍率を本件へ掛けない。

E-2. 資産が複利で増える構造

各資産は、台帳を持つだけでは価値にならない。今年の蓄積が翌年の選好、再購入、改善、新SKUの成功確率へどうつながるかを固定する。

資産 蓄積する入力 顧客便益の改善 指名・正価再購入への効き方 次SKU/次WHOへの再利用 翌年の増分価値
C04のブランド記憶 約束・主核の理解、48時間後想起、正しい再話、誤帰属、使用の反復 食後に何を使うか迷いにくくなる その瞬間の指名・直接流入・正価購入が増える 同じC04でW5/W7へ広げる 前年の想起残高へ新しい対象者が加わる
世界観・記号の記憶体系(B-5層1) 短い約束の再話、固有記号・色名/語彙の再認、投稿文法の再現、ロゴなし再認、競合登場後の指名維持 迷わず選び直せる自己決定の感覚が積み上がる 競合が同じ機能語を名乗っても、指名・正価選択が残る 次SKU・隣接カテゴリが同じ記号体系で低コストに立ち上がる 記号・語彙の再認残高が増え、獲得費が下がる
相性知 残色×上塗り色×塗布量×回数×食事×時間×成立/不成立 誤選択を減らし、未確認条件を避けられる 相性支援が継続使用、補充、信頼を支える 第2補整色・隣接SKUの要求仕様を絞る 確認期間と無駄な試作が減る
直接顧客関係 同意済みID、購入、受領、使用、返品、再購入、問い合わせ、離反 補充支援、失敗回避、改善参加に招ける CRM起点の無値引き再購入が積み上がる 新SKUを既存顧客の初動で検証する 接触可能人数だけでなく関係の深さが増す
第三者による正確な説明 試験条件・限界まで含む記事、検索流入、販売員説明 人物名がなくても商品の範囲を理解できる 指名検索・直接流入からの正価購入を支える 次SKUへ検証態度と信用を移す 前年の説明資産へ新しい確認事実が加わる

顧客が関係を続ける対価として、相性表の更新、失敗回避、確認済みの手持ち色提案、補充支援、改善参加、次SKUの先行検証を返す。これにより、データ → 体験改善 → 継続使用・再購入 → 追加データ → 次SKU精度向上の循環を作る。個人データを別ブランドへ自動流用しない。

E-3. 独立運営、名義、RACI

Day 0から、ドメイン、EC、CRM、SNS、顧客データ、試験データ、商標出願、素材契約、OEM契約を売却対象法人名義にする。正式法人が未確定なら、設立準備会社による取得と無条件承継条項を法務責任者が確認するまで消費者データを取得しない。

運営責任者を2026-09-20までに1名配置する。採用が間に合わない場合は期間限定の業務委託でもよいが、アカウント権限、手順、契約、データは法人に残し、親会社社員個人へ帰属させない。各機能のAは一ロールだけとし、Day 0に個人名へ置き換える。

機能 A:最終責任 R:実行 C:事前相談 I:報告
事業・資金 JV事業責任者 財務管理責任者 関、法務責任者 取締役会
処方・品質・市場出荷 製造販売業者の品質保証責任者 OEM・試験機関 商品開発責任者 JV事業責任者
広告・表示 広告表示責任者 ブランド運営責任者 製造販売業者、外部法務 JV事業責任者
EC・CRM・個人データ データ責任者 EC/CRM運用担当 法務・セキュリティ JV事業責任者
顧客対応・返品 顧客対応責任者 委託窓口 品質保証・法務 ブランド運営責任者
HJ/外部クリエイター 獲得責任者 契約済み運用会社 広告表示・データ責任者 JV事業責任者
PR・取材 ブランド運営責任者 契約済みPR会社 広告表示・製造販売業者 JV事業責任者

E-4. 両親会社とのSLA、代替会社、移管

期限・時点 必須提出物・試験 合格条件
2026-08-21 HJ・マテリアルの市場価格SLA 業務範囲、単価、成果物、権利、データ閲覧、停止、引継ぎ、売却時承継を記載
2026-08-21 外部Creator Lab 3社、外部PR 3社の比較表 各機能で少なくとも2社が代替可能。価格、権利、データ、日程を同条件比較
2026-09-20 運営責任者の配置と権限移管 EC、CRM、SNS、顧客対応、取材、商品改善を法人側で承認・実行できる
発売可能化レーン(初回販売開始後) 支援停止試験(F-2bのM5a・M5b)。新規獲得と再購入を別指標で測り、CRM再購入を新規非依存率の分子へ入れない M5a(新規非依存)とM5b(既存客の独立再購入)をともに通過。閾値・停止期間・帰属窓はF-2bで観測前登録
初回販売後の拡大判定 両親会社の新規支援なし28日間 有料注文100件以上の期間で、非親会社由来の新規正価注文70%以上
再購入可能時点の拡大判定 正価再購入の独立性 再購入対象者100人以上で、正価再購入率の95%信頼区間下限15%以上。親会社起点を除外して集計

支援停止試験は発売可能化レーンの続行判断、後二行は小売・追加SKU前の成熟条件であり、前者だけで後者を代替しない。どれかが未達なら小売拡大、追加SKU、第2ブランドへ進まない。90日判定レーンでは支援停止試験を行わない(分母となる実購入が存在しないため)。

E-5. 成長要因の移行とポートフォリオ生成主体

段階 目的 HJ・マテリアルの役割 法人へ残すもの 次へ進む条件
0. 事前検証 C04の現行行動、製品差、価格選好、主核、到達を確認 W1到達、比較素材、初期認知を同条件比較で支援 比較結果、最初の同意済み顧客、利用権 F章の需要・製品・ブランド・獲得条件を通過
1. C04記憶の形成 主核の想起、正しい理解、反復使用を形成 複数発信者・複数場面で同じ使用順を提示 ブランド想起、正価購入、使用、誤帰属データ 人物名でなくブランド名が想起される
2. 二資産の形成 ブランド指名と直接顧客関係を主要需要源へ変える 支援量を管理し、支援がない期間を作る ブランド由来新規、CRM再購入、顧客別使用・離反記録 E-4の支援停止・再購入条件を通過
3. 規模拡大 C04を弱めず顧客、販売接点、確認済みSKUを増やす 市場価格で調達する代替可能な委託先 規模ある反復売上、二資産、契約・手順 Scale Gate 2、法務・品質、独立性、承継可能性を同時通過
4. 複数ブランド 1号で確認した資産形成方法を次へ再現 任意の外部委託先 ブランドごとの二資産と共通の開発・計測の型 二系統以上の代替供給者、投資上限、1号毀損なし

定番化以降と第2ブランドの主体は、HJ・マテリアルでなく、売却対象法人が保有する検証・ローンチ手順に置く。共有するのは開発、OEM、チャネル、計測の型であり、個人データは本人同意を越えて共有しない。

E-6. C04単独・現行1SKUの規模、売上、採算

本節では、WHO=W1(色・ティント高関与の重ね塗り層)×入口C04(食後復旧)を第一推奨として仮採用し、1処方×1補整色×1容器×1容量の1物理SKUだけを対象に規模を組み直す。W5(忙しい就業者)とW7(乾燥等によるティント離反層)は、同じC04と同じ1SKUで成立した場合に限る隣接経路であり、別商品・別CEPの独立した売上区分にはしない。C05・C07・C09は獲得場面、C03は製品成立条件であるため、人数・売上を独立加算しない。

現時点では、C04固有の人数、年間正価購入個数、正価獲得率、チャネル契約、OEM原価・MOQ、会計上の売上単価、粗利、CAC、損失上限がそろっていない。したがって、C04単独の規模は未算定、Scale Gate 2の数値基準は未設定、規模判定は未合格とする。以下で「未算定」「未設定」「未取得」「未判定」「未合格」とした項目は、すべて要検証である。

E-6-1. 旧モデルを本文へ戻さない

旧多SKU、隣接CEP・WHOの加算、固定チャネル係数、旧買い足し、旧店舗回転を前提にした数値は、現行1SKU・C04単独の判断から削除する。数値そのものを参考値としても再掲せず、本文、Scale Gate 2、停止線を次の状態へ統一する。

削除対象 置換後の状態
C04とC01を合算した旧入口規模、旧隣接WHO/CEP、旧リップケア・フェイスカラーの段階別金額 C04単独は未算定。W5/W7の純増も重複実測まで未算定。C05/C07/C09/C03の追加売上は0円
旧多SKUの3年数量・売上・配荷・店頭回転 全件削除。5億円条件はE-6-5の式だけを使う
全メイクアップ市場と固定チャネル係数による会社外枠 1号商品の規模判定から削除。チャネル係数は契約別に未設定
旧購入シェア、入口比率、消化、買い足し、平均個数、店舗数、店月販 Scale Gate 2の閾値に使わない。E-6-4で現行値を取得するまで未設定・未合格
旧色別構成 初回1SKUでは非適用

E-6-2. 4種類の金額を分ける

以下の4種類は同じ「売上」と呼ばない。表とP/Lの列名にも正式名称をそのまま使う。

種類 定義 C04で使う式 混同すると誤ること 現時点
① 金額SAM C04の対象者全員が、現行1SKUを正価で必要個数購入すると置いた年間購入余地。獲得率とチャネル係数は掛けない SAM_C04 = P × Σ(N_d × f_d) 市場余地を当社売上予測と誤り、獲得・供給・採算を考慮しない 未算定
② 消費者販売額 最終消費者が、取消・返品を除いて正価で購入した商品代金の合計。税込、送料別で集計する R_cons = P × Σ(N_d × a_d × f_d) 店頭の消費者支払額をJVの会計売上または入金額と誤る 実売前のため未算定
③ チャネル係数後の換算売上 消費者販売額を、契約で確認したチャネル別換算係数により事業計画上の同一基準へ換算した参考シナリオ。会計用語ではない R_conv = Σ(R_cons,c × k_c) 仮の掛率・手数料率をP/L売上と誤り、総額/純額、費用、税を誤処理する k_c未取得のため未算定
④ 会計上のP/L売上 JVの会計方針と各契約に従い、履行義務を満たした時に認識する収益。本人なら総額、代理人なら手数料等の純額となり得る R_PL = Σ(Q_c × u_PL,c) 消費者販売額や換算額を年商と呼び、必要数量、粗利、企業価値を誤る 年商定義・契約・会計方針が未設定

dはW1・W5・W7の重複を除いたC04対象者セル、cは自社EC・モール・卸等のチャネル、Pは採用した税込正価、Nは年間の一意対象人数、aは取消・返品を除く正価獲得率、fは正価で購入された年間個数、kは契約別換算係数、Q_cはチャネル別に履行義務を充足した数量、u_PLはその1個当たり認識売上である。卸売等ではQ_cと消費者実売個数が同じとは限らない。会計上の本人・代理人は、財を顧客へ提供する前の支配、履行責任、在庫リスク、価格裁量等と契約実態から判定する(企業会計基準委員会「収益認識に関する会計基準の適用指針」39〜47項)。

E-6-3. C04単独のドライバーツリー

人数と重複控除

W1、W5、W7は排他的な属性ではない。W1であり就業者でもある人、W1であり乾燥等を理由にティントから離反した人を二重に数えない。

N_C04 = N_W1 + N_W5 + N_W7 − N_W1∩W5 − N_W1∩W7 − N_W5∩W7 + N_W1∩W5∩W7

実計算では、回答者を「W1のみ」「W5のみ」「W7のみ」「W1∩W5のみ」「W1∩W7のみ」「W5∩W7のみ」「W1∩W5∩W7」の相互排他的な7セルへ一度だけ割り当て、セル別に人数・獲得率・年間購入個数を置く。

売上、粗利、CAC、現金
  1. 対象人数N_d
  2. 正価獲得人数B_d = N_d × a_d
  3. 正価販売個数Q_d = B_d × f_d
  4. 消費者販売額R_cons = P × ΣQ_d
  5. チャネル換算額R_conv = Σ(R_cons,c × k_c)
  6. P/L売上R_PL = Σ(Q_c × u_PL,c)
  7. 粗利GP = R_PL − 売上原価GM = GP ÷ R_PL
  8. 獲得後限界利益CM_after_CAC = R_PL − 売上原価 − 変動物流費 − 決済・モール・卸の変動費 − 返品関連費 − 正規化CAC
  9. 発注時最大損失E_PO = 回収不能な固定費 + MOQ × 着地原価 + 解約不能費 − 確実に回収できる金額
  10. 資金制約:各ゲートの E_PO を承認済み損失上限の内側に置き、現時点の手元現金+回収確実な将来入金−未払・解約不能支払義務 を0円以上に保つ。売上入金前に解放できる資金の絶対上限は元手4,000万円である

HJ・マテリアルの無償または社内振替の支援は、現金CACと分けて市場価格相当額を入れた正規化CACも算出する。親会社支援が無料に見えることで、独立後の獲得採算を過大評価しない。

E-6-4. 変数台帳――値、取得方法、担当、期限

下表の期限は、市場事実ではなく本計画で固定する実務期限である。期限までに値または承認文書が入らない変数は0で埋めず、未取得・未設定のままScale Gate 2未合格とする。有料販売は、最終品の安全・品質・表示・市場出荷判定と取引条件が完了した後に限る。それ以前の価格・獲得検証は、金銭を取らない模擬選択で行う。

