MARKETING PLAN|2026

POLYMARKET / 日本展開
マーケティング企画書

2026年7月23日版 本田圭佑さんの起用は提案(協議のうえ確定)
口だけの予想と、身銭を切った予測は、違う。 企業・メディア・当局向けの基本コピー(地の文専用)
01

結論

何を目指し、何をやるか。この1章だけで全体が分かるように書く。

目標(戦略で確定済み)

1年以内に、日本の報道と金融が確率を語るとき、
出典がPolymarketである状態を作る。

日本からPolymarketは取引できない。実機でも確認した実機で確認 7/23。だから日本のマーケティングは、取引への送客ではあり得ない。勝敗を決めるのは利用者数ではなく、報道・金融・当局がこのサービスを「賭博」と「社会の判断材料」のどちらの分類で扱うかである。

分類を決めるのは、日々の発信の一つひとつだ。そのために本書が提案する企画は、次の1つの行為に集約される。

中心の行為(この企画のすべて)

数字と期日をつけて言う。
必ず答え合わせをする。

毎週

人に聞く

本田さんがゲストに聞く。「で、その確率は何%ですか?」。予想→根拠→崩れる条件→検証日の順で記録する。

毎月

世界に聞く

日本人の「この先」の問いを、判定できる形に直して世界の市場に聞く。世界の答えが数字で返ってくる。

12月

1年を検証する

日銀12月会合の週に、数字を言った全員が自分の分を検証する。順位表は作らない。

3つは別々の施策ではなく、同じ1つの行為の大きさ違いである。すべての予想と結果は既存の公開記録(外れも消さない検証記録・日本語のそのまま記事に使える引用文つき)に載る。記録が引用される一次データになり、目標の「出典の地位」につながる。

02

日本人の洞察

この企画が効く理由は、日本人の5つの性質にある。観察(定量の裏付けは7章の確度表)

INSIGHT 1

間違いは「能力の問題」ではなく「人格の問題」として処理される

日常の証拠:間違えたときの公式な形式が謝罪会見しかない。外れた人は「読みが甘かった」ではなく「軽率だった」と責められる。

含意:予想を言わないのは臆病ではなく合理的な自衛。数字と期日が付かないのはこの構造の結果

INSIGHT 2

言い切る人への憧れと、言い切れない自分

日常の証拠:会議では全員が「〜かなと思ったりして」とぼかす。その同じ人たちが、言い切る人の解説に釘付けになった(2026年W杯)。

含意:言い切りを代わりにやってくれる人が求められている。検証される役を一手に引き受ける人が要る

INSIGHT 3

自分の意見より先に、みんなの意見を知りたい

日常の証拠:食べログの点数を見てから店を決める。行列を見てから並ぶ。発言の前に場の分布を推定する。

含意:世界の確率は「みんなの本気の意見の分布」。日本人の毎日の欲求に直結する

INSIGHT 4

建前の国だから、本音の在り処への渇望が強い

日常の証拠:会見を見ながら、同時にコメント欄で本音の分布を確認する。本音が見える場所は必ず人が集まる。

含意:お金は建前を言えない。身銭の確率は、忖度の混じりにくい数字

INSIGHT 5

答え合わせは、見るのは大好き。受けるのは恐怖

日常の証拠:クイズ番組の「正解は——」の瞬間を全員が知っている。一方で、自分が採点される側に回るのは絶対に嫌だ。

含意:参加は 見る→問う→数字を置く の順に広げ、序盤に「数字を置け」とは言わない。質問は外れないので、正誤を問われずに参加できる

03

市場の前提

まとめると——日本人は先行きがとても不安で、この先何が起こるかを知りたがっている。ただし「賭け」と受け取られた瞬間に、この需要には届かなくなる。以下はその裏付け。情報の確かさは3種で示す:確認済み(実機・公開データで自分で確認)/報道・公表(報道や公表資料が根拠)/観察(仮説)

需要は強い

92/100

先の見えなさを嫌う度合いの国際指標(Hofstede・100点満点の目安)。日本92は世界上位。米国46・英国35 報道・公表

90.4%

1年後の物価が「上がる」——過去最高(日銀・生活意識調査 2026年7月公表)報道・公表

2,826

新NISA口座数(約)。賭博の連想なしで届く読者層の規模 報道・公表

物価の見通しへの不安が過去最高を更新した年である。誤情報は前回選挙比で約2.5倍に増え、検証の需要は拡大している。

世界は、日本の「この先」に答えを出している

「日銀は12月に利上げするか」。この問いに、世界の予測市場では既に約535万ドル(約8億円)の本物のお金が答えを出している公開データで確認 7/23。日銀会合は毎回、ドル円の行方にも、市場がある。

