01 / 結論
基本方針
この1画面が、本企画のすべての出発点になる
2026年内に、日本の報道と金融が確率を語るとき、出典がPolymarketである状態を作る。
日本からPolymarketは取引できない。日本IPが接続対象外であることは、実機で確認済みだ(2026年7月23日)。だから日本のマーケティングは、取引への送客ではあり得ない。勝敗を決めるのは利用者数ではなく、報道・金融・当局がこのサービスを「賭博」と「社会の判断材料」のどちらの分類で扱うか、である。
引用は、形式で起きる
記者が引用しない理由は思想ではなく実務にある。英語である。出所の説明が長い。デスクに通す根拠が弱い。引用は、引用せざるを得ない形式の一次データを先に用意した者に集中する。
権威側の引用は始まっている
野村證券のストラテジストが、Polymarket上の停戦確率と日経平均先物の連動を解説した。報道側にも引用の初期事例がある。欠けているのは、散発の引用を常設に変える仕組みだけだ。
この地位が、2030年につながる
賭博の連想が強まるほど、2030年の認可は遠のく。逆に「日本社会が既に判断材料として使っている」という事実は、認可を取りに行く局面で最大の論拠になる。
実装の中核は、日本語の公開予測台帳——外れも含めて全部公開する検証記録である。そこに「答え合わせ運動」(命名と増幅)、賭博系コンテンツと並ばないimp設計(量)、自制の証拠の先出し(当局対話の初手)の三つを接続する。
02 / エグゼクティブサマリー
30秒で全体をつかむ
方針・なぜ今か・勝ち筋・数値・直近アクション
基本方針 ── 質を先に立て、量を乗せる。2026年内に「報道と金融が確率を語るときの出典」の地位を取り、その実績を2030年の認可への入場券にする。
なぜ今か ── 3点
① 先行き不安と検証需要がピーク圏
1年後の物価が「上がる」と答えた生活者は90.4%で過去最高。生活者の物価予想13.1%と専門家予測3%弱の乖離が、「どちらが確からしいか、年末に確かめたい」という需要を作っている。誤情報は前回選挙比で約2.5倍に増え、検証への需要は構造的に拡大している。
日銀「生活意識に関するアンケート調査」2026年7月16日公表/ファクトチェック団体の集計
② 権威側の引用が始まった
証券リサーチと報道の双方に、Polymarketの確率を参照した初期事例が出ている。ゼロイチは越えつつある。残る課題は、散発の引用を常設の参照に変えることだけであり、それは形式の整備で解ける。
③ 席が、まだ空いている
「正面から認可を取りに行く」と公言する事業者はPolymarketだけだ。「答え合わせ」という命名も、確率報道の作法づくりも、まだ誰も取っていない。この窓は2026年内に閉じ始める。
Bloomberg 2026年5月22日報道
勝ち筋の一本線
STEP 1
公開予測台帳
7月末に初回運転。引用される形式の一次データを常設する
STEP 2
記者円卓
9月から。確率報道の作法を媒体と共同で作る
STEP 3
データ提携
無償公開→先行提供→2027年に供給契約へ育てる
STEP 4
較正検証
11月・米中間選挙。外れも含めて検証を実演する
STEP 5
当局対話
9月に初回接触。10月末までに文書対話1往復
数値目標の要点
30件
独立引用の累計
(12月末)
1,000万
imp 3ヶ月累計
(並置ゼロ設計)
<1%
賭博系コンテンツと
並ぶ率(第三者実測)
100%
較正記録の公開率
(外れも全件公開)
直近アクション
- 7/23 弁護士意見書を発注(認知施策の適法性の土台を最初に固める)
- 7/25 本田圭佑さんサイドとの協議資料を完成(「答え合わせの公開ルール」草案を含む)
- 7/30-31 日銀会合で台帳の初回運転→翌日に外れ込みで答え合わせを公開
- 7/31 記者向けFAQを完成・待機(米国の逆風と日本からの利用不可を、聞かれる前に開示)
03 / 前提
市場・競合・規制
判断に効く事実だけを置く。詳細は折りたたみに収める