人数推計の分離原則(N_W1N_W5N_W7N_∩に共通):B-3のコンセプト・頻度調査は非確率オンラインパネルであり、その標本から全国人数へそのまま外挿しない。人数推計は専用の代表性設計調査として分離し、次を観測前に事前登録する——日本の18歳以上人口に対するサンプリング/較正方法、年齢・地域等の重み付け変数、パネルカバレッジと偏りの評価、W1出現率の信頼区間、W5/W7との調査間整合と重複の測り方、非回答補正、感度分析。推計は点ではなく保守/中央/上限の根拠付き区間で報告し、E-6の式には区間を入れる。代表性を確保できなければN_d未取得のままとし、仮の点推計で埋めない。

変数 現時点で分かっている値 取得方法 担当 期限
年商5億円の基準 T_5 消費者販売額かP/L売上か未設定 JVの販売契約案と本人・代理人判定を並べ、取締役/投資決裁文書で一つに固定 JV事業責任者・財務責任者 2026-07-24
物理SKU数 S 1SKU(1処方×1補整色×1容器×1容量) 本計画の開発・販売・在庫台帳を1SKUで統一 商品開発責任者 即日固定
W1のC04対象人数 N_W1 未取得 B-3と分離した人数推計専用調査。説明前スクリーナーで複数色/ティント使用、重ね塗り、食後の濃化・濁り・ムラ、現行対処を測り、上記の分離原則(較正・重み・区間・感度分析の事前登録)に従い保守/中央/上限の区間で推計。代表性を確保できなければ未取得のまま 調査責任者・統計担当 設計登録 2026-07-27、推計 2026-08-14
W5のC04対象人数 N_W5 未取得 W1と同じC04設問を使い、忙しい就業者で同じ課題がある人だけを抽出。職業だけでは対象にしない 調査責任者 2026-08-14
W7のC04対象人数 N_W7 未取得 乾燥等を理由にティント使用を減らした人のうち、同じC04課題と本品の使用可能性がある人を抽出。安全性能は別試験で判定 調査責任者・製造販売業者 人数 2026-08-14、製品適合は確認試験判定日
3群の重複 N_∩ 未取得 同一回答者にW1・W5・W7を複数付与し、個票IDで7つの排他セルへ再分類。別調査の人数を足さない 調査責任者・データ責任者 2026-08-14
定量調査の必要標本 n_min 未設定 想定出現率、許容誤差、W1/W5/W7のセル別判定に必要な精度から観測前に算定・登録 調査責任者・統計担当 2026-07-27
年間正価購入個数 f_d 未取得。旧モデル値は不採用 平日・休日を複数回含む4週間の使用日記、容器重量差・規定塗布量・内容量から予備推計し、発売後は一意顧客の正価販売個数で置換。使用回数を購入個数に読み替えず、予備値に季節差がないことも明記 商品開発責任者・顧客基盤責任者 予備値 2026-08-28、確定値は初回適法販売開始 +365日
正価 P 内部テスト候補は税込1,980円/2,200円。採用値は未設定 同一SKU・送料・特典・時期で模擬選択を行い、最終品の販売可能性ゲート後に無値引き実売で確認。クーポン・ポイント・セット購入を正価に含めない 価格責任者・財務責任者 模擬選択 2026-08-14、Scale Gate 2値は初回適法販売開始 +90日
正価獲得率 a_d 未取得。旧モデルの市場シェア・入口比率は不採用 C04適格者を分母、取消・返品を除く一意正価購入者を分子とし、自然流入/広告、HJ/非HJ、W1/W5/W7を分ける 顧客獲得責任者・データ責任者 計測仕様 2026-07-31、Scale Gate 2値は初回適法販売開始 +90日
チャネル構成 w_c 未設定 自社EC、モール、卸を注文ID・顧客IDで分け、同一顧客の多チャネル購入を人数では一度だけ、個数では実数集計 チャネル責任者・データ責任者 設計 2026-08-07、Scale Gate 2値は初回適法販売開始 +90日
チャネル換算係数 k_c 未設定。固定70%は不採用 税、掛率、手数料、返品、値引負担の算入・除外を明記した契約別係数表を作り、署名済み契約で更新 チャネル責任者・財務責任者 仮表 2026-08-07、確定は各チャネル契約締結前
P/L認識単価 u_PL,c 未取得 ASBJ適用指針39〜47項に基づく本人・代理人メモをチャネル別に作成し、返品・値引・税の会計処理とともに会計方針承認 財務責任者・顧問会計士 仮メモ 2026-08-07、確定は初回販売契約締結前
OEM着地原価 c_oem 未取得 現行1SKU、同一内容量・容器・試験条件で複数OEMの書面見積を比較し、製造、容器、包装、検査、国内搬入までを分解 商品開発責任者・調達責任者 見積依頼送付 2026-07-24、比較表 2026-08-07
MOQ Q_MOQ 未取得。旧約5,000/10,000はリップ確定値にしない OEM見積で処方、色、容器、包材ごとの最小発注単位、分納可否、再発注単位を文書取得 商品開発責任者・調達責任者 2026-08-07
固定費・解約不能費 F_fix 未取得 試作、安定性・安全性試験、版、金型、届出、撮影、システム、物流初期費を見積ごとに回収可能/不能へ分解 財務責任者・商品開発責任者 2026-08-10
リードタイム・使用期限 LTT_exp 未取得 OEM・製造販売業者から原料、容器、試験、量産、出荷判定、使用期限の根拠文書を取得 商品開発責任者・製造販売業者 予備値 2026-08-07、確定は量産発注前
粗利額・粗利率 GPGM 未算定 チャネル別P/L認識売上から会計方針上の売上原価を控除。消費者販売額や仮の換算額を分子にしない 財務責任者 予備値 2026-08-10、確定は量産発注前
現金CAC CAC_cash 未取得 広告、制作、起用、媒体、代理店、クーポン負担の現金支出を、取消・返品を除く一意正価新規購入者で割る 顧客獲得責任者・財務責任者 初回適法販売開始 +30日で速報、+90日でScale Gate 2値
正規化CAC CAC_norm 未取得 現金CACに、HJ・マテリアルと同等の制作・媒体・PRを外注した場合の相見積額を加え、取消・返品を除く一意正価新規購入者で割る 財務責任者・調達責任者 相見積 2026-08-07、実測は初回適法販売開始 +90日
ゲート別損失上限 L_g 元手総額は4,000万円。ゲート別上限は未設定 検証、初回発注、追加生産、小売拡大ごとに、回収不能額と次の資金需要を示して投資決裁文書で固定 JV投資決裁者・財務責任者 2026-07-24。未設定のゲートは支出0円
運転資金・最低現金残高 WCCash_min 未算定 OEM支払日、モール・卸入金日、返品、在庫、税、追加生産を週次資金繰りへ入れ、最悪時点の現金残高を算定 財務責任者 予備表 2026-08-10、確定は各発注前

E-6-5. 年商5億円に到達するための必要条件

消費者販売額を5億円とする場合

1SKU・C04単独で必要な年間正価販売個数は、次の式で決まる。

必要個数 Q* = ceil(500,000,000円 ÷ 採用正価P)

現行の価格テスト候補を式に代入すると、税込1,980円なら252,526個、税込2,200円なら227,273個の取消・返品控除後の正価販売が必要である。これは需要予測ではなく、価格候補から逆算した必要個数である。価格を変更した時は同じ式で再計算する。

重複控除後の各セルについて、次を満たすことが到達条件となる。

Σ(N_d × a_d × f_d) ≥ Q*

必要な一意購入者数は B* = ceil(Q* ÷ 実測年間正価購入個数f̄)、必要な平均獲得率は a* = Q* ÷ Σ(N_d × f_d) で求める。旧モデルの平均個数・獲得比率は使わない。実測値を入れた結果、a* > 100% なら、現行1SKU・C04単独では5億円に届かない。

N_df_dは点でなく保守/中央/上限の区間で式へ入れる。5億円到達可否の判定は、保守ケースのΣ(N_d × f_d)と、そのときの必要獲得率a*の両方で行い、中央・上限ケースだけを根拠に「到達可能」と記載しない。

会計上のP/L売上を5億円とする場合

チャネル別の会計上の認識単価が異なるため、税込正価だけで必要個数を決めない。

Σ(Q_c × u_PL,c) ≥ 500,000,000円

チャネル構成で加重した認識単価 ū_PL が確定した後の必要個数は、Q*_PL = ceil(500,000,000円 ÷ ū_PL) となる。本人・代理人判定、返品、値引、税、チャネル構成が未確定の現時点では ū_PL を置けないため、P/L年商5億円の必要個数は未算定である。

W5・W7から売上を加える時も商品と入口はC04のままとし、7つの排他セルの純増人数・獲得率・購入個数だけを式へ追加する。C05・C07・C09を見た購入、C03性能を理由にした購入も、購入者が属する排他セルの販売個数として一度だけ計上する。

E-6-6. 根拠に接地した停止線

旧モデルの比率は停止線に使わない。法令・契約上の必須条件、数式上の上限、1円売るごとの採算、承認済み現金上限に直接つながる条件だけを使う。

停止対象 停止条件 停止する内容 根拠・現時点
規模判定 T_5N_df_dPa_du_PL,cのいずれかが未設定・未取得 Scale Gate 2、Scale Gate 2後の追加量産、小売拡大、広告増額を解放しない 未設定値を0や旧比率で補わない。現時点は未合格
5億円の数式成立 消費者販売額目標なら SAM_C04 < 5億円、または a* > 100%。P/L目標なら、獲得率100%かつ実行可能な供給・チャネル構成でも R_PL,max < 5億円 「5億円へ到達可能」とする記述と規模拡大を停止し、WHO×CEPまたは目標を再決裁 100%は獲得率の数学上限。現時点は人数・頻度未取得のため未判定
製品・法規・品質 最終品について、成分・安全性・安定性・表示・届出・品質標準書・ロット別市場出荷判定の必須項目が一つでも未完了または不適合 有料販売、出荷、売上計上対象数量を0個にする 製造販売開始前の確認・届出・品質標準書・出荷判定が必要(東京都健康安全研究センター)。現時点は最終品未成立
C04製品成立 事前登録したC04確認試験の主評価を満たさない、または安全・乾燥悪化等の非許容条件に一つでも触れる 初回商品案、量産、C04名義の獲得を停止。C01・夜色へ自動移行しない 数値閾値と必要標本は商品開発責任者・製造販売業者が2026-07-31までに登録。登録前は未設定・未合格
粗利 チャネル別の 1個当たりP/L売上 − 1個当たり売上原価 ≤ 0円 該当チャネルへの出荷・販売拡大を停止 1個増えるほど粗損が増えるため。現時点は原価・認識単価未取得
獲得採算 実測の CM_after_CAC ≤ 0円。未観測の再購入や親会社の無償支援を足さない 該当する広告、起用、モール、店舗への増額を停止 増分販売が現金を減らすため。現時点はCAC未取得
発注・MOQ E_PO > 承認済みL_g、または検証済み正価需要が 既存在庫+発注MOQ を使用期限内に消化できない 初回発注、追加生産、専用包材・金型を停止 L_g2026-07-24までに設定。MOQ・使用期限は2026-08-07までに予備取得。未設定なら発注0個
資金繰り 週次資金繰りの最悪時点で 現時点の手元現金+回収確実な将来入金−未払・解約不能支払義務 < 0円、または売上入金前の解放資金が元手4,000万円を超える 新規発注、広告増額、小売拡大を停止 元手4,000万円は案件与件。ゲート別損失上限は未設定
W5/W7拡張 同じ1SKU・C04での製品適合、純増人数、重複、正価獲得、限界利益のいずれかが未取得または不合格 W5/W7の人数・売上を規模式へ足さず、当該経路の配信・在庫拡大を停止 属性名だけでは増分需要にならない。現時点は全項目未算定・未合格
小売拡大 店舗/アカウント別に返品・値引負担・卸条件・物流・什器を含む限界利益が0円以下、または追加発注がMOQと損失上限を満たさない 該当店舗群の追加配荷を停止 旧モデル由来の店舗数・店月販の一律値は使わない。契約別実績で判定

E-6-7. 外部数値の使い方と限界

外部数値は市場環境・価格文脈・チャネル文脈の確認にだけ使う。W1×C04の人数、頻度、獲得率、当社売上へ直接掛けない。

外部数値 確認できること 本件で使わない読み方
富士経済の2025年国内リップカラー市場見込は962億円、2024年比8.0%増富士経済「メイクアップ化粧品、フレグランスの国内市場を調査」 リップカラー全体が回復・拡大するというマクロ環境 W1比率やC04比率を仮置きしてC04のSAM・売上にすること。2025年見込を実績と呼ぶこと
経産省の2024年BtoC-ECは「化粧品、医薬品」合算で1兆150億円、前年比4.54%増、EC化率8.82%令和6年度電子商取引に関する市場調査報告書・図表4-17/「化粧品、医薬品」節 化粧品・医薬品等を合わせた広い物販分野のEC環境。報告書自身も化粧品の販売チャネルが多様で、店頭購入が多いとする 8.82%をリップ、W1、C04のEC比率にすること。残りを店頭構成比とみなすこと
隣接品の公式価格は、ナリス「ヌードリップミューター」1,320円ナリス化粧品ニュースリリース)、Tiny Wonder「ハニーグレーズリップティント」1,540円販売元発表)、OPERA「リップティントN」1,760円・「グロウリップティント」1,980円イミュ公式オンラインショップ 2025〜2026年に公式確認できる直接・隣接商品の価格例 4商品の最小・最大を市場価格帯、中央値、W1の支払意思と呼ぶこと。内部候補2,200円の受容を証明したとみなすこと

外部統計から確認できるのは広い市場の環境までである。C04単独の規模・5億円条件・停止線は、E-6-4の担当と期限で取得した実測値、契約、会計方針、OEM見積だけで更新する。

