30秒でわかる全体像
「世の中の動き(季節・トレンド・SNS・メディア・競合、そして自社の露出)」と「お店の棚の今」を並べて見せる。 世の中に店頭が乗れているか——乗り遅れ・ズレに気づき、望めば手を打つサービス。
❶ なぜいる?
認知づくり(宣伝)と棚づくり(営業)の継ぎ目を、社内の誰も見ていないから
❷ 何を見せる?
世の中の今 × 店頭の今。並べると"ズレ"が見える。先を見れば計画、今を見れば点検(=同じ1本)
❸ 誰がどう使う?
宣伝部/営業 × 新商品/既存の4通り。バイヤー商談・発売段取り・経営説明などに
❹ どこまで育つ?
いずれ「気づいたら全国の棚を動かせる」司令室へ。第1号はその一角から
約束:今を正確に見せる・頼まれた打ち手を確実にやる。売れる結果は約束しない(実売データは持たないので、未来も需要も語らない)。
01 — 問題提起
なぜ今、これが必要か
クライアント自身がハッとする再定義
メーカーは「認知づくり(宣伝予算)」と「棚づくり(営業・トレード予算)」を、別の部署・別のKPIでそれぞれ最適化している。 でも価値が一番漏れるのは、その継ぎ目。そして継ぎ目は誰の管轄でもない=社内の誰も見ていない。
漏れの構造
宣伝・PR → 棚を作る
営業・トレード → 店頭で買われる
売上
「需要を作る」と「棚を作る」の間に橋が無い。露出は当てたのに棚が追いつかない/棚は取ったのに話題が無い、が常時起きている。
なぜ "今" 必要になったか
- 1. 店頭のメディア化:売場が広告枠になり、空中と地上の境界が溶けた
- 2. 需要の瞬間化:SNS・動画で需要が一気に動く → 店頭の反応速度が問われる
- 3. 効果説明の厳格化:経営は「実地で効果を示せ」と迫る。露出止まりでは通らない
- 4. 棚の奪い合い激化:棚を取る客観材料が以前より要る
なぜ自社でも既存ベンダーでも解けないか
自社:宣伝部は店頭データを持たず、営業は世の中データを持たず、両者は連携しない(組織の壁)=構造的に内製できない。
既存ベンダー:広告代理店は店頭を持たず、店頭・フィールド会社は世の中文脈を持たない=片肺。
→ 両方を持つ外部でしか継ぎ目は繋げない。
規模感("無いと損する"根拠)
トレード販促費は広告費に匹敵かそれ以上、というのがこの業界の一般的な構造。投資が大きいほど継ぎ目の漏れも大きい=大手ほど必要。
※数値は方向性レベル。業界データで具体化可能。
02 — サービスの定義
何を提供し、何を約束するか
仕組み
世の中の動き=季節・トレンド・SNS・メディア・競合・自社の露出(マテリアル)と、店頭の今(インパクトHD=全国ラウンダーが撮る実際の棚写真が土台)を突き合わせ、世の中に乗れているか/ズレを見せる。写真は「読み取って棚データ化」「そのまま証拠として見せる」の両方に使う。望めば打ち手(店頭の実装・追加の露出)まで手配する。
約束すること
- ・今の状態を正確に・早く見せる
- ・頼まれた打ち手を確実にやる
約束しないこと
- ・売れること
- ・棚が取れること自体
実売データは持たない。だから未来も需要も予測しない。見えること自体が価値。
03 — サービスのイメージ①(第1歩:まず出す『1枚』)
実際に受け取る "1枚" はこれ(サンプル)
「世の中起点 × 既存商品」の例。世の中の動き(季節・トレンド・競合)と店頭の今を並べ、乗れているか/ズレを名指しし、打ち手まで。
これは今すぐ人力+AIで作れる"静的な1枚"。これが育つと「06」のライブの司令室になる=同じサービスの第1歩と到達点(別物ではない)。 ※架空のサンプル。売上(実売)は扱わない