日本の構造 ── 取引誘導ゼロが前提であり、防御でもある
日本IPはPolymarketの接続対象外である(2026年7月23日・実機確認)。したがって本企画は、読者・生活者に取引を促す要素を一切含まない。この構造は次の四層で常に説明する。①取引導線ゼロ ②題材規律 ③発信主体の分離 ④接続制限。四層は記者にも当局にも、聞かれる前にこちらから言う。接続制限の単独を防御の柱にはしない——迂回の可能性を隠さず、四層の一部としてのみ語る。
マクロ環境の要点
- 政治・規制:米国は公共利益テストによる制度化へ規則案を提示(選挙・アワードは「gaming」非該当と明記)。日本の制度議論は白地で、金融庁は4月の「極めて慎重」答弁から更新がない。先に置かれた合理的な説明資料が、その後の議論の前提になり得る。
- 経済:政策金利1.00%、円は163円台で39年7カ月ぶりの安値、「年内170円」観測。年末に検証期日が来る「時限の問い」が経済だけで揃う。新NISA約2,826万口座が、賭博の連想なしに届く読者層の規模を裏づける。
- 社会:誤情報は前回選挙比約2.5倍で、検証需要が構造的に拡大。日本の不確実性回避指数は92で世界トップクラス。一方で賭博への警戒は強く、分類が固まる前に区別の言葉を先に置く必要がある。
- 技術:台帳はAIが引ける形式(構造化データ・日本語の正規引用文)を最初から内蔵し、生成AI経由の情報接触に対しても「引用される一次ソース」の地位を取りに行く。
マクロ環境の詳細
米国の制度化。米CFTCの規則案は契約ごとの90日審査と公共利益テストを柱とし、パブリックコメント締切は2026年7月27日。選挙・アワード市場は「gaming」に該当しないと明記された。大手取引所グループの大型投資完了、大手経済メディアへのデータ提供提携、プロスポーツリーグとの誠実性枠組み付き公認と合わせ、「情報価値を基準とした制度化」が米国で進んでいる。ただし本体への調査報道は未決着のため、「米国でクリーン」という表現は使わない。
日本の締め付け。暗号資産交換業者bitbankは2026年6月15日、「予測市場関連の入出金を検知した場合、口座を停止する場合がある」と公式に告知した。改正ギャンブル等依存症対策基本法(2025年9月施行)は、違法オンラインギャンブルへの「誘導情報発信・広告宣伝」を禁じる。予測市場の認知施策への適用解釈は未確定であり、弁護士意見書を最初に取得し、受領までは新規配信を開始しない(例外は7月末の台帳初回運転のみとし、「公的データの検証記録の公開は誘導情報発信に当たるか」の先行照会で担保する)。
2030年。Polymarketは日本で2030年の認可取得を目標として公言している(Bloomberg 2026年5月22日)。本企画の時間設計はすべてこの終点から逆算する。
外生ノイズ。本体のトークン施策が実施された場合、日本の投機的関心が急騰し得る。その際は生活者向け露出を一時停止し、金融・当局向けの発信に絞る手順を事前に定めておく(06章・週次点検)。
競合比較 ── 量では強いが、報道価値の一次データは出せない
| 事業者 | 性質 | こちらとの違い |
|---|---|---|
| ミライマ | ポイント型の生活者アプリ。月間約100万ユーザーと報道(定義は未確定)。W杯で「完全的中1億円」企画を実施済み | 身銭ゼロのため、「実マネーが乗った確率」という報道価値のある一次データは構造的に出せない。当たり外れの娯楽は消費済みだが、「外れも公開する検証」の意味づけは取っていない |
| gumi「ヨソクヒロバ」 | 2026年6月正式開始のポイント型。法律事務所との検討を公式リリースに明記 | 同上。国内勢の急成長は敵情報ではなく「予測参加需要の実証」として肯定的に扱う |
| IGS「Signals」 | 本人認証×大手銀行等3社との検証。法人利用寄り | 「情報インフラ」の信用面で先行し得る、最も警戒すべき相手。ただしデータは国内限定であり、世界規模の実マネーの集約ではない。報道・金融文脈の実例をこちらが先に作る |