E-7. 資本解放と拡大条件

90日判定レーンで解放できる現金損失上限は、関が決裁#4で承認した場合だけ、仮の損失上限候補500万円(Day 10の積上げ表で確定)である。量産在庫、専用金型、2色目、C01専用処方、夜用、チャーム、レフィル、小売配荷には使わない。Day 90合格後も、残り3,500万円は自動解放せず、次をそろえた別の投資決裁を要する。

  1. 最終同等1SKUのOEM確定見積、MOQ、着地原価、固定費、使用期限、リードタイム。
  2. 最終品の安全・品質・表示・届出・市場出荷と取引条件。
  3. E-6のC04単独ドライバーツリー、5億円基準、粗利、CAC、最大現金損失、週次資金繰り。
  4. G-1の契約費、原料必要性、90日迂回再現試験を含む模倣耐性の五証拠。
  5. E-4の親会社・人物非依存、法人帰属、二系統の代替会社。

E-8. 事業成立、拡張、Exitの条件

小売、追加SKU、第2ブランドへ進むには、C04の現行行動、製品差、主核理解、模倣耐性、最終製品・市場出荷、取引表示、正価購入、継続使用、正価再購入、親会社・人物非依存、法人帰属、Scale Gate 2を全て通す。どれか一つでも未達なら当該拡大への資本を解放しない。

初回1SKUからの拡張は、①同じC04でW5/W7の非重複需要、②W1内の実測された未充足を解く第2補整色、③同じ約束・知識・顧客関係を再利用できる隣接商品、の順に証拠で選ぶ。C01、C05、C07、C09、C03、C11を別売上箱として足さない。

売却準備完了は、年商や外部倍率だけで判定しない。二資産、正価再購入、独立運営、権利承継、代替供給、監査可能な原本、現行1SKUの採算が買い手へ移る状態を必要条件とする。

F. 検証

F-1A. 統一判定の構造

本書は、事業仮説の合否と、予約・販売・配送を許可する法務・品質の時系列を混ぜない。事業仮説に合格しても取引を開始できず、法務・品質ゲートを通っても需要・ブランド・規模が合格したことにはならない。全資金解放は、該当する事業判定とF-3の法務・品質ゲートの両方を満たす。

統一ID 判定対象 合格条件 未達時
V0 検証統治 適法・同条件で観測できるか 関の4決裁、18歳以上、同意、責任者、試作品使用承認、比較条件、データ帰属、上限損失を観測前登録 支出、人体使用、配信、申込受付を開始しない
V1D 需要 W1の食後行動とC04課題が存在するか B-3の本調査・日記の三条件とF-2 Week1–2の需要条件を全て通過 W1×C04を終了し、観測後にWHOを狭めて合格扱いしない
V1P 製品 C04を一回で解けるか Day30予備盲検後、C-6の確認試験で主要評価、手順、非劣性、安全を全て通過 初回商品案を終了。C01、C11、外装、主核で補わない
V1B(Gate 1B)ブランド 約束・主核が理解・再話・帰属・選好され、実証範囲を越えないか F-1Bの理解・帰属四指標と約束・選好指標(F-1B-1b)をANDで通過し、F-2の48時間後M1・M2も通過 約束、主核、使用順、識別を差し替え、新規標本で再試験
V1C(Gate 1C)獲得 HJ/外部Creator LabがW1へ適法・効率的に届くか D-2の同条件比較。HJ必須性は関#3に従う 当該レーンを止める。HJ必須なら現行発売計画も止める
S2 規模 C04単独・1SKUが5億円定義、採算、損失上限を満たすか E-6の必須変数、契約、会計方針、OEM、粗利、CAC、資金繰りを取得しScale Gate 2を設定・通過 追加量産、小売、広告増額を解放しない
X8 拡大 小売、追加SKUへ進めるか 正価再購入、親会社・人物非依存、法人帰属、直接顧客関係、G-1、S2を全て通過 初回1SKUへ集中
P9 第2ブランド 生成主体が法人へ帰属し、1号を毀損せず再現できるか 二系統の代替供給者、共有する型、共有しない個人データ、投資上限、1号の独立運営 第2ブランドへの着手0円

S2はE-6の「Scale Gate 2」を指し、F-3の「Gate 2 薬事・品質・表示」とは別の判定である。以後、前者には必ずScaleを付ける。

レーンの対応:V0・V1D・V1P(予備盲検まで)・V1B・V1Cは90日判定レーン、V1Pの正式確認試験・S2・X8・P9と実決済・再購入・支援停止の各判定は発売可能化レーン(F-2b)に属する。両レーンの合格を相互に代替しない。

F-1B. Gate 1B ブランド採用

Gate 1Bは二部構成とする。F-1B-1(理解・帰属)は内部の要求仕様の一文と識別物の理解・再話・帰属・実証範囲を測る。F-1B-1b(約束・選好)は、理解だけでは高付加価値ブランドの核にならないため、約束候補の魅力度・現行行動に対する選択・購入理由を測り、B-5-4の候補から一つを凍結する。両部のANDで合格とする。名前あり刺激を使う試験(帰属・M1)は、B-5bの名称・刺激凍結(Day 17)後にのみ開始する。

F-1B-1. 事前登録する四つの閾値(理解・帰属)

主核(内部の要求仕様の一文)の理解、使用後の再話、ブランド帰属、実証範囲の理解を別々に測り、四つをANDで判定する。下記は法令上の数値基準ではなく、本事業の事前登録値である。

指標 標本・測り方 合格閾値 不合格時
無助成理解率 未使用のW1を200人募集する。主核一文だけを5秒提示し、直後に「誰が、いつ、何をする商品だと思いましたか」と自由回答させる。ブランド名、商品画像、選択肢は出さない。独立した2人が、①ティントを重ねる人、②食後、③同じ色を足す前に補整リップを一回使う、の三要素がすべてある回答だけを一致とする 75%以上(150人以上/200人) 主核を差し替え、同じ回答者を再利用せず、新規200人で再試験する
ユーザーの再話一致率 安全確認済み試作品をC04条件で使った別のW1を100人募集する。使用24時間後、コピーを見せずに「この商品を友人へ一文で説明してください」と自由回答させる。三要素が一致し、全色適合・完全復元を加えていない回答を一致とする 80%以上(80人以上/100人) コピーまたは使用手順を差し替える。説明注記の追加だけで合格扱いにしない
競合への誤帰属率 無助成理解と同じ200人に、主核、使用順、主記号を一度提示する。24時間後、ロゴを外した刺激を示し、自社を含む4ブランドと「分からない」から選ばせる。競合3ブランドを選んだ人を誤帰属とし、自社選択も併記する 競合誤帰属10%以下(20人以下/200人)かつ自社帰属60%以上(120人以上/200人) 主核だけでなく、主記号と使用順を一体で差し替え、新規200人で再試験する
実証範囲との一致 同じ200人に、実際に公開予定の主核・機能説明・相性表・注記を同じ画面で提示する。①全色ではなく相性表掲載色だけ、②一回で朝の色へ完全復元する意味ではない、③相性表外は未確認、の3問を選択式で聞き、3問すべて正解した人を一致とする。加えて、表示責任者が全主張を根拠資料へ一対一で対応させる 消費者理解90%以上(180人以上/200人)かつ主張―根拠対応100% コピー、相性表、注記の位置を差し替える。一つでも根拠に対応しない主張は削除する

2人の判定者は回答者のセルを知らない状態で採点し、不一致は第三判定者が原文を見て裁定する。分母から「分からない」「無回答」を除かない。四指標の一つでも未達ならGate 1Bは不合格とし、主核を採用しない。

F-1B-1b. 約束・選好の指標(欲しいか・選ぶか・なぜ買うか)

理解率が高くても、欲しい理由・競合より選ぶ理由・2,200円で欲しい理由がなければ核として採用しない。B-5-4の約束候補ごとに、名前なし理解刺激(約束+機能説明+適合注記を同一画面)で次を測る。閾値のうち(仮置き)は根拠となる実測がなく、確認者が観測前(Day 14)に凍結する。確認後に変わる箇所は本表とB-5-5、X8拡大条件の該当閾値である。

指標 標本・測り方 合格閾値 不合格時
便益の魅力度 未使用のW1 n=200(候補ごとに独立割付)。「自分に向けた商品だと思う/欲しい」の7段階でトップ2ボックス 50%以上(仮置き・要検証) 当該候補を凍結対象から外す
現行行動・代替品に対する選択 同じ回答者に「食後に同じ色を重ねる/一度落として塗り直す/透明バームを使う/本品案を使う」の選択実験。現在の持ち物・行動を先に想起させてから選ばせる 本品案の選択40%以上(仮置き・要検証) 当該候補を凍結対象から外す。全候補が未達なら約束を作り直す
正価を見せた選好 価格(1,980円/2,200円)・送料・時期をそろえた無決済の模擬選択(F-2のM3nと同一定義・同一画面系) 少なくとも一価格セルで最終確認到達10%以上 価格レーンの解放0円。約束の凍結を保留
自由回答の購入理由 「買うとしたら、なぜですか」の自由回答。独立した2人の判定者が、便益(整え直し・自己決定・安心)に接地した理由か、人物・話題性・値引きへの言及かを分類 便益接地の理由が60%以上(仮置き・要検証) 約束と世界観文(B-5-3)を差し替え、新規標本で再試験

複数候補が合格した場合は、魅力度と選択の合計順位が最上位の一つをJVブランド責任者が凍結し、関へ報告する。合格候補がゼロの場合、約束は未凍結のままとし、対外公開物(広告・EC・棚・依頼投稿)を1件も公開しない。

F-1B-2. 実施責任と期限

作業 単独責任者 期限(相対日。参考暦日はDay 0=2026-07-22)
主核(内部要求仕様)、採点規則、競合刺激、相性表表示、約束候補・選好指標の凍結 JVブランド責任者 Day 14〜15(参考暦日2026年8月5日〜8月6日18時)
名称・主記号・刺激一式の凍結(B-5b) JVブランド責任者・JV法務責任者 Day 17
無助成理解・実証範囲テスト(名前なし刺激)と約束・選好テスト(F-1B-1b) JVリサーチ責任者 Day 16〜19に回収、Day 20 18時判定
試作品の安全・使用可否の承認 製造販売業者 Day 16(参考暦日2026年8月7日18時)。未承認ならユーザー使用テストを開始せず、Gate 1Bは未合格のまま外部表示を止める
誤帰属・帰属テスト(名前あり刺激。Day 17の名称凍結後にのみ開始) JVリサーチ責任者 Day 18〜20に提示・24時間後回収、Day 21 18時判定
ユーザー再話テスト JVリサーチ責任者 Day 19〜22に使用・24時間後回収、Day 23 18時判定
全指標(理解・帰属四指標+約束・選好)の統合判定、表示台帳への反映、約束一つの凍結 JVブランド責任者・表示責任者 Day 23 20時

Gate 1Bに合格しても、C04の製品比較、現行行動の頻度、最終処方・品質・安全、正価選択を代替しない。C04製品比較または現行行動頻度が不合格なら、Gate 1Bだけが合格していても約束・主核を外部採用しない。

冒頭の「関の即時決裁4点」と「決裁後(Day 0)の最初の5アクション」は、このF-2の開始条件であり、同じ表を二重掲載しない。

F-2. 90日判定レーン:W1×C04の採否を仮の損失上限候補500万円以内で決める

起点は関の4決裁日(Day 0。参考暦日2026-07-22)とし、Day 30・Day 60・Day 90に実判断日を置く。この90日で決めるのは、①W1(色・ティント高関与の重ね塗り層)×C04(食後・日中の復旧)を商品化候補として発売可能化レーンへ進めるか、②どの処方方向・価格帯・獲得経路なら成立するか、③約束・記号・世界観(B-5層1)の理解と選好が立つか、の三点である。実決済、配送、受領、再購入、支援停止試験は発売可能化レーン(F-2b)に置き、本文自身が確認したOEMの公開リードタイム(試作2〜3週間、処方決定後の安定性・安全性等に約3か月、別OEMでは3〜6か月。G-1-4)と両立しない日程を90日へ押し込まない。W1×C04は第一推奨として仮採用するが、以下の合格条件を満たすまでは確定扱いしない。

本節の率・標本数・金額は、外部の業界平均ではない。資本4,000万円(HJ 2,000万円、マテリアル2,000万円)を守るため、観測前に固定する本件固有の経営判断基準である。観測後に合格値を下げない。合格値とkill値の間は「保留」ではなく、次段階の資金解放0円とし、当該段階の未使用予算内で一変数だけ直した再試験を一回まで認める。実判断日の時点で合格しなければ次へ進まない。90日判定レーンの人体を対象とする調査・使用試験は18歳以上に限定し、消費者から金銭・与信・ポイントを一切取得しない。

500万円の積上げ化(決裁#4の実装)

500万円は現時点で積上げ根拠のない仮の損失上限候補であり、完了可能額とは呼ばない。「500万円未満では完了できない」とも断定しない。財務責任者と90日プログラム責任者は、Day 10までに費目分解表90D_COST_BUILDUP_v1を作成する——作業単位(調査・謝礼・試作・測色セッション・容器評価・法務・表示審査・名称調査・商標出願・制作・配信)ごとの数量×単価、税、支払時期、キャンセル不能額、予備費、親会社無償工数の市場価格換算、最小/基準/上振れの三見積を置く。OEM3社見積(Day 2回答)を反映して確定額へ置き換え、確定額が上限を超える場合は、標本数・安全確認・法務確認を削らず、発売可能化レーンの費目を別決裁へ移す。