つまり、日本人が知りたい問いの多くに、答えは既に存在する。英語で、日本からは見えない場所にあるだけだ。日本語にして隣に置く——それだけでこの企画は成立する。※日本関連で一番大きい市場は選挙ものだが、選挙は扱わない(4章)。

競合と規制

事実企画への含意
国内の予測サービスはすべて無料・ポイント制。最大手は月間約100万ユーザーと報道され、W杯で「完全的中1億円」企画を実施済み 報道・公表「予想して当てる」の型はすでに消費された。新しいのは期日に検証し、外れも消さないこと。身銭ゼロの各社には「外せば損をする」という主張自体が構造的に成立しない
賭博は刑法185条で原則違法。暗号資産交換業者が予測市場関連の入出金への対応方針を公式に告知(2026年6月)報道・公表日本で賭けは運営しない。取引に誘導しない。リスクを負うのは読み手ではなく発信する側である。この自覚を全施策の前提にする
世界の予測市場は2社で市場の約97.5%(2025年)。Polymarketは世界最大級 報道・公表規模の表現は「世界最大級」に統一。米本体への調査報道は未決着のため「米国でクリーン」とは言わない
Polymarketは日本で2030年の認可取得を目標に公言(Bloomberg 2026年5月)報道・公表予定はすべて、この2030年から逆算して組む。賭博の連想が強まるほど、この目標は遠のく
04

戦略

質を先に立て、量をその上に乗せる。

賭博として有名になるほど、2030年の認可は遠のく。だから露出の総量を先に増やす進め方は採らず、信頼の質を先に作り、量はその上に乗せる。

どこで勝負するか——3つの領域

入らない

A:生活者アプリ

ポイント型の量の競争。先行者がいる。

まだ入れない

B:本物のお金で取引できる合法市場

日本に存在しない。2030年の認可まで開かない。

ここで勝負

C:社会の判断材料

報道・リサーチ・政策議論が参照する確率データの地位。参照は始まったが、誰も取っていない。

領域Cの地位が、領域Bが開いたときの入場資格になる。争っているのはユーザー数ではなく、メディアと当局の頭の中の分類である。

やらないこと(恒久)

  • 日本で賭けを運営しない。取引に誘導しない。「儲かる」と言わない
  • 日本の選挙・スポーツの勝敗・個別銘柄・災害/事故/訃報を題材にしない
  • 派手なローンチをしない。露出の総量を先に増やさない
  • 精度を断定しない。「当たる」ではなく「最も確からしい方向」まで。外れた例(2016年の英EU離脱・米大統領選)を自分から先に見せる

企画と戦略のつながり

戦略を実際に動かす中心は公開記録(外れも含めて公開する検証記録。日本語のそのまま記事に使える引用文・データつき)である。記者が引用するかどうかは、思想ではなく形式で決まる。そのまま使える形式の一次データを先に用意した側に、引用は集中する。本書の企画は、この記録に「人の行為」と「言葉」を与えるものだ。記録が事実を残し、企画が人を動かす。

05

ビッグアイディア

企画の呼び名は「答え合わせ運動」。資料と説明で使う言葉で、世の中に出るのは下のコピーだけ。

答え合わせの時間だ。

日本では、誰も「この先」を言い切らない。政治家も、評論家も、会議室の私たちも。ぼかすのは臆病だからではなく、この国では間違えると、読みの甘さではなく人格が責められるからだ。だから予想に数字を付けず、期日を言わないことは、合理的な自衛になっている。しかし数字と期日のない予想は、答え合わせができない。検証が来なければ、言いっぱなしが続く。

世界には、逆の場所がある。予測市場では、世界中の人が自分のお金を出して「この先」に答える。外せば損をするから、いい加減な予測が混じらない。そして、すべての予測に数字と期日が付いている。

この数字を日本語にして、「言いっぱなし」の隣に置く。そして、聞く。——で、その確率は何%ですか。いつ分かりますか。

人は賭けるのではなく、答え合わせをする。外れた人を探す運動ではない。数字と期日を付けて言えば、外れても、検証して、また話せる——その場所を日本に作る運動だ。批判の相手は人や職業ではなく、「言いっぱなしというやり方」だけに置く。答え合わせの相手は、常に現実である。