| Kalshi | 米国の連邦規制取引所。月間取引額はPolymarketの約2.4倍。大手経済番組との複数年独占。国際展開済み | 日本進出の公開兆候はゼロ。主力がスポーツである事実は、日本では賭博の連想の重荷になる。参入兆候(日本語化・日本人起用・商標出願)を週次で監視し、発火時は比較発信ではなくデータ供給提携の前倒しで応じる |
ミライマのユーザー規模はBloomberg 2026年6月29日特集の記載。取引規模の比較は2026年6月の月間実績。
規制の要点
賭博は刑法185条で原則違法。よって日本で取引は運営せず、取引への誘導も行わない。リスクは受け手ではなく発信者側に立つ——この自覚が全施策の設計基準である。適法性の土台(改正依存症対策法の「誘導」の適用解釈・刑法185条の発信者側リスク)は弁護士意見書で最初に固め、可動域を白・条件付き・不可の三層で地図化して、台帳の題材選定と全発信の判定基準を一本化する。
04 / 戦略
質を先に立て、量を乗せる
量の競争には出ない。「社会の判断材料」の地位を取る
基本方針の理由は一つ。賭博の連想が強まるほど、2030年の認可は遠のく。この逆相関があるかぎり、露出の総量を先に焚く進め方は、目先の数字と引き換えに本丸を失う。だから信頼の質を先に作り、量はその上に乗せる。量から降りるのではない——数値目標は2階建てで持ち、量を積む方法を「検証可能な問いを増やすこと」だけに限定する。
競争領域の定義 ── 三つの領域と積極選択
領域A:生活者アプリ
ポイント型の量の競争。先行者がおり、報道はこのカテゴリに「賭博規制の隙間」という物語を付けた。ここで勝っても、その物語を相続するだけである。
領域B:合法の実マネー市場
日本には存在しない。2030年の認可まで開かない。今は入れない領域である。
領域C:社会の判断材料
報道・証券リサーチ・政策議論が参照する確率データの地位。参照は始まったが、誰も占有していない。ここで勝負する。領域Cの占有が、領域Bの入場券になる。
争っているのはユーザーの数ではなく、メディアと当局の頭の中の分類である。国内ポイント型サービスと同じ記事の同じ段落に並ばないこと——これを対外発信とメディアリレーションの運用基準とする。
採らない選択肢
| 選択肢 | 採らない理由 |
|---|---|
| 生活者アプリの量の競争 | 先行者を金で追う戦いになり、勝っても賭博の連想が強まって2030年を失う |
| 金融庁への正面突破 | 「極めて慎重」の警戒側に初手で行けば、賭博性の懸念を裏書きする。政策議論の窓口から入り、監督当局は最後に置く |
| スポーツ勝敗の題材化 | 素材の魅力は認めた上で、米国のスポーツ賭博批判の輸入経路になるため捨てる |
| 発表会型の派手なローンチ | 露出の山を自ら作ると、敵対的な見出しに耐えられない。少人数・素材提供型の円卓に置き換える |
| 報酬非開示のインフルエンサー拡散 | 米国本体が被弾した型そのもの。日本では正反対の「全数開示」を最初から構造にする |
| 有料広告による初速の加速 | 適法性の意見書が出るまで凍結。有料配信の最適化は賭博系読者に寄りやすく、唯一の差別化数字(並置率)を自分で汚す |
他社が真似できない理由
① 身銭の一次データ
世界規模の実マネーが集約した確率は、ポイント型の各社には物理的に存在しない。「外せば損する予測」という主張自体が、身銭ゼロの事業構造では成立しない。
② 検証履歴は時間の関数
較正の信頼は積み上げた記録から生まれる。後発が明日始めても、検証履歴は複製できない。だから台帳の常設を急ぐ。
③ 公言済みの席
「正面から認可を取りに行く」と公言した事業者はPolymarketだけであり、日本の報道引用の初期事例も既にPolymarket側に付いている。
④ 本田圭佑さんの座組(提案)
「検証される側に最初に立つ人」の座組が固まれば、競合は国民的アイコンの選択肢を同時に失う。人物・一次データ・引用実績の三点を同時に揃えられる競合は、当面現れない。