90日判定レーンの必須指標と数値閾値

ID 指標・分母 合格閾値 kill閾値 設定・実装の単独責任ロールと期限 期限未達時の扱い
M1 無助成想起率。統制したC04表現(名前あり接触刺激。B-5bの名称凍結後にのみ提示)への接触48時間後、ブランド名の候補を見せず「食後に色を足す前に色印象を整え直す商品」として最初に本ブランド名を答えた人数÷有効回答者。Day 30は新規W1 n=120、Day 90は別の新規W1 n=150 40%以上(Day 30は48人以上、Day 90は60人以上) 25%未満(Day 30は29人以下、Day 90は37人以下) ブランド計測責任者が質問順・正答表記・48時間の許容幅をDay 2(参考暦日2026-07-24 17:00)までに固定。測定開始はDay 17の名称・刺激凍結後 表現接触を開始しない。ブランド記憶レーンの解放額0円
M2 競合への誤帰属率。同じ48時間後調査で、本ブランドのC04行為を事前登録した競合ブランドのものだと答えた人数÷有効回答者 15%以下(Day 30は18人以下、Day 90は22人以下) 30%超(Day 30は37人以上、Day 90は46人以上) ブランド計測責任者が競合候補、提示順、複数回答の扱いをDay 2までに固定 表現接触を開始しない。識別物・外装への解放額0円
M3n 無決済の正価選好率。18歳以上のW1の模擬選択(金銭・与信・ポイントなし。「調査であり注文・予約ではない」を画面へ明記)で、価格・送料・特典・時期をそろえ「買わない」を含む選択肢から、最終確認到達した人数÷有効回答者。価格セルは1,980円/2,200円(各n=200) 少なくとも一価格セルで10%以上(20/200人以上) 両価格セルで5%未満(各9/200人以下) EC販売責任者が画面・流入除外・重複排除をDay 14までに固定 模擬選択を開始しない。価格レーンの解放額0円
M4p 約束・選好指標。F-1B-1bの魅力度・選択・購入理由のAND(正価選好はM3nで判定) F-1B-1bの各閾値 同表の不合格条件 JVブランド責任者・リサーチ責任者がDay 14までに凍結 約束を凍結せず、対外公開0件のまま
M5r HJ/外部到達。Gate 1C(D-2)の同条件比較 HJレーンはW1該当率25%以上(38/150人以上)、有効W1一人当たり費用が外部対照の125%以下、主核の正しい理解率70%以上 W1該当率15%未満(22人以下)、またはAudience Analytics・利用権なし HJチャネル責任者・獲得責任者が請求・比較条件をDay 2までに固定 HJレーンだけ終了し追加解放0円。関#3でHJ必須を選んだ場合は全体を止める

実決済の正価購入率(M3)、受領後の早期二回目注文・消尽窓再購入(M4a・M4b)、支援停止・非依存(M5a・M5b)は、発売可能化レーンの指標としてF-2bで定義する。90日判定レーンでは測定しない(適法に販売された最終品と受領者という分母が存在しないため)。

Day 0からDay 90までの実行表

上限損失額は、その段階で失ってよい追加の現金支出上限(税込、外注費・参加者謝礼・試験費・OEM試作費・測色費・制作費・配信費を含む)であり、使い切る目標ではない。親会社の無償工数は別に市場価格換算で記録し、現金上限の外に隠さない。「合格時に次に解放する金額」は次段階へ追加解放する上限であり、前倒し・段階間流用はしない。

相対日(参考暦日) 単独責任ロール 提出物 実判断日 最小標本数 合格閾値 kill閾値 上限損失額(円) 合格時に次に解放する金額(円) 依存関係
Day 0-2(2026-07-22〜07-24) 90日プログラム責任者 四点の決裁記録、ゲート台帳、指標の事前登録、法務・データ開始条件、同一OEM依頼書、3社以上への送付証跡、回答比較表 Day 2 18:00。OEMの最終比較判断はDay 5 18:00 人の標本0。決裁4項目。OEM比較3社以上 四決裁が一意に固定され、指標の定義・質問・計測実装が署名済み。OEM3社以上へ同一依頼を送り、Day 2までに2社以上から、MOQ・試作費・量産総額・日程・安全品質・製造販売・権利承継を埋めた比較可能な書面回答を得る 四決裁の一つでも未決、指標定義が未署名、OEM完全回答が1社以下、または人体使用・広告の開始条件が文書化されない 250,000 1,000,000 先行条件なし。四決裁と25万円の初動解放が同時に成立するまで社外支出0円
Week 1-2(Day 3-14、2026-07-25〜08-05) 消費者調査責任者 W1×C04定量結果、HJ流入対外部流入の監査、OEM3社比較と採否、製造販売業者が署名した人体使用・安全・品質の技術基準、Day 30予備盲検プロトコル、費目積上げ表90D_COST_BUILDUP_v1(Day 10) Day 14 18:00。OEM選定はDay 5、技術基準固定はDay 9 C04需要は18歳以上のW1 n=200。HJ流入スクリーニング完了 n=150、外部対照 n=150。OEM見積3社以上 W1のうちC04問題が週1回以上=40%以上(80人以上)、現行の直し方に不満=30%以上(60人以上)。OEMは完全回答2社以上で、選定先が既製容器・1SKU、試作、製造販売、安全品質、データ・権利承継を文書回答。HJレーンはM5rの合格条件(W1該当率25%以上かつ費用125%以下)を満たせば合格とするが、HJ不合格は製品仮説のkillにはしない C04週1回以上が20%未満(39人以下)、または現行不満が15%未満(29人以下)。完全OEM回答が1社以下、製造販売業者が人体使用基準を出さない、承継不能な権利が必須。HJはW1該当率15%未満(22人以下)またはAnalytics・利用権なしならHJレーンだけ終了し、追加解放0円 1,000,000 1,500,000 Day 0-2合格。参加者募集前に同意・利用目的・除外規則を固定。製造販売業者の書面承認前は試作品を唇へ使わない
Day 15-30(2026-08-06〜08-21) 商品開発責任者 B-3b色条件固定の実測完了(Day 24)、C04予備盲検結果、成立・不成立の残色群、C01副評価、名称・刺激凍結記録(B-5b、Day 17)、Gate 1B統合判定(Day 23)、M1・M2初回記憶調査、1,980円/2,200円の無決済模擬選択(M3n) Day 30 18:00 C04予備盲検はW1 n=48(事前登録した残色3群に各16人)。ブランド記憶は別のW1 n=120。模擬選択は別のW1 n=400(1,980円/2,200円を各200人) C04予備盲検で通常の同色塗り足しより試作品を選ぶ人が34/48人以上で、製造販売業者が定めた安全・必須非劣性項目を全て通る。Gate 1B(理解・帰属+約束・選好)合格。M1は40%以上、M2は15%以下。M3nが少なくとも一価格で10%以上(20/200人以上)。価格はOEM見積による一件当たり限界利益×到達人数が大きいセルを候補として記録する C04選択が26/48人以下、安全・必須非劣性の一項目でも不合格、Gate 1B不合格(再試験一回まで)、M1が25%未満、M2が30%超、または両価格セルの最終確認到達が5%未満(各9/200人以下)。C04不合格をC01単独・夜・外装で救済しない 1,500,000 1,250,000 Week 1-2合格。C04の対象残色、比較品、食事、塗布量・回数、照明、評価時点を観測前に固定。模擬選択は金銭を取らず、注文成立と誤認させない
Day 31-60(2026-08-22〜09-20) JVブランド責任者・商品開発責任者 凍結済み約束の対外制作版(未公開のまま版管理)、B-5一体系の制作物(世界観文・固有記号・色名/語彙辞書・投稿文法規格)、処方方向の絞り込み、C-6正式確認試験プロトコルの凍結版と凍結済み残色群の引き渡し書、OEMタームシート交渉状況(G-1-4)、必要時のGate 1B再試験 Day 60 18:00 Gate 1B再試験時は新規標本(n=200・n=100)。他は制作・文書物 B-5-3の凍結対象が版管理で凍結済み。C-6正式プロトコルとB-3b凍結残色群が発売可能化レーンへ引き渡し可能。OEM排他・権利承継のタームシート論点が文書化済み Gate 1B再試験でも未達(約束・記号を凍結せず、Day 90判定へ進まない)。制作物の未凍結、引き渡し書の欠落 1,250,000 1,000,000 Day 30合格。試作品の人体使用は製造販売業者の書面承認済み範囲に限る。対外公開はこの段階でも0件
Day 61-90(2026-09-21〜10-20) 90日プログラム責任者 M1・M2再測定(新規W1 n=150)、M3n確定版(凍結済み約束・記号を用いた新規n=400)、90日終了報告、発売可能化レーン起動判定資料(OEM書面日程案・確定見積・費目積上げ確定版・E-7の別決裁素案) Day 90 18:00 記憶調査はDay 30と重ならない新規W1 n=150。模擬選択は新規 n=400 M1が40%以上、M2が15%以下、M3n確定版が少なくとも一価格セルで10%以上。需要・製品・約束・到達の各レーン合格が維持され、安全・品質・表示・権利違反0件。全て満たした時だけW1×C04を商品化候補として90日合格とし、発売可能化レーン(F-2b)の起動を関へ具申する M1が25%未満、M2が30%超、M3n確定版が両セル5%未満、重大な安全・品質・表示・権利違反。標本未達も合格にはせず、発売可能化レーンを起動しない 1,000,000 0(発売可能化レーンは別の投資決裁) Day 60までにGate 1B合格・約束凍結・残色群凍結・引き渡し書完了。90日判定レーンの合格は発売可能化レーンの法務・品質・規模判定を代替しない

初回解放枠の整合

段階 追加上限損失額(円) 累計上限損失額(円) 次段階へ解放する金額(円)
Day 0-2 250,000 250,000 1,000,000
Week 1-2 1,000,000 1,250,000 1,500,000
Day 15-30 1,500,000 2,750,000 1,250,000
Day 31-60 1,250,000 4,000,000 1,000,000
Day 61-90 1,000,000 5,000,000 0

初回解放枠は合計5,000,000円(仮の損失上限候補。Day 10の積上げ表で確定)であり、各段階の上限損失額合計も5,000,000円で一致する。量産在庫、専用金型、2色目、C01専用処方、夜用、チャーム、レフィル、小売配荷にはこの500万円を使わない。Day 90合格後も自動で追加資金を出さず、OEM確定見積、最終原価、MOQ、発売可能化レーン(F-2b)の設計を使った別の投資決裁を必要とする。

未取得一次情報を閉じる期限

OEM見積は現時点で未取得である。商品開発責任者が2026年7月22日12時までに3社以上へ同一依頼を送り、7月24日15時を回答期限、7月27日18時を比較判断日とする。完全回答が2社未満ならOEM選定と試作発注を止め、当該レーンの追加解放額を0円とする。

安全性、安定性、容器適合、試験検査、出荷判定の数値は、現資料から作らない。選定した製造販売業者の品質保証責任ロールが2026年7月31日17時までに、試験項目、方法、検体数、合格値、逸脱時の停止手順を署名する。期限までに署名されなければ、試作品の人体使用・有料予約・販売・出荷を禁止し、その間の解放額を0円とする。

HJの現行Audience Analytics、媒体間重複、W1該当、起用枠、二次利用、競合排他、データ閲覧、売却時承継は要検証である。HJチャネル責任者が2026年7月24日15時までに原本または管理画面を書面化し、取得できなければHJレーンを不合格として支出0円にする。公開情報で確認できる媒体・制作機能だけを実到達や購入の証拠にしない(HJ「事業内容」)。

実決済を行う場合、通信販売の広告・最終確認画面には価格、送料、支払、引渡時期、取消・返品等を表示し、前払で引渡しに時間がかかる場合は承諾・不承諾と返金、受領額、確定引渡時期を通知する(消費者庁・特定商取引法ガイド「通信販売」)。化粧品は製品ごとの製造販売届、品質標準書、安全性資料、出荷判定基準を製造販売業者が整え、品質管理記録を残す(東京都健康安全研究センター「化粧品製造販売開始前に」厚生労働省・GQP省令)。CRMは、購入・使用結果・行動履歴を何のために扱うかを本人が予測できる程度に具体化し、責任者・アクセス権・削除を管理する(個人情報保護委員会・通則編ガイドライン)。

F-2b. 発売可能化レーン:F0起点の相対日程と発売後判定

起点と原則

このレーンには暦日を置かない。公開参考値(フェイスラボ:試作品提出2〜3週間・処方決定後の安定性・安全性確認に約3か月、TOA:仕様決定後3〜6か月、SUNAO製薬:リップ最短2か月。出典はG-1-4)は目安であり、確定日程はL0の書面だけで更新する。処方確定後3か月未満を発売前提にしない。短縮枝(冒頭「二つの時計」)の全証憑がない限り前倒ししない。

相対日程(L0の書面日程で確定するまで所要は仮)

相対時点 内容 依存
F0 最終処方・容器・容量の書面確定 90日判定レーン合格、OEMタームシート(G-1-4)
F0以降(所要はL0書面で確定) 安定性・安全性・容器適合試験、C-6の正式確認試験(確認用新規参加者・B-3b凍結済み残色群) C-6プロトコル凍結版、B-3b引き渡し書
正式確認合格後 Gate 1(商品成立性)→Gate 2(薬事・品質・表示)→Gate 3(取引可能性) F-3の順序どおり。飛ばさない
Gate 3合格後 Gate R有料予約の開始とM3実決済判定 法務・品質・取引の全書面、外部法務の状態遷移確認
S0 Gate 4市場出荷可 → Gate D配送開始(D0) ロットごとの品質確認
D0以降 消尽窓判定・早期二回目注文・支援停止試験(M4系・M5系) ブランド名義のCRM・流入計測・同意の稼働