店頭連携レポート | 梅雨入り週
ヘアケア(既存ブランド)「モイストリッチ」
起点:季節トレンド「梅雨・うねり」
世の中の動きの今(マテリアル)
↑ 上昇
「梅雨 うねり」検索・話題(西日本先行)
競合A
「梅雨ケア」エンド展開を開始
話題・検索の推移
話題ワード:「梅雨 うねり」「湿気 広がる」「うねり 対策」
自社の店頭の今(インパクトHD)
28%
梅雨対応の売場 化率
5
競合がエンドを取ったチェーン
梅雨対応の売場になっているか
- スギ薬局(中部)○ 梅雨POP
- ウエルシア(関東)△ 通常棚
- マツモトキヨシ(関東)△ 通常棚
- クスリのアオキ(北陸)△ 通常棚
- コスモス薬品(九州)× 競合がエンド
📷 棚の証拠写真(ラウンダーが撮る"動かぬ証拠")
写真は3通りに活かす:①読み取って棚データ化(配荷・棚位置・フェイス数・競合・POP)/②そのまま証拠として商談・経営に見せる(言葉でなく実物)/③先月と比較して変化を検知。※架空のイメージ画像
コスモス薬品(九州)|競合がエンド占有
①読み取り:自社=定番下段・フェイス1/競合A=エンド・POP有 →「奪われている」
ウエルシア(関東)|通常棚のまま
①読み取り:梅雨POP無・定番のみ。話題は来てるのに訴求ゼロ
スギ薬局(中部)|梅雨POP設置(良い例)
②証拠:この実物を「目指す形」として他チェーンの商談に見せる
③ 変化の検知(同じ店の 先月 → 今月)
先月は自社がエンド。今月は競合に奪われ定番下段に後退=奪われた瞬間が写真で分かる。数字でなく実物だから、社内で議論にならない。
⚠ ズレ(世の中は動いているのに、棚が乗れていない)
- ・コスモス薬品(九州):梅雨入りが早いのに通常棚のまま、競合Aがエンドを先取り
- ・関東の主要チェーン:検索・話題は上昇中なのに、梅雨うねりの訴求が店頭に無い
→ 望めば、その場で手を打てる
- ・九州・西日本に「梅雨うねりケア」エンド/POPを実装(インパクトHD)/梅雨ピークに合わせて前倒し
- ・「梅雨 うねり」の文脈でPR・SNSを後押し(マテリアル)
※ 第1号はツール化前提でなく、人力+AIでこの1枚を作れば成立する。画面・項目は討議で詰める。
04 — サービスのイメージ②(到達点:育った姿=ライブの司令室/北極星)
目指す姿:ブランドの「空中×地上」司令室
「03 の1枚」が、リアルタイムのダッシュボードに育った到達点。中身(世の中×店頭→ズレ→打ち手)は1枚と同じで、形だけが育つ。世の中の今 → 全国店頭の今 → 打ち手 → 結果 のループを、全国規模で1画面に閉じる。※架空のイメージ。第1号はこの司令室の"最初の一角"から始める
① 計画 | 年間カレンダー(既知のリズム)
SNS兆し → TV山 → 売り場 → PR の4レーンを52週で。今は「梅雨・うねり」のPEAK局面
② 観測 | 世の中の動きの今
② 観測 | 全国店頭の今
68%
配荷率
22%
エンド獲得
📷 各店の証拠写真(クリックで実物・先月比較)
③ 発見 | ズレのアラート
- ●九州:話題上昇中なのに棚なし
- ●北陸:露出に対し棚が弱い
- ●競合A:3チェーンでエンド奪取
④ 実行 | その場で打つ(全国同時)
⑤ 学習 | 結果を返す
先月:関西の取りこぼし → 手当て → 棚 +12pt・話題持続
打った結果が溜まるほど、計画(①)と打ち手(④)が賢くなる。いずれ「やると、こう動く」を実データで語れる側へ。