正直に付記する。台帳への公式データ供給と日本側の運用権限は、8月に本社と文書で確定する。確定までは、この優位は「見込み」として扱う。
05 / ビッグアイディアと展開
答え合わせ運動
言いっぱなしの予想であふれる日本に、外れも全部公開する検証の仕組みを持ち込む
答え合わせの時間だ。
政治家も評論家も「この先」を語るが、外れても損をせず、後で検証もされない。予測市場は逆である。外すと自分のお金が減るから、いい加減な予測が混じらない。この数字を日本語にして、「言いっぱなし」の隣に置く。人は賭けるのではなく、答え合わせをする。批判の対象は人や職業ではなく、「言いっぱなしというやり方」だけに置く。答え合わせの相手は、常に現実である。
言葉の体系 ── 3層で固定し、発話主体で分業する
| 層 | 言葉 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 第1層 価値の言葉 | 「口だけの予想と、身銭を切った予測は、違う。」 | 企業・地の文・メディア・当局向け |
| 第2層 運動の合図 | 「答え合わせの時間だ。」 | 本田さん・番組・世の中向け。本田さんの口から出る言葉はこの系統のみ |
| 第3層 参加の口 | #答え合わせしよう | 生活者の参加 |
運用ルール:「身銭」系の言葉は地の文だけが使い、本田さんには言わせない。本人の発話になった瞬間、賭けの推奨の響きに転じるためである。サブコピー「世界は、身銭を切って予測してる。」も地の文・ナレーション限定。
中心コンテンツ① ── 公開予測台帳
取引が使えない日本では、台帳が製品そのものである。コンテンツ企画ではなくプロダクト要件で管理する。
- 1主張=1台帳ID(例 JP-ECON-2026-0042)。採番時に答え合わせ日を固定し、確率の時系列データを一次ソースとして先に確定する
- 記者が引く形式とAIが引く形式を同じ台帳から出す——日本語の正規引用文(「世界の予測市場Polymarketで、◯◯の確率は◯月◯日時点で◯%」)+CSV/JSON+構造化データの3点セット
- 外れを消さない——全台帳IDで較正記録(出した確率が実績にどれだけ合っていたか)を公開する。「的中率」の語は使わず「較正」で通す
- 更新の約束——公式イベントの翌営業日までに答え合わせを公開。データ仕様は後方互換を守り、正規引用文はスマホからワンタップでコピーできる
- 出所表記は限定形——「世界最大級」など定義を限定した表現のみを使う
中心コンテンツ② ──「日本の答え合わせ」
お題(例):今年、日銀は追加利上げに動くか?
画面イメージ① 世間の空気
② 専門家の見立て
③ 世界の予測
※数値は説明のための例。③は世界中の参加者が身銭を切って出した予測(Polymarket)。時期が来たら、三つの予想を「実際どうなったか」とすべて突き合わせる。
利上げ・円安・物価など生活の関心事で、専門家の見立て・世間の空気・世界の予測を並べ、時期が来たら結果を全て公開する。年末に検証期日が来る時限の3問——「12月に利上げはあるか」「年内170円か」「冬に物価3%か」——を柱に、生活者の物価予想13.1%と専門家見通し約3%の乖離が「どう収束したか」を年末に検証する。勝ち負けの構図にはしない。当てた人は称え、外れは誰にでも起きると見せる。
題材規律
扱う:経済・国際・社会。答え合わせ先が公的データに固定できる問いに限る。
扱わない:日本の選挙(選挙期間中は一切ゼロ)/スポーツの勝敗/個別銘柄/災害・事故・訃報。これは恒久の線であり、例外を作らない。
展開 ── 3段で山場へ
-
第1段 / 7月末
立ち上げ
7/30-31の日銀会合で台帳の初回運転。「7月会合で追加利上げが入る確率」を台帳化し、翌日に外れ込みで答え合わせを公開。記者への説明は四層構成で行う
-
第2段 / 秋
広げる