M3:実決済の正価購入率

18歳以上のW1と確認できた重複のない有効訪問者(n=750以上)のうち、値引き・ポイント・人物特典なしで選定価格の実決済を完了した人数の比率。返金条件付き有料予約を使う場合も実決済だけを分子にする。合格8.0%以上(60件以上)、kill3.0%未満(22件以下)。EC販売責任者が流入除外、重複排除、取消・返金の扱いをGate 3通過前に固定する。未固定のまま予約・販売を開始しない。実売不能を模擬選択(M3n)で代替合格にしない。

M4系:消尽窓に基づく再購入判定(「45日」を合否から外す)

初回容器の内容量、実測一回量(C-5の吐出質量)、実使用の週使用回数(使用日記・容器重量差)から、一本を使い切るまでの事前消尽窓(区間)をD0前に算定し、観測前登録する。

M5系:親会社・人物からの独立(新規と再購入を分ける)

新規獲得と再購入を一つの率に混ぜない。停止期間中の露出残存効果を無視しない。

依存と出口

90日判定レーンの合格は本レーン起動の必要条件であり、十分条件ではない。起動には E-7の別の投資決裁(OEM確定見積・MOQ・原価・資金繰りを添付)を要する。本レーンの出口はGate S(通常販売)と、E-4の拡大判定・X8(小売・追加SKU)・Scale Gate 2である。本レーンのどの合格も、90日判定レーンの未達を遡って合格へ変えない。逆も同じである。

F-3. 検証・発売ゲートの法務・品質是正

WHO=W1(色ティント高関与の重ね塗り層)×入口C04(食後復旧)は、第一推奨として仮採用する。仮採用を確かめる初期検証は、代金、申込金、デポジット、カード与信枠、ポイントを一切取得しない模擬購入・選択実験に限る。有料予約と極少量販売は、コンセプト検証ではなく、最終商品と取引条件を固定した後の取引として扱う。

ここでいう「製造販売」は、薬機法上、製造販売業者が最終製品を販売・授与等のために市場へ出荷する行為を指す。「予約」は購入者による注文申込み、「販売成立」は販売業者による承諾と販売契約の成立、「配送」は市場出荷判定済みロットを購入者へ引き渡す行為として分ける。予約時点で契約を成立させる設計もあり得るため、本計画では申込ボタン押下時は申込みとし、販売業者の承諾通知が申込者のメールボックス等へ読み取り可能な状態で到達した時点を販売成立(契約成立)の原則とする。現行民法では隔地者間の契約も到達主義であり、経済産業省も、電子承諾通知の契約成立時期は2020年4月1日以降「発信時」から「相手方に到達した時」へ変更されたと明記している(経産省・電子商取引の促進経産省FAQ)。画面への即時表示を承諾とする場合も到達(表示)ログを残す。申込み受領通知(自動返信)は承諾通知と別文面・別状態とし、受領通知だけでは契約を成立させない。契約成立時点は在庫引当、売上、取消、不承諾、返金、引渡義務の起点であるため、利用規約、最終確認画面、受領通知、承諾通知、注文状態、決済確定、在庫引当、法13条通知の各時点を一つの状態遷移表にまとめ、外部法務が予約受付開始前に確認する。

日本で化粧品を販売・配送するまでの法的順序

自社が製造販売業者になる場合と、許可を持つOEM等が製造販売業者になる場合のどちらでも進められる。ただし、後者では当該OEM等が品目の品質・安全性と市場出荷に法的責任を負う契約・運用にし、通信販売の販売業者は別途、特定商取引法上の表示・返金・顧客対応責任を負う。単に製造を外注しただけでは、自社の製造販売業許可が不要になるとは限らない。

順序 完了させる内容 この計画での完了証跡 所要期間の目安 一次情報
1 責任主体を確定する。 品目の製造販売業者、全製造所、通信販売の販売業者を特定する。国内市場へ製品を出荷する者には化粧品製造販売業許可、製造・包装・表示・保管を行う製造所には工程に対応する化粧品製造業許可が必要。製造業許可だけでは市場へ出荷できない。 許可証の写し、有効期限、許可区分、対象製造所、製造販売委託契約、三者の責任分界表 既存許可を使う場合は契約前に有効性を確認。新規許可は、東京都の標準処理期間では製造販売業・製造業とも各35開庁日。補正期間は含まれず、他自治体は所管庁の期間を確認する。 埼玉県「化粧品製造販売業・製造業を初めて申請する方へ」東京都「標準処理期間」
2 GQP・GVPを稼働可能にする。 総括製造販売責任者、品質保証責任者、安全管理責任者を置き、品質・安全管理業務を定める。GQPでは製造・品質管理、品質情報、回収、市場出荷判定、文書・記録を管理し、GVPでは安全管理情報の収集・評価・措置・記録を行う。手順書を置くだけでなく、実際に運用できる状態を許可取得時から維持する。 組織図、任命書、GQP/GVP手順書、教育記録、逸脱・苦情・回収・安全情報・出荷判定の各様式 全国一律の準備日数はない。新規製造販売業許可の申請前に構築を完了し、許可調査で提示できる状態にする。既存許可を使う場合は、当該品目を手順と契約へ組み込んだ後に次工程へ進む。 大阪府「製造販売業の許可とGQP・GVP」厚生労働省「GQP省令の施行について」
3 最終同等の商品仕様と品質・安全性を固定する。 販売名、処方と全成分、原料規格、製造方法、内容量、使用方法、注意事項、唇に接触する容器材質までを一つのSKUとして固定する。化粧品基準への適合を確認し、安全性資料、製品標準書、規格・試験方法、保存条件、容器適合性、安定性、製造所との取決め、市場出荷判定基準を整える。 版管理した最終仕様書、全成分表、化粧品基準チェック、原料・安全性資料、試験計画と結果、製品標準書、承認署名 試験内容・期間に全国一律の法定日数はない。製造販売業者が品目ごとに必要な確認を定め、すべての必須結果が揃うまで有料予約を開始しない。未完項目は「要検証」と明示し、予約ページや広告には使わない。 東京都「化粧品製造販売開始前に」
4 品目ごとの化粧品製造販売届を提出する。 国内製造品は化粧品製造販売届、輸入品は外国製造販売業者等届出を含む所定の届出を、製造販売開始前に行う。届出は承認ではなく、提出した事実だけで安全性や効能の適法性が保証されるものではない。 届書の提出控え、当局との照会・補正記録、届出販売名と最終仕様の照合票 届出のため、許可のような全国一律の審査期間はない。ただし、形式不備・照会・補正の時間をゼロと置かず、提出控えと整合確認が揃ってから表示版下と予約画面を確定する。 東京都「化粧品製造販売開始前に」埼玉県「化粧品製造販売業・製造業を初めて申請する方へ」
5 法定表示と全成分表示を最終版にする。 直接の容器または被包に、製造販売業者の氏名・住所、届出販売名、製造番号または記号、全成分名、必要な場合の使用期限等を表示する。外箱で直接表示が見えない場合は外箱にも必要事項を表示する。全成分は日本語で、原則として配合量の多い順に表示する。 容器・外箱・同梱物の版下、全成分照合票、法定表示チェックリスト、製造販売業者の承認署名 行政の事前審査期間はない。版下発注前に製造販売業者が承認し、最終品との現物照合が終わるまで出荷しない。 東京都「化粧品の表示」
6 広告を公開前審査する。 届出販売名と表示名を一致させ、化粧品で認められる効能の範囲を超えず、虚偽・誇大、保証的表現、医薬品的表現を排除する。客観的な効果・性能を述べる表示は、表示内容と対応する合理的根拠を最終品で保持する。広告主が関与するインフルエンサー投稿には広告であることを明瞭に表示する。 広告文言―根拠対応表、最終品との同等性確認、薬機法・景表法・ステマ審査票、広告責任者と製造販売業者の承認、公開版アーカイブ 行政の一律の事前審査期間はない。LP、予約画面、SNS、投稿、店頭物を含む各素材について、初回公開前と改稿公開前に承認を完了する。 厚生労働省「医薬品等の広告規制について」厚生労働省「医薬品等適正広告基準」PDF消費者庁「不実証広告規制」消費者庁「ステルスマーケティングに関する景品表示法上の規制」
7 有料予約を行う場合だけ、取引可能性ゲートを通す。 特定商取引法の通信販売表示、最終確認画面、申込内容の訂正手段、契約成立時点、前払時の承諾・不承諾通知、返金、返品・取消、確定した引渡時期を実装する。 本番相当画面の全スクリーンショット、購入テスト記録、通知メール・法13条通知・返金テスト、販売業者と表示責任者の承認 行政の事前審査期間はない。広告公開・予約受付・決済取得のすべてより前に、実機で完了させる。 消費者庁「通信販売」消費者庁「通信販売広告について」消費者庁「最終確認画面における表示」PDF消費者庁「特定商取引法逐条解説・通信販売」PDF
8 許可製造所で製造・包装・表示し、ロットごとに品質確認する。 固定済みの製品標準書・規格・手順に従って製造し、試験結果、逸脱、表示、数量を確認する。 製造記録、試験成績、逸脱処理、表示・数量照合、ロット記録 全国一律の法定日数はない。製造販売業者が定めた試験と逸脱処理が完了するまで市場出荷判定を行わない。 厚生労働省「GQP省令の施行について」
9 市場出荷判定を行う。 製造・品質管理の結果を評価し、権限を与えられた者がロットごとに可否を決定・記録する。不合格・未判定ロットを販売在庫または配送工程へ移さない。 品目、ロット、数量・出荷先、評価結果、出荷可否、判定者、判定日を含む市場出荷判定記録 ロットごと。必要な製造・試験・逸脱処理の全記録が揃った後、販売在庫への移動前に実施する。 厚生労働省「GQP省令の施行について」
10 販売在庫化し、確定した条件どおりに配送する。 市場出荷可のロットだけを予約者・購入者へ割り当て、表示済みの引渡時期内に配送する。 在庫移管記録、注文―ロット紐付け、出荷・配達記録、遅延連絡・返金記録 市場出荷判定後。予約ページに表示した具体的な時期または期限を守る。履行不能が確定した場合は、本計画の返金手順を直ちに起動する。 消費者庁「通信販売」消費者庁「通信販売広告について」

現行ゲートの不成立点と正しい順序

検品対象だった前稿の「Gate1で有料予約または極少量販売、Gate3で最終SKU・処方・安全性・品質・薬事審査」という順序には、次の不成立点があった。

  1. 極少量販売には免除がない。 数量が少なくても、化粧品として市場へ出荷する以上、適法な製造販売業者・製造所、品目届出、GQP/GVP、法定表示、ロットごとの品質確認と市場出荷判定が先に必要である。前稿のGate1で現物を販売・配送する設計は成立しない。
  2. 前稿Gate1の有料予約は「調査」ではなく通信販売の申込みになる。 代金や申込金を受け取るなら、販売主体、価格・送料、支払、引渡し、返品・取消、最終確認画面、前払通知と返金までが必要である。前稿Gate1にはその取引設計がなかった。
  3. 最終商品が未確定のままでは、表示と根拠を予約対象へ結び付けられない。 前稿Gate3で処方、容器、使用条件、表示文言が変わる可能性を残したまま、前稿Gate1で商品画像・効果・使用感・全成分・引渡時期を表示すると、購入者が申し込んだ商品と最終品の同一性、広告表示と合理的根拠の対応、法定表示の整合を確保できない。
  4. 予約ページと起用投稿も公開前に広告該当性を判定しなければならない。 顧客を誘引する意図、特定の商品名、一般人が認知できる状態という薬事広告の三要件を満たす素材は広告として審査する。出荷前であることは、薬機法の虚偽・誇大広告規制や景品表示法、ステマ規制を外す理由にならない。広告審査を予約開始後へ置く順序は成立しない。

以上により、Gate3より前は、支払情報を入力させず、与信・決済・ポイント消費も発生させない模擬購入と選択実験だけにする。ボタン表示は「回答する」「希望を選ぶ」とし、「購入する」「予約する」「注文を確定する」は使わない。配送先は取得せず、商品到着を約束しない。