この司令室が北極星。現実の第1号は、まず「ある1ブランド × 今の1局面(例:宣伝部×新商品の取りこぼし点検)」=この画面の一角から始める。育てるほど、画面全体が埋まっていく。
05 — サービスの全体像
4つの使い分け(誰向け × いつ)
仕組みは1つ。クライアントの「誰が(宣伝部/営業)」「いつ(新商品/既存商品)」で、提供物・使われ方・価値が変わる。各象限は引き受ける経営問題から定義している。
宣伝部/ブランドM × 新商品
欲しい度 最大引き受ける困りごと
ローンチ予算を投じても、初動の数週間で店頭が追いつかず取りこぼす。宣伝部には店頭を動かす権限がない。
① 提供:自社の露出予定と全国の棚の今を並べ、露出は来てるのに棚が無い店を名指し。望めば店頭実装・追加露出
② 使われ方:発売3〜4週前の店頭準備/発売直後の手当て判断/経営への状況説明
③ 価値:発売後の店頭が見え、取りこぼしに気づいて手を打てる
宣伝部/ブランドM × 既存商品
引き受ける困りごと
続けている露出がまだ効いているか分からない。衰退の兆候を掴めず、継続予算を経営に正当化できない。
① 提供:続ける露出と店頭の今を定期的に並べ、以前より弱った商品・店を示す。望めば露出の入れ直し・棚の立て直し
② 使われ方:四半期見直し・予算更新の点検/リニューアル・季節前の再ブースト判断
③ 価値:じわじわの地盤沈下に早く気づける。経営に「効いている/落ちた」を示せる
営業/トレード × 新商品
引き受ける困りごと
実績ゼロの新商品を、勘と力関係だけでバイヤーに押し込むしかない。
① 提供:世の中の話題と、競合・自社の棚の今を並べ、「世の中は動いている、なのに棚はまだ」を提示。望めば導入時の店頭実装
② 使われ方:バイヤー導入商談の材料/優先導入チェーンの判断
③ 価値:実績が無くても、棚を求める客観材料が手に入る
営業/トレード × 既存商品
無いと損する 最大引き受ける困りごと
競合に棚を奪われても気づくのが遅い。取り返しの根拠も弱い。(実際の依頼が来ている領域)
① 提供:競合の棚の動き・世の中の話題・自社の棚の今を定期的に並べ、奪われた棚/話題なのに弱い棚を示す。望めば取り返し・拡大
② 使われ方:棚割り商談前の交渉材料/競合が動いた時の対応判断
③ 価値:奪われたことに気づかずにいるを防ぎ、世の中の話題を根拠に棚拡大を交渉できる
どこから始めるか(優先順位)
横断で見える構造
- 行(誰向け):宣伝部=露出を店頭に合わせる・経営に説明/営業=バイヤーから棚を取る交渉
- 列(いつ):新商品=発売に合わせる一過性・単価高め/既存商品=定期的に見続ける・継続収入になりやすい
- 機能の前提:新商品の2つは「発売に合わせて店頭を見に行けるか」が要る(要確認)。既存商品の2つは定期的に見るだけで前提が軽い
入口の二本柱
理性(必要)と感情(欲しい)の両輪で刺す。
前提・留意(正直に持っておくこと)
- ・実売(需要)データは両社とも持たない。店頭データも「棚の状態」であって売上ではない。だから売れる結果は約束しない
- ・新商品系の機能は「発売タイミングに合わせた店頭巡回」が成立条件。できなければ事後の定点型に切り替える(既存商品系は前提が軽い)
- ・店頭画像の所有権はクライアント側。第三者提供は合意手順が要る(公開チラシ・自社収集データは権利が軽い)
- ・本書のクライアント像は現時点でインパクトHD経由の情報が中心。メーカー本人の一次の声を6/16で引き出して補強する