記者円卓(9月〜)で確率報道の作法を共同で作り、記者向けのデータ先行提供でメディア連動を始める。「答え合わせ」の命名を対外に先出しし、本田圭佑さんの参加(提案)で運動に変える
-
第3段 / 年末
山場
11月・米中間選挙の較正検証。12月に「今年の予想は当たったのか」の総決算=答え合わせ年鑑。時限の3問の検証で1年を締める
11月の較正検証の設計。8月から議席構成の確率推移を台帳で常設し、投開票後に「70%と出した事象は実際に約70%起きたか」の較正記録を、外れから先に全公開する。全素材に「これは米国の公開予測の較正検証であり、賭けの場ではない」「日本の選挙では我々は一切予測を出さない」を同梱する。実演の発射条件は数値で固定する——①独立メディア・研究者による台帳引用5件以上 ②当局との文書対話1往復以上。10月末に判定し、未達なら延期してFOMC等の米国の公的イベントで代替する。日程の都合が検証の条件を追い越さない設計である。
本田圭佑さんの役割 ──「検証される側に最初に立つ人」
本田圭佑さんの起用は、本企画の提案であり、ご本人サイドとの協議のうえ確定する。役割は宣伝役ではない。検証される側に、最初に立つ人である。W杯の解説で、自分の見立てを言い切り、結果と突き合わせる型を全国区で実演済みだ(6/15「そろそろいける」→直後の同点弾、6/21「上田さん絶対点取る」→的中)。世間が消費したのは言い切りの痛快さであり、「答え合わせ」という意味づけはまだ空白のまま残っている。その意味づけを、最初に引き受けられる人物である。
言い切っていいこと
- 自分の見立てを言い切る(テーマは経済・国際・社会に限定)
- 外れを認める
- 世界の予測を参照し、自分の見立てと突き合わせる
- 素朴な疑問を口にする
- 検証と説明責任の必要を語る
言わないこと
- 賭けの推奨・利用案内・アクセス方法(「日本からは取引できない」を明示する)
- 「儲かる」などの射幸の言葉
- 選挙の当落・スポーツの勝敗・災害/事故/訃報を題材にすること
- 精度の断定(「当たる」ではなく「いちばん確からしい方向」まで)
- 専門家・報道への揶揄/特定個人の予想の吊るし上げ
答え合わせの公開ルール ── 6箇条を、キャンペーン最初の発信物にする
起用の最大の論点はレピュテーションリスクである。回答は口頭の安心材料や非公開の契約条項ではなく、公開文書として設計し、それ自体を最初の発信物にする。「検証できること」という企画の価値と、守りの仕組みが、同じ一つのものになる。
| 条文 | この条項が本田さんを守る理由 |
|---|---|
| 1. 報酬関係の全額・常時開示 | 米国で問題化した「非開示・偽装」の正反対を、日本開始時点で構造として証明する |
| 2. 本田さんは取引しない・できない(接続制限の構造を条文に明示) | 「賭けている側の人間」という報道の成立要件を、事実で消す |
| 3. 発話は経済・国際・社会の見立てに限定(賭けの推奨・射幸の言葉ゼロ) | 「賭博を勧めた」見出しが引用できる一言を、最初から存在させない |
| 4. 外れの非削除・較正記録への永続掲載 | 「外れたら消すのでは」への回答を、運用ではなく規約にする |
| 5. 利益相反の事前開示(関連する出資関係の棚卸しと自己開示) | 報道の指摘を、発覚ではなく自己開示済みの既知事実に変える |
| 6. 違反検知時の運用自動停止と公表 | 約束が破られたとき止まるのは本人の信用ではなく運用である、という保険を本人に渡す |
報酬の整合
成果連動は、答え合わせの実施回数・公開ルールの遵守率など自陣で完結する指標のみに接続する。報道の被引用実績は、いかなる個人報酬にも接続しない。引用数を報酬に接続した瞬間、円卓・ブリーフ・データ提供のすべてが「引用の買収」という一つの物語に束ねられるからである。この不接続は契約と公開ルールの両方に明記する。なお、本流(台帳・較正・円卓・当局対話)は本田さんの参加がなくても成立する設計であり、本田さんはその増幅役である。この縮退可能性を含めて設計してあることを、協議でも当局にも隠さず言う。