新ゲート 通過条件 許可する行為 禁止する行為
Gate 0 無償需要検証 W1×C04の課題頻度、復旧行動、色・仕上がり・価格選好を、模擬棚・模擬カート・選択実験で確認する。画面に「調査であり注文・予約ではない」と明記する。 無償インタビュー、模擬購入、選択実験、連絡希望の任意登録 金銭、カード与信、申込金、デポジット、ポイント取得、注文番号発行、配送約束
Gate 1 商品成立性 最終同等SKUの処方・容器・使用条件を固定し、化粧品基準、安全性、品質、安定性、容器適合性、表示予定の主張に必要な最終品根拠を揃える。 閉鎖環境での適法な評価、製造販売業者による品質・安全性確認 一般への予約広告、金銭取得、現物販売
Gate 2 薬事・品質・表示 責任主体、許可、GQP/GVP、品目届出、製品標準書、全成分を含む法定表示、広告文言―根拠対応表を完成させ、製造販売業者と表示責任者が承認する。 承認済みの最終予約画面・広告の制作 未承認文言の公開、処方・容器・販売名が動く状態での予約開始
Gate 3 取引可能性 下記チェックリストをすべて満たし、本番相当の申込、承諾、不承諾、返金、取消を実機テストする。 有料予約の公開準備 一項目でも未完の状態での申込受付・決済取得
Gate R 有料予約 最終同等SKU、確定価格、送料、支払時期・方法、確定した引渡時期、返品・取消条件を提示する。申込後、販売業者の承諾通知が申込者へ到達した時点で販売契約が成立する(到達ログを保存)。 条件を満たす場合だけ予約申込みと前払を受ける 最終品の代わりに試作品を提示すること、無断の処方・容器・表示変更、引渡しを「完成次第」とすること
Gate 4 製造・市場出荷 許可製造所で製造し、ロットの製造・試験・表示・逸脱記録を評価して市場出荷可を記録する。 出荷可ロットの販売在庫化 未判定・不合格ロットの販売在庫化、配送
Gate S 通常販売 市場出荷可ロットの在庫数を上限として注文を受ける。広告・最終確認画面を再承認する。 通常販売の契約成立 在庫・供給根拠のない販売
Gate D 配送 予約者・購入者へ出荷可ロットを割り当て、表示した引渡時期内に配送する。 配送、追跡通知、購入後安全情報の受付 市場出荷判定前の配送、別SKUへの無断振替

予約・販売・配送の分離

[Gate 0:無償の模擬購入・選択実験]
                    │ 金銭・与信・配送約束なし
                    ▼
[Gate 1:最終同等SKU/安全性・品質・根拠の確定]
                    ▼
[Gate 2:許可・GQP/GVP・品目届出・法定表示・広告承認]
                    ▼
[Gate 3:特商法表示・最終確認画面・返金導線の実機合格]
                    ▼
[Gate R:予約申込み] ── 不承諾 ──→ [当日中に返金指図・通知]
                    │ 承諾通知の到達(到達ログ保存)
                    ▼
[販売成立:予約契約] ── 履行不能 ─→ [当日中に返金指図・通知]
                    │ まだ配送しない
                    ▼
[Gate 4:製造・ロット品質確認・市場出荷可の判定]
             │不可                    │可
             └────→ [配送停止・返金] ▼
                               [Gate D:予約者へ配送]

[Gate 4で出荷可となった一般在庫] → [Gate S:通常販売] → [Gate D:配送]

「即時返金」は、返金完了日を決済事業者任せに曖昧化しない。販売業者が不承諾または履行不能を決定した当日に全額の返金指図を行い、購入者へ返金額、返金方法、指図日、決済事業者側の着金見込みを通知する。購入者のカード明細等への反映日は決済手段ごとに予約画面へ表示する。

Gate 3「取引可能性」の実装チェックリスト

予約商品は前払後すぐに引き渡せないため、特定商取引法第13条に沿い、承諾または不承諾、販売業者情報、受領額・受領日、商品・数量、承諾時の引渡時期を通知する。不承諾なら受領金を直ちに返す。原則は書面で通知し、電磁的方法に置き換える場合は、同条第2項に沿って購入者の事前承諾を取得し、明瞭に読め、出力・保存できる文面と送達記録を残す。通信販売には一般的なクーリング・オフ制度がないため、返品・取消条件を申込み前に明瞭に示す。出典:消費者庁「通信販売」消費者庁「特定商取引法逐条解説・通信販売」PDF

完了 実装項目 合格条件・残す証跡 担当ロール 期限
販売主体 法人名、代表者または通信販売責任者、実在する住所、問い合わせ可能な電話番号を「特定商取引法に基づく表記」に掲載し、トップまたは申込導線から容易に到達できる。登記・契約・決済名義と照合した画面を保存する。 通信販売責任者/法務 予約広告の初回公開前
商品の同一性 届出販売名、SKU、処方・全成分、内容量、唇に接触する容器材質、使用方法、注意事項を最終同等品で固定し、予約画面の画像・説明と仕様書を照合する。どれかを変える場合は旧予約を履行せず、全額返金後に新条件で再申込みを受ける。 製造販売業者の品質保証責任者/商品責任者 予約ページ承認前
価格・追加負担 税込販売価格、地域・方法別の送料、手数料その他購入者負担を金額で表示し、最終確認画面の合計額と一致させる。 通信販売責任者/経理 予約受付開始前、価格改定の公開前
支払時期・方法 各決済手段、与信・売上確定の時点、引落時期を表示する。標準運用は承諾通知と同時に売上確定とし、申込時に売上確定する決済は前払通知・返金手順の実機テスト完了を必須とする。 決済責任者/通信販売責任者 予約受付開始前
契約成立・承諾通知 「申込ボタン押下は申込み、販売業者の承諾通知が申込者に到達した時(読み取り可能な状態に置かれた時)に契約成立」と表示する。申込み受領通知(自動返信)と承諾通知を別文面・別状態に分ける。承諾通知には販売業者情報、受領額・受領日、商品・数量、確定した引渡時期を記載し、到達(送達・表示)ログを保存する。 通信販売責任者/法務 予約受付開始前、各申込の承諾時
引渡時期 「完成次第」「準備ができ次第」ではなく、購入者が判断できる具体的な発送時期または期限を広告と最終確認画面に同じ表現で表示する。変更が必要な場合は個別に同意を取り、同意しない購入者へ全額返金する。 生産管理/物流責任者/通信販売責任者 予約受付開始前、遅延判明直後
返品・取消・不良品 予約後の取消可否、期限、方法、返送料、返金方法、契約不適合・破損・誤配送時の対応を申込前に表示する。「返品不可」だけで不良品対応まで排除しない。 通信販売責任者/法務/CS責任者 予約受付開始前
最終確認画面 分量、販売価格・送料等、支払時期・方法、引渡時期、申込期間がある場合はその期間、取消・返品条件を注文確定直前に一覧表示する。入力内容を確認・訂正でき、ボタンが有償申込みであることを明示する。全端末の画面とテスト結果を保存する。 EC責任者/法務/QA担当 予約受付開始前、画面改修の公開前
不承諾・未成立時の返金 自動・手動双方で不承諾を処理できるようにし、受領金の全額を決定当日に返金指図する。返金額・方法・指図日・着金見込みを通知し、注文、決済、返金を突合する。 決済責任者/経理/CS責任者 予約受付開始前にテスト、発生当日
表示根拠の最終品対応 広告の各主張を、最終処方・最終容器・表示した使用方法と同条件の資料へ一対一で紐付ける。試作品、別処方、別容器の結果は最終品の根拠として使わない。対象者・使用条件が異なる資料は「要検証」とし、表示しない。 広告表示責任者/製造販売業者 広告・予約ページの初回公開前、改稿前
法定表示の現物一致 全成分、製造販売業者、販売名、ロット、必要な注意事項を版下と現物で照合する。表示責任者を、法定表示は製造販売業者の品質保証責任者、広告・EC表示は販売業者の広告表示責任者とし、双方の拒否権を記録する。 品質保証責任者/広告表示責任者 版下発注前、各ロット市場出荷判定前
版・記録管理 予約時点の広告、商品ページ、特商法表示、最終確認画面、規約、承諾通知、投稿、承認記録を注文IDと版番号で保存し、後から購入者が見た条件を再現できる。 EC責任者/文書管理責任者 公開時、各注文受付時
取引状態遷移の外部確認 利用規約、最終確認画面、申込み受領通知、承諾通知、注文状態、決済確定(与信・売上確定)、在庫引当、法13条通知の各時点を一つの状態遷移表にまとめ、外部法務が承認する。承認記録と版を保存し、フロー変更時は再承認する。 法務(外部法務レビュー)/通信販売責任者 予約受付開始前、フロー変更の公開前

F-4. 記録、解析、原本照合


G. リスク・撤退線

G-1. 模倣耐性の層2:発売時の時間差候補としての処方・原料排他

G-1-1. 結論

模倣耐性は二層で設計する。中核(層1)はB-5の一体系(世界観・約束・固有記号・色名/語彙・投稿文法・店頭体験)と発売後に蓄積する直接顧客・再購入であり、選好・正価選択・ロゴなし再認・指名維持で検証する。本節が扱うのは層2=発売時の時間差候補に限る。層2だけを模倣耐性の全体とはせず、層2が不成立でも層1の設計・検証は続ける。

層2として採る構造は、W1×C04向けに開発した専用処方と、その性能に不可欠な主要原料を対象にした、用途・地域・期間限定の排他供給契約である。JVまたはブランド運営会社を権利者とし、OEMと、主要原料の権利者・供給者がOEMと別会社ならその会社も契約当事者にする。比較データ、相性表、CRM、発信者、表現、先行販売は、この層2の構造には数えない(比較データ・相性表・CRMは検証証拠または発売後資産、発信者・表現は層1の構成要素として別に扱う)。

ただし、現時点では専用処方、不可欠な主要原料、排他契約、OEM見積、独立した再現試験のいずれも存在しない。したがって、層2(発売時の時間差候補)は未成立である。以下は成立済みの優位ではなく、成立可否を発売前に判定するための取得仕様である。契約書へ署名しただけでも合格にしない。資本力のある競合が別のOEM・別原料で同等性能を短期間に再現できるなら、その契約は競合の追随を止めないからである。

競合は明日、同じ用途や近い言葉を名乗ることができる。本件の契約で止められるのは、契約で特定した専用処方・主要原料へのアクセスであり、言葉そのものではない。発売前の迂回再現試験で別処方から同等性能を作れないことまで確認して初めて、「同じ結果を伴う即時追随には時間がかかる」と判断する。そこまで確認できない場合は、「競合が明日名乗れない理由」はないと記載する。

W1×C04は第一推奨として仮採用であり、確定ではない。WHOまたは主入口を変更した場合は、変更後の用途で契約範囲と再現試験をやり直す。W1×C04向けの排他を、別のWHO×CEPの模倣耐性として流用しない。

G-1-2. 七つの候補の実務判定

候補 4,000万円・JV・OEM前提で発売時点に取れるか 採否 実務判断
原料/処方の排他契約 取れる可能性はあるが要検証 層2の時間差候補として採用 専用金型や長年の認知を必要とせず、発売前に契約として存在させられる。ただし、OEMの標準処方を本ブランドだけに出さないという約束では不十分。C04性能に不可欠な専用処方・主要原料、類似処方の技術的範囲、第三者への供給禁止、権利承継まで必要である。候補OEMと原料供給者の受諾可否、排他料、最低発注量はすべて要検証。
容器/機構の意匠・特許 権利化の可能性はあるが、現行の初号方針では取れない 採らない 初号は既製容器、専用金型への最初の12か月の支出は0円である。既製容器の外観を本件の独占物にはできず、意匠は外観を保護してもC04の効果は保護しない。特許庁も、意匠の対象を物品等の形状・模様・色彩等の外観としている(特許庁「意匠とは」)。新規機構も未発明・未評価であり、初号の成立条件には置かない。
固有の使用所作と体験の記憶 発売日に提示はできるが、模倣耐性としては取れない 採らない 一回の使用手順や説明は競合も再現できる。ブランドとの結び付きは、継続使用、想起、誤帰属の実測を経て初めて確認できる。発売時点は記憶形成前なので、識別表現には使っても即時追随を阻む理由にはしない。
データ取得構造 取得導線は作れるが、発売時点の模倣耐性にはならない 採らない 発売前のデータ量は少なく、同意取得済みCRMや評価票の仕組み自体は競合も作れる。比較履歴と相性データは発売後に改善速度を上げる資産候補であり、発売日の排他構造ではない。
供給枠の押さえ 自社の欠品対策としては取れる可能性がある 採らない 一社の製造枠を押さえても、資本力のある競合は別工場・別原料を使える。さらに前払いや最低発注で4,000万円の運転資金を拘束する。自社の供給継続条件として契約しても、模倣耐性には数えない。
人格/世界観のIP 名称・ロゴ・制作物の保護は可能 採らない 商標は登録商標と同一・類似の標章を指定商品等で保護するが、食後の色印象を整えるという一般的な機能を独占しない(特許庁「商標権の効力」)。著作権も個別の文章・画像を保護するだけで、競合が別表現で同じ便益を訴求することは止めない。特定人物への依存は、承継可能なブランド資産を作る目的とも合わない。名称・ロゴ・制作物は権利を確保するが、本項の模倣耐性には数えない。
再現所要時間 単独の権利や契約としては取れない 採らない。採用候補の証拠に使う 「再現に時間がかかる」は構造ではなく結果である。独立した第二OEMが処方を知らない状態でC04性能を期限内に再現できないことを確認した場合だけ、処方・原料排他が実際に時間差を生む証拠にする。試験を行わない、または第二OEMが期限内に再現した場合は不合格とする。

G-1-3. 採る構造の契約仕様

契約の対象は、単なる製品コードではなく、専用処方、主要原料の銘柄・グレード、製造条件、C04性能に影響する許容範囲で特定する。全成分表示だけでは分からない配合比、工程、規格値を別紙に置き、変更履歴を残す。経済産業省が示す営業秘密の三要件は「有用性・秘密管理性・非公知性」であるため、秘密表示、閲覧権限、アクセス記録、持出し禁止、退職・再委託時の管理まで契約と運用に入れる(経済産業省「営業秘密」)。