06 / 実行計画
直近2週間・90日・体制
日付で言い切る。判定条件は事前に固定する
直近2週間(7/23〜8月第1週)
7/23
弁護士意見書を発注。改正依存症対策法「誘導情報発信の禁止」の認知施策への適用解釈、刑法185条の発信者側リスク、「公的データの検証記録の公開は誘導情報発信に当たるか」の先行照会(1週間で仮回答)を含める
7/24
全素材の表現を一括で差し替え(「世界最大級」等の限定形へ)。引用初期事例の原典確認
7/25
本田圭佑さんサイド向け協議資料を完成(A4×5枚+「答え合わせの公開ルール」草案)。米国制度動向ブリーフを出荷。台帳の日本語仕様を凍結
7/27
米CFTCパブリックコメント締切の通過を観測する。日本側名義の意見提出はしない——米国の規制手続に公的記録を残さないため
7/28-31
本田圭佑さんサイドとの協議(候補。8月第1週まで許容)。核は公開ルールの提示と、参加条件の温度確認
7/30-31
日銀会合で台帳の初回運転→翌日に外れ込みで答え合わせを公開
7/31
記者向けFAQを完成・待機。米国の逆風(調査報道・州レベルの係争)と日本からの利用不可を、聞かれる前に開示する。「VPNなら使えるのでは」への回答も四層構成で必ず含める
8月第1週
米国の主要コメントレターを再調査しブリーフ更新。4系統アカウントの設計仕様を確定。並置率計測の第三者環境の構築に着手
90日ロードマップ(月次3段)
8月 ── 土台
- 台帳の常設運転。米中間選挙の議席確率台帳も常設開始
- 弁護士意見書の受領→可動域マップ確定→配信開始
- 日本版誠実性枠組み文書v1の完成
- 経済記者への個別ブリーフ開始(区別の言葉を冒頭に固定)
- 第1月実績の月次締めと月次レポート第1号
9月 ── 広げる
- 記者円卓 第1回→確率報道スタイルガイドv1発行
- 日銀会合・FOMCの台帳運転で引用5件(9月末)
- 当局への初回接触(政策議論の窓口から。監督当局は最後)
- 「答え合わせ」命名の対外初出(発表を待たず台帳とPRで先出し)
- 本田さん契約の締結目標
10月 ── 判定
- 円卓 第2回(中間選挙報道の作法の事前合意)
- ノーベル賞週の即日較正(賭博の連想が最小の題材)
- 当局との文書対話1往復の成立
- 10月末=発射条件の判定(引用5件+文書1往復)→達成なら11月実演へ、未達ならFOMC代替
施策一覧
| 施策 | 目的 | 時期 | 成果物 |
|---|---|---|---|
| 公開予測台帳 | 引用される形式の一次データを常設する | 7月末〜常設 | 台帳サイト・CSV/API・正規引用文・較正記録 |
| 記者円卓 | 確率報道の作法を媒体と共同で作る | 9月・10月・12月 | 確率報道スタイルガイド |
| 個別記者ブリーフ | 区別の言葉と一次データを直接届ける | 8月〜 | ブリーフ資料・記者向けFAQ |
| データ供給の段階設計 | 引用を提携契約に育てる | 8月無償公開→9月先行提供→2027年交渉 | 無償台帳→記者向け先行アクセス→提携条件案 |
| 較正検証(米中間選挙) | 「外れも公開する検証」を実演する | 11月(発射条件つき) | 較正記録の全公開 |
| 答え合わせ年鑑 | 1年分の検証を資産化する | 12月 | 年間較正の全公開・円卓第3回で披露 |
| 当局対話 | 「金融データインフラ」の説明資料を最初に置く | 9月初回→10月文書1往復 | 誠実性枠組み文書・可動域マップ・制度動向ブリーフ |
| 4系統アカウント配信 | 並置ゼロのimpを積む | 8月〜(意見書受領後に開始) | 月48本の配信・配信管理表 |
| 本田圭佑さんの参加(提案) | 検証される側に最初に立つ人を置く | 秋(協議のうえ確定) | 答え合わせの公開ルール・発表 |
| 月次レポート | 成長と質を1枚で報告する | 毎月 | スマホ可読の月次1枚(07章の2階建て) |
体制の構造
① 台帳運用