項目 本件の要求内容
契約当事者 JVまたはブランド運営会社、選定OEM、主要原料の権利者・供給者。OEMが原料権利者なら二社契約、別会社なら三社契約とする
契約形態 専用処方開発・製造委託契約に、処方の用途限定独占ライセンス、主要原料の用途限定排他供給、秘密保持、品質保証、供給継続、権利承継を一体で付ける。法的な有効性と競争法上の範囲は契約締結前に弁護士が確認する
排他対象 専用処方、C04性能に不可欠と技術資料で確認した主要原料の銘柄・グレード、別紙で定義した近接処方。OEMの既存カタログ処方を名称だけ変えたものは対象にしない
地域・商品・用途 日本国内、リップメイク商品、食後・日中の残色に対する色印象の補整用途に限定する。C01や他カテゴリへ無制限に広げない
期間 処方確定日から初回発売後24か月までを本件の契約要求値とする。24か月は業界相場ではなく、現行文書で初期制約を置く最初の12か月と、その後の再購入・限定小売を確認する12か月を連続して覆うための内部基準である
禁止行為 OEM・原料供給者が、排他対象を第三者へ提案、試作、製造、販売、供給、再許諾することを禁止する。子会社・再委託先を含め、契約対象外の別原料・別処方まで不当に拘束しない
権利の帰属 C04比較データ、仕様書、適用ノウハウ、試作履歴はJVまたはブランド運営会社へ帰属させる。処方の原権利がOEMに残る場合でも、JVまたはブランド運営会社が契約期間中の取消不能・譲渡可能な独占ライセンスを持ち、事業売却時に譲受人へ承継できる形にする。親会社や個人には帰属させない
供給停止への備え 完全処方、工程、規格書を第三者エスクローへ預ける。長期供給停止、重大な品質違反、倒産、契約違反時は、代替OEMへ移管できる解除条件を入れる
品質・変更管理 原料置換、配合比、工程、製造所、容器接触材を無断変更しない。ロット記録、規格書、試験成績、逸脱・回収時の責任分担を品質契約に置く

排他契約だけでは、別原料で同じ使用結果を作る競合を止められない。そこで、契約対象の技術的な必要性と再現所要時間を同時に確認する。主要原料を外しても同じC04比較基準を満たすなら、その原料の排他は本件の模倣耐性にならない。

G-1-4. 取得方法、相手、費用、所要期間

同じ要求仕様書を、リップ処方開発を公開している日本色材工業研究所、メイクアップの処方開発・試作・製造とオリジナル原料開発を公開しているTOA、リップOEMのロット・納期・費用例を公開しているSUNAO製薬の三社へ同日に出す。これは交渉候補であり、各社が本件の排他条件を受けるかは要検証である。候補を一社に限定せず、同じ項目で書面回答を取る。

時点 実行内容 完了物
0~10営業日 RFP回答依頼期間として本件で10営業日を設定し、三社へ、W1×C04要求仕様、排他範囲、権利帰属、原料供給者の開示、概算費用、最低発注量、供給能力、試作・試験日程を同一書式で照会する。NDA締結前は一般化した性能要件だけを渡す 三社の回答原本と、同一項目の比較表
NDA締結後 C04の試作品を反復し、主要原料を外した対照処方も同時に作る。OEMの標準処方と専用処方を別コードにし、試作履歴を保存する 試作品、処方コード、主要原料の有無による比較結果、排他条項案
処方確定前 OEMと原料供給者から排他条件のタームシートを取り、事業売却時の承継、エスクロー、代替製造、最低発注、違約時の扱いまで合意する。条件が合わない候補は試作継続前に外す 署名済みタームシート、権利関係図、最終見積
処方確定後 安定性・安全性・容器適合を確認しながら、第二OEMによる90日間の迂回再現試験を並行する。第二OEMには秘密処方を渡さず、成分・工程を開示しない製品見本、公開可能な使用目的、C-6と同じ事前登録済み評価条件だけを渡す 品質試験報告、C04ブラインド比較、第二OEMの試作・見積・日程と再現試験報告
発売承認前 本契約、排他別紙、品質契約、秘密管理規程、エスクロー、権利承継条項を締結し、全証拠を原本照合する 署名済み契約一式とG-1-5の証拠一式

所要期間の公開参考値は、フェイスラボが「試作品提出まで2~3週間程度、処方決定後の資材選定・安定性・安全性確認に3か月程度」とし(フェイスラボFAQ)、TOAが「処方やパッケージ仕様決定後3~6か月程度」としている(TOA事業紹介)。いずれも本件の専用リップと排他交渉の確約納期ではない。したがって、処方確定後3か月未満を発売前提にせず、試作反復、契約交渉、90日間の迂回再現試験を含む全体日程は三社回答で確定する。現時点の発売可能日は要検証である。

費用の公開参考値として、SUNAO製薬はリップについて3,000個から、最短2か月、80万円からと掲載し、容器費用は別としている(SUNAO製薬「化粧品のOEM」)。これは一般的な公開例であり、C04専用処方、特殊原料、排他料、追加試作、安定性・安全性試験、弁護士費用、エスクロー、原料確保を含む本件見積ではない。候補三社の公開ページに排他料の金額はなく、本件の総費用は要検証である。

三社からは、通常製造費と容器費に加えて、①有償開発・追加試作、②排他の固定対価、③最低購入額またはロイヤルティ、④主要原料の確保、⑤安定性・安全性・容器適合試験、⑥契約・エスクロー、の六項目を分けた見積を取る。項目をまとめた総額回答は受け取らない。4,000万円の資金計画では、C04比較、安全性・安定性、初回生産、回収対応資金、EC運営に必要な現金を先に満たす。排他費用または最低発注によって一項目でも実行不能になる契約は採らない。見積が出る前に便宜的な排他予算を置かない。

G-1-5. 取れた証拠と棄却条件

次の五点がすべてそろった場合にだけ、契約で特定した範囲について「発売時点の模倣耐性が成立した」と判定する。一点でも欠ければ未成立である。

必須証拠 原本で確認する内容
1. 署名済み契約一式 排他対象、地域、商品、用途、期間、禁止行為、再委託先、品質、違反時の措置が本文と別紙で一致している
2. 権利関係と承継可能性 JVまたはブランド運営会社が権利者で、主要原料の権利者まで契約が連続し、事業売却・OEM変更時にも権利と資料を承継できる。弁護士の契約レビュー記録がある
3. 技術資料と秘密管理 専用処方、主要原料の銘柄・グレード、製造条件、許容範囲、変更履歴、閲覧権限、アクセス記録、エスクロー受領証がそろっている
4. C04性能と原料必要性 専用処方がC-6のC04確認試験を通り、主要原料を外した対照処方が同じ基準を満たさない。安全・法規・安定性の不適合がない
5. 90日間の迂回再現試験 独立した第二OEMが、秘密処方を受け取らず、成分・工程を開示しない製品見本と同じ評価条件から開発しても、90日以内にC-6の主要評価、時間・手数・仕上がり、濃化・濁り・ムラ、乾燥、上塗り、手順負担、安全性・安定性を同時に満たす量産候補と、4,000万円の資金計画内で実行できる見積を提示できなかった。90日は業界平均ではなく、公開されている約3か月の安定性・安全性確認期間に合わせた本件の検証期間である

第二OEMの失敗は、すべての大手企業の研究設備・人員を再現する証拠ではない。したがって、五点がそろった後も、主張できるのは「契約対象へのアクセスを止め、公開情報から同等性能を作る迂回経路は90日間の試験で確認されなかった」までである。「どの競合も同等品を作れない」「機能名を独占した」とは記載しない。

次のいずれかが起きた時点で、この構造は棄却する。

G-1-6. リップ・コスメ領域の実例

ここでいう「効いた」は、差止めまたは侵害認定によって具体的な模倣へ法的効果が生じたことを指す。売上成長の因果を意味しない。「効かなかった」は、権利や主張があっても保護要件を満たさない、または別設計・別処方で権利範囲を外れた例を指す。

判定 実例 何が起きたか 本件への意味 出典
効いた Essieのネイルポリッシュ容器 米国連邦地裁は、ほぼ同一の容器で市場参入しようとした被告に予備的差止めを認めた。単純な四角い無ラベル容器でも、長期使用、報道、販売、消費者の出所認識に関する証拠があり、トレードドレスの二次的意味が認められた 使用体験や外観の記憶は、蓄積と出所認識の証拠があれば効き得る。ただし発売日に得られるものではない。本件の「固有の所作と記憶」を初期の模倣耐性に数えない理由でもある Essie Cosmetics v. Dae Do International, 808 F. Supp. 952
効いた LG「The History of Whoo」のリップ容器 代理人の事件報告によれば、容器意匠は2017年6月6日出願、同年12月15日登録。広州知識産権法院は、小さな模様差が全体の視覚的効果を変えないとして侵害を認定し、20万元の賠償を命じた 新規で具体的な外観を発売前に出願し、模倣品との類似を権利範囲で示せる場合は効く。一方、本件の初号は既製容器であり、この条件に当てはまらない。出典は判決原文ではなく権利者側代理人の事件報告である Unitalen case report
効かなかった Mana Productsの化粧品コンパクト 米国連邦地裁は、コンパクトの外観に固有の識別力がなく、消費者調査、市場シェア、報道、独占使用期間等の二次的意味の証拠も不足するとして、被告側の略式判決を認めた 市販部品の組合せや広告費の主張だけでは、出所を示す外観の権利にならない。既製容器に色やロゴを載せるだけの本件初号を模倣耐性と呼べない Mana Products v. Columbia Cosmetics, 858 F. Supp. 361
効かなかった Kaoの毛穴パック特許とUnilever製品 米国連邦巡回区控訴裁判所は、Kaoの請求項が酸の塩形を除外していたのに対し、Unilever製品は塩形を使っていたため、非侵害判断を維持した。使用目的が近くても、化学形態が請求範囲外なら止められなかった 特定原料・処方を狭く定義するだけでは、別の化学形態で迂回される。排他契約に加え、別原料での再現試験が必要である Kao Corp. v. Unilever, 441 F.3d 963
効かなかった Olaplexの毛髪ブリーチ関連特許の一部請求項 米国連邦巡回区控訴裁判所は、L'Oréalによる情報利用に関する事実を前提にしても、対象特許の代表請求項は先行技術から自明で無効と判断した。同じ判決内でも毛髪切断に関する別請求項の扱いは異なるため、全特許が無効になった例ではない 模倣の事実や「特許出願済み」という表示だけでは、先行技術に耐える権利にならない。技術の新規性と権利範囲を発売前に確認する必要がある L'Oréal USA v. Olaplex, No. 2019-2410

実例の差は、次のように一般化できる。

効いた条件 効かなかった条件
保護対象が具体的な容器外観または技術として特定され、公開・模倣より前に権利化されている 市販部品、一般的な使用手順、抽象的な便益、広告文だけで対象が特定されていない
権利の有効性、出所認識、侵害対象との一致を証拠で示せる 認知の証拠がない、先行技術から自明、権利範囲が狭く別設計・別処方で外せる
権利者、契約相手、地域、期間、承継先が明確で、実際に差止めや請求を行える OEMや個人に権利が残り、ブランド事業の譲受人へ移せない
技術を公開情報だけから再現するのに実測上の時間がかかる データ基盤やCRMを作った事実だけを、再現困難性の証拠として扱う

したがって、本件で処方・原料排他が効く条件は、契約範囲の広さそのものではなく、C04性能に不可欠な対象を正確に限定し、その対象を使わない第二OEMが発売前の検証期間で同等品を作れないことまで確認できるかにある。

G-1-7. 層2未成立時の扱いと、先に通す検証

層2が未成立でも、本書は正本の最終ゴールに従う新商品開発プランのままとし、文書の呼称を下げない。ただし、G-1-5の五証拠がそろうまで「発売時点の模倣耐性が成立した」とは記録せず、模倣耐性の成立を前提にした量産・全国配荷・専用資産・企業価値評価は凍結条件付きとする。比較データやCRMは発売後の改善資産になり得るが、競合の即時追随を止める発売前の構造ではない。未成立の構造を成立済みと扱うと、4,000万円を量産・配荷・専用資産へ先に使う根拠が誤る。

検証は次の順で通す。

順位 発売前に確認すること 通過時の行動 不通過時の行動
1 C-6のC04確認試験、W1内の課題頻度、法務・品質ゲート後の正価選択。C04単独で確認し、C01と合算しない 専用処方候補を一つに絞り、排他交渉と原料必要性試験へ進む 初回商品案を不採用とし、C01、夜色、外装、表現で補わない
2 三社同条件RFPで、専用処方、主要原料、排他、権利帰属、承継、エスクロー、全費用を受ける相手がいるか タームシートを締結し、秘密管理下で最終試作へ進む 発売時点の模倣耐性は作れないと確定し、量産・小売拡大の根拠から外す
3 主要原料を外した対照処方と、第二OEMの90日間の迂回再現試験 原料必要性と時間差を確認し、本契約を締結する 排他契約候補を棄却する。言葉、データ、CRMを代替の模倣耐性に置き換えない
4 契約・試験・量産・回収対応・EC運営を含む現金支出が4,000万円内で成立し、権利を事業譲受人へ移せるか G-1-5の五証拠を原本照合し、初めて「契約で特定した範囲の発売時点の模倣耐性が成立」と記録する 契約または発売規模を止める。製品需要が通っていても、模倣耐性のある成長計画とは扱わない

C04の製品差と需要が通っても排他構造(層2)が通らない場合、実行できるのは、時間差優位を前提にしない損失限定の小規模販売試験までであり、模倣耐性は層1の形成と検証(B-5-5)を中心に続ける。その場合も、全国配荷、大きな初回在庫、専用金型、模倣耐性の成立を前提にした企業価値評価へ進まない。G-1-5の五証拠がそろっても、需要、採算、関#3に従う獲得チャネル、ブランド採用、規模の各判定は別に行い、層2だけで事業全体を合格にしない。

G-2. 両親会社・人物への依存

次の依存は実績ではなく、初期計画のまま進めた場合のリスク仮説である。

依存の面 起こり得る状態 停止・是正
獲得 新規顧客がHJの人物・投稿に集中する F-2bのM5系(新規・既存別)とE-4の支援停止試験を通るまで広告・小売・SKUを拡大しない
顔・素材 ブランド識別が起用者の顔に依存する ロゴを外した帰属、複数発信者、非HJ再現を確認
運用知 商品、PR、SNS、EC、CRMが両社の人員に留まる 2026-09-20までに運営責任者と法人アカウントへ移管
PR 話題がマテリアルの継続実行に依存する 第三者の正確な説明、検索、指名、販売員資料を法人へ残す
データ・権利 EC、CRM、試験、商標、素材、供給契約が親会社・個人名義に分散する Day 0から法人帰属。承継不能ならデータ取得、量産、拡大を止める
無償工数 両社の支援が損益・CACに現れない 現金CACと市場価格換算した正規化CACを併記

G-3. 安全、法規、表示、取引

G-4. OEM、供給、在庫

量産前に、MOQの単位と総費用、リードタイム、支払条件、原料・容器の調達、安定性、容器適合、量産再現、規格、試験、市場出荷判定、欠陥・回収、処方・試験・図面・契約の帰属、排他供給、エスクロー、事業売却時承継を文書で確認する。

初回は既製容器の1物理SKUだけとし、C01専用品、C11、追加色、専用金型、限定容器を在庫化しない。発注時最大損失が承認済み上限を超える、週次資金繰りが負になる、または検証済み正価需要がMOQを使用期限内に消化できない場合は発注しない。

G-5. 現行の停止線

判断時点 停止線 停止するもの
Day 2(参考暦日2026-07-24) 四決裁、指標の事前登録、法務・データ開始条件、OEM比較回答のいずれか未完 社外支出、参加者募集、人体使用、広告
Day 14(2026-08-05) V1Dの需要条件、OEM回答、安全技術基準のいずれか未達 W1×C04、試作発注、当該獲得レーン
Day 23(2026-08-14) Gate 1B(理解・帰属四指標+約束・選好)のいずれか未達 約束・主核、識別、ユーザー使用表現
Day 30(2026-08-21) Day 15-30の予備盲検、M1、M2、M3nのいずれか未達 Day 31-60の制作・引き渡し準備。C01、C11、外装で救済しない
Day 60(2026-09-20) 約束凍結、B-5一体系の制作凍結、C-6プロトコル・残色群の引き渡しのいずれか未完 Day 61-90の確定測定、発売可能化レーンの起動準備
Day 90(2026-10-20) M1、M2、M3n確定版、権利・表示のいずれか未達 発売可能化レーンの起動、量産・小売・追加SKUへの資金解放
発売可能化レーン(暦日なし。F0・L0起点) 法務・品質・取引(Gate 1〜3)、C-6正式確認、M3のいずれか未達 実決済、配送、補充生産、拡大
発売後(D0以降) M4b(消尽窓再購入)、M5a・M5b(新規・既存の独立性)のいずれか未登録・未達 量産、小売、追加SKUへの資金解放
発売承認前 G-1-5の五証拠のいずれか未取得 層2成立の判定、全国配荷、大型在庫、専用資産
Scale Gate 2 E-6-4の必須変数、採算、資金、5億円定義のいずれか未取得・不成立 追加量産、小売、広告増額
全期間 累計上限損失超過、名義・同意・安全・法規・品質の未完 該当支出、実使用、配信、発注、取引

旧モデル由来の消化、買い足し、平均個数、店舗数、店月販、色集中は停止線に使わない。

G-6. 停止権限

意見が一致しない場合は、より広い停止範囲を一時適用し、追加支出を行わない。


H. 前提未確定

H-1. 現時点の統一判定

関の4決裁前の現時点(2026-07-22改稿時点)で、F-1Aの戦略判定V0〜P9、F-3の法務・品質Gate 0〜D、E-6のScale Gate 2、G-1の層2は、いずれも未合格である。関の4決裁、W1内のC04頻度、C04製品差、約束・主核の理解と選好、正価行動、最終処方、安全・品質、市場出荷、取引表示、規模・採算、独立運営も未完了である。

本書は関の4決裁を条件とする新商品開発プランであり、上記が未合格の間、完成商品の確定、発売、販売、有料予約、配送、全国配荷、追加SKUを承認しない。90日判定レーンの指標に合格しても、発売可能化レーンの法務・品質Gate、Scale Gate 2、G-1-5の五証拠は別判定のままである。日程内に必要な最終品・許可・試験がそろわなければ、模擬結果で代替せず、その段階を未合格とする。

H-2. 未取得情報、責任、期限

未取得・未決事項 単独責任ロール 期限 期限時の判定
関の4決裁(11_KESSAI_MEMO.md 投資決裁責任者 Day 0(参考暦日2026-07-22 9:30) 一点でも未決なら、社外発注、参加者募集、人体使用、広告、予約への解放額0円
正式JV法人、出資主体、署名権限、知財・データ・契約の帰属 JV法務責任者 Day 2(2026-07-24) 名義と承継を固定できなければ、個人・親会社名義で開始しない
W1人数、C04頻度、現行の塗り足し・落として塗り直す行動 消費者調査責任者 Day 14(2026-08-05 18:00)。人数N_W1の区間推計は2026-08-14 B-3とF-2の需要条件でW1×C04の継続を判定。人数は代表性を確保できなければ未取得のまま
同一OEM依頼への初期回答 商品開発責任者 送付 Day 0 12:00、回答 Day 2 15:00、比較判断 Day 5 18:00 完全回答2社未満ならOEM選定・試作発注・当該追加解放を止める
人体使用、安全、品質、安定性、容器適合の試験基準 製造販売業者の品質保証責任ロール Day 9(2026-07-31 17:00) 署名前は試作品を唇へ使わず、販売・出荷もしない
ブランド名・商品名・商標・ドメイン(B-5b) JVブランド責任者・JV法務責任者 候補Day 10、調査Day 12、関の選択Day 14、刺激凍結Day 17 凍結前は名前あり刺激・M1測定・帰属試験を開始しない
約束・主核の理解・再話・誤帰属・実証範囲・魅力・選択・購入理由 JVブランド責任者 Day 23 20:00(参考暦日2026-08-14) F-1Bの指標を一つでも満たさなければ約束・主核を採用しない
Day 30の予備C04比較、記憶、無決済模擬選択 商品開発責任者 Day 30 18:00(2026-08-21) F-2のDay 30条件を一つでも満たさなければ次段階の準備を止める
C-6の正式確認試験、最終同等SKU、法務・品質・取引可能性 試験判定責任者・製造販売業者・通信販売責任者 発売可能化レーン。F0起点でL0の書面日程により確定し、暦日を置かない 完了しなければGate R・実決済を開始しない。予備試験や模擬選択で置き換えない
HJ Audience Analytics、媒体重複、W1該当、利用・二次利用・承継条件 HJチャネル責任者 初期原本 Day 2 15:00、実測はGate 1C比較完了時(Week 1-2〜Day 30) 未取得ならHJレーンだけを不合格とする。関がHJ必須を選んだ場合は全体も止める
M3の実決済、M4系の再購入、M5系の非依存 EC販売責任者・CRM/独立性責任者 発売可能化レーン。M3はGate 3通過後、M4系は消尽窓経過後、M5系は停止試験の観測前登録後。暦日を置かない 適法な最終品と所定分母がなければ未合格。標本不足を合格にしない
排他契約、技術資料、原料必要性、第二OEMの迂回再現 JV法務責任者・商品開発責任者・独立試験判定責任者 契約候補はOEM交渉時、迂回再現は処方・評価条件固定後 90日。暦日は未設定 G-1-5の五証拠がそろうまで層2(発売時の時間差候補)は未成立
C04単独の人数、年間個数、正価獲得率、契約別売上単価、原価、MOQ、粗利、CAC、資金繰り E-6-4記載の各責任者 同表の各期限 未取得値を旧値や0で埋めず、Scale Gate 2を未合格のままにする

H-3. 関の決裁が推奨枝と異なる場合

H-4. C11夜色

C11は初回商品、初回売上、固定拡張、必須容器に含めない。長時間口唇使用の安全性、枕・髪・歯・肌への移染、無色夜ケア・既存色付き夜ケアとの差、翌朝便益、連続使用を無料試験で確認する。金銭を取る場合はC11についてもF-3の法務・品質・取引ゲートを別に通す。C04不合格時の代替にしない。

H-5. 90日後に別決裁する項目


大戦略8点セルフチェック

# 論点 現在の判定 次の決定証拠
1 WHOと第一実験 W1×C04を推奨、関の決裁・実証は未完了 関#1、B-3需要調査、C04頻度、無決済選択
2 約束と内部の要求仕様 二層へ整理済み(外向き約束は候補設計、内部一文は凍結済み)、未合格 F-1Bの理解・再話・誤帰属・実証範囲と、F-1B-1bの魅力度・選択・正価選好・購入理由
3 製品・剤型 ティントは正本上既決、変更提案と性能は未決・未合格 関#2、C-6正式確認、最終処方・品質
4 模倣耐性 二層で設計。層1=B-5一体系(設計済み・検証未了)、層2=契約構造で五証拠未取得 層1=選好・正価選択・ロゴなし再認・指名維持。層2=24か月の用途限定排他、承継・エスクロー、原料必要性、第二OEMの90日迂回再現
5 法規・取引順序 Gate順序は是正済み、実装は未合格 Gate 0→1→2→3→R→4→S→Dの各原本承認
6 HJ/独立運営 HJ必須性は未決、推奨枝は非必須、独立性は未合格 関#3、同条件比較、RACI、SLA、代替会社、支援停止試験
7 年商5億円 C04単独・1SKUでは未算定・未合格 重複控除人数、年間個数、正価獲得率、P/L単価、粗利、CAC、MOQ、資金
8 90日実行 仮の損失上限候補500万円の段階案は作成済み、決裁・積上げ確定・実行は未着手 関#4、Day 10の積上げ表、各実判断日の標本、閾値、証拠、損失上限

本書の次の行動は、11_KESSAI_MEMO.mdによる関の4決裁(Day 0)である。四点すべてを固定する前に、社外発注、参加者募集、人体使用、広告、予約、販売、配送を開始しない。


決裁後に反映する提案差分

以下は本書からの提案であり、関の4決裁と正本更新の判断が終わるまで適用されない。Codexは正本を変更せず、関の決裁後にClaude Code側で_kettei.md11_FINAL_spine.mdへ反映する。未決の本書を正本より上位に置かず、正本の最終ゴール(勝てる新商品コンセプト+マーケティングプラン+事業計画を含む一本の開発プラン)は変更しない。

対象 正本・背骨の現行記述 決裁後に提案する反映(該当決裁)
_kettei.md「商品カテゴリ」 リップティントを既決とする 関が決裁#2で変更を選んだ場合のみ、非交渉条件を「食後残色の上に一回使い、濃化・濁り・ムラを抑えて色印象を整え直せること」へ差し替える。変更を選ばなければ現行のまま(#2)
_kettei.md「P1背骨の第一推奨」 W1×C01を1手目、C04を2手目、C11を3手目とする 関が決裁#1で採用した場合、W1×C04を第一実験、C01をC04合格処方の条件付き副評価、C11を独立R&Dへ更新する(#1)
_kettei.md「模倣リスク耐性」 情緒的な高付加価値ブランドを防御として扱う 与件の趣旨は維持したまま二層へ具体化する。中核(層1)=B-5の世界観・約束・固有記号・語彙・投稿文法・店頭体験の一体系と発売後の直接顧客・再購入、時間差候補(層2)=G-1の用途限定排他。層1は選好・正価選択・ロゴなし再認・指名維持で検証する(#1)
11_FINAL_spine.md「B-1/B-3」 外向きの約束「好きな色を、私の色に。」と内部核を固定する 「好きな色を、私の色に。」は全色適合想起のため使用停止とし、B-5-4の約束候補設計→Gate 1B検証→凍結の手順へ置き換える。内部核はB-4の要求仕様一文として維持する(#1)
11_FINAL_spine.md「勝敗を示す比喩語」 比喩的な勝敗語を判断名や説明に使う 第一実験、仮説、合格条件、不合格条件へ置き換える(#1)
11_FINAL_spine.md「HJ内部到達」 製品比較との全体AND条件にする 関が決裁#3で非必須を選んだ場合、HJは外部Creator Labとの同条件比較レーンとし、HJ不合格はHJレーンだけを止める(#3)
11_FINAL_spine.md「規模」 C04とC01、隣接WHO・CEP、多SKUを含む旧レンジを置く 旧レンジを判断根拠から外し、E-6のC04単独・現行1SKUの式、変数台帳、区間推計(保守/中央/上限)へ置き換える(#1・#4)
11_FINAL_spine.md「模倣耐性」 比較履歴、相性表、実使用素材、CRMを発売時点の防御へ数える 比較履歴・相性表・CRMは検証証拠または発売後資産へ分類する。層2の成立はG-1-5の五証拠だけで判定し、層1はB-5-5の実測で確認する(#1)
11_FINAL_spine.md「有料購入」 最終品と法務・品質条件を固定する前の有料予約・少量販売を検証へ置く F-3のGate 0→1→2→3→R→4→S→Dへそろえ、Gate 3前は無決済の模擬選択だけにする。契約成立は承諾通知の到達時とする(#4)