プロダクト要件で管理する。更新の約束(公式イベント翌営業日までに答え合わせ公開)、データ仕様の後方互換、スマホ可読、到達計測。台帳ID数(月12〜15本採番)が量の唯一の正当な源泉になる。
② 表現管理
3段階の検査と中央素材ライブラリで、現場は数字も表現も新規に作れない。全投稿に運営主体を表記し、4系統アカウントの存在・運営主体・設計思想は開設と同時に公開ページで先出しする。「見えない発信網」という報じ方の余地を最初から消す。
③ 週次点検
毎週月曜30分、8項目(賭博フレームの到達、並置率、当局照会、AI回答の断定率など)を1枚で点検し、記録を残す。点灯時は生活者向け・拡散系を全停止し、原因除去の後に再開判定。「点検N週・点灯ゼロ」の記録は、そのまま当局向けに提示できる実績になる。
07 / 数値目標と費用
2階建ての数値目標と、費用の構造
量は積む。ただし質の階が、常に上位にある
変換式 ── 日本のimpは、すべて2030年の認可に向けた政治資本である。日本は取引のできない市場であり、送客の分母を持つ他国とは、impの意味が構造的に違う。だからこそ「賭博系コンテンツと並ばないimp」という質の定義が、数字そのものの価値になる。
| 階 | 指標 | 目標 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 成長の階 | imp | 3ヶ月累計 1,000万 (第1月150万/第2月300万/第3月550万) | 計画値。係数は初月実測で確定。未達時も本数の上積みと煽り表現には逃げず、台帳ID追加とearned比重で補正する。第3月は発表連動の計画値であり、発表が後ろ倒しの場合は累計800万で判定 |
| 実効CPM | 月次公表。第3月で1,200円以下→2027年Q1にグローバル有料配信と同水準へ | 初月は高く出るが隠さず、低減の設計線を同じ紙に引く | |
| 台帳到達セッション | 90日累計3万→年内月間10万 | 「確率の推移を見る」経由のみ計測 | |
| 台帳ID数 | 月12〜15本採番・年内50本 | 量を増やす唯一の正当な手段 | |
| 質の階 | 引用数(独立メディア・研究者・政策文書) | 9月末5件→11月末累計15件→12月末累計30件 | 11月実演の発射条件①=引用5件。引用数はいかなる個人報酬にも接続しない |
| 較正記録の公開率 | 100%(外れ全件公開の維持) | 12月に年間較正の年鑑を発行 | |
| 賭博系コンテンツと並ぶ率 | 1%未満(第三者環境で実測) | 8月にベースライン計測。閾値超で量を絞る自動ブレーキ。質の階が成長の階に優先する |
運転指標(目標の階層とは別枠):報酬関係の完全開示率100%/週次点検の実施率100%/当局との文書対話1往復(10月末まで)。
費用の構造 ── 3層。金額は協議のうえ確定
① 月額リテナー
戦略・メディアリレーション・渉外/台帳運用とPR発信/4系統の量産運用/計測・検証(並置率の第三者計測・較正記録・月次レポート)の運用一式。単価の論理は制作の実費ではなく、賭博ラベル事故を構造的に防ぐ検査・点検を内蔵した運用の対価である。安価な動画量産との比較には最初から乗らない。
② 制作実費
台帳の構築、コンテンツ制作の初動、法務対応(意見書・可動域マップの法務裏書き)の実費。案件ごとに見積を提示する。
③ 成果連動
本田さんの報酬の一部を含む。連動先は答え合わせの実施回数・公開ルールの遵守率など、自陣で完結する指標のみ。報道の被引用実績は、いかなる報酬にも接続しない。
いずれの層も、具体金額は本書には記載せず、協議のうえ確定する。
本文中の外部事実の主な出典:日銀「生活意識に関するアンケート調査」(2026年7月16日公表)/Bloomberg(2026年6月29日特集・2026年5月22日報道)/米CFTC規則案(パブリックコメント締切2026年7月27日)/bitbank公式告知(2026年6月15日)/日銀金融政策決定会合の公式日程 ほか各社公表資料。