言葉の体系——役割で分ける(地の文コピーは表紙に掲載)

言うとき(毎週・毎月の入口)
で、その確率は何%ですか?
いつ分かりますか。

掲出時は直下に説明文「自分の予想に、期日をつけて答え合わせする。」を常置

確かめるとき(期日にだけ鳴らす)
12月19日。
答え合わせの時間だ。

単体では使わず、必ず日付とセットで。本田さんの発話は生の言葉(「答え合わせしようや」)でよい

参加の合図は「#答え合わせしよう」(自分の予想に数字と期日を付けるときのタグ。他人への要求には使わせない)。「身銭」系の言葉は地の文専用で、本田さんには言わせない。

この企画に、なぜ本田さんか

本田さんがやることは3つ。聞く(毎週)。代表して聞く(毎月)。最初に検証される(自分の数字を先に置き、12月に自分から答え合わせする)。この3つは、世間がすでに持っている本田さんのイメージそのものである。

言い切る人

ビッグマウスと呼ばれながら、実際に海外へ行き、実際に事業をやってきた。誰も言い切らない国(2章・洞察2)で、日本で一番有名な「言い切る人」。

外れても、認める人

間違いが人格の問題にされる国(洞察1)で、本田さんだけは外しても「らしい」で済む。外れを認めて笑う姿を、W杯解説で全国が見た。

偉ぶらない人

「これなんすか?」と素朴に聞いても失礼にならない。授業で誰も手を挙げない国(洞察5)で、みんなの代わりに聞ける立場。

つまりこの企画は、本田さんに新しい役を頼むものではない。本田さんが人生でやってきたこと——言い切る、検証される、認める——に、数字と期日を付けるだけである。だから広告出演には見えない。検証される側に立つ(6章)。

毎週——人に聞く

ゲスト1人との対談。「この先」の発言が出たら、本田さんが聞く。「で、その確率は何%ですか?」「いつ分かりますか」。数字が出たら画面に世界の数字と期日が並び、公開記録に記録される。聞く順はいつも同じ。

予想根拠崩れる条件検証日
  • 数字の直後に一問だけ重ねる——「その数字が崩れるのは、何が起きた時ですか」。数字を聞くだけの番組にしない
  • 本田さんの数字は固定。迷いは話す——「僕は20%のまま。ただ、円安がここまで進むと迷いますね」。世界の数字は毎週動くので、期日を待つ間も話が動く
  • 数字を言わない自由を守る。質問の前に「答えたくなければ大丈夫です」。回答しなかったことは記録しない

初期ゲスト10人の構成(実名は接触前に現況確認)

人数出る理由
経済・金融の実務経験者3自分の見立てと市場の見立てを、根拠ごと残せる
国際・社会の取材者/解説者2報じた後に検証される仕事の人として参加できる
事業を経営する人2日々、期限つきの判断をしている当事者として語れる
科学・技術・気候の専門家2経済以外の「この先」も同じ形式で扱えると示せる
本田さんと対等に話せる異分野の実践者1数字の精度より「外れをどう扱うか」を初期に示す

選定条件は「当てる自信のある人」ではなく「外れたときも検証に戻ることに同意できる人」。

お題(例):12月、日銀は追加利上げに動くか

答え合わせ日 2026年12月19日(結果公表日)|※数値は説明のための例。この市場は実在し、約8億円の本物のお金が取引されている

本田さんの見立て20%
世間の空気(アンケート)38%
専門家の見立て55%
世界の予測(Polymarket)71%

4つの数字を、期日に全部現実と突き合わせる。世間の空気も検証の対象に入る——空気は、当たるのか。世界の数字の側にも変動と限界(取得時点・判定条件・過去に外れた例)を必ず表示し、市場を権威として扱わない。

毎月——『日本の問いを、世界に聞く』

副題:期日と判定を決めて、世界の確率と答え合わせする

授業で誰も手を挙げない国だから、代理で聞いてくれる人が愛される。毎月1つ、日本人の「この先」の問いを選び、本田さんが日本代表の質問者として世界に聞く。質問は外れないので、誰でも参加できる。

問いを預かる判定できる形に直す世界の数字が返る期日に答え合わせ
  • 問いには持ち主がいる。ただし持ち主は質問だけを預ける(予測はしない。外れを背負わない)。匿名度は本人が選び、原則は「都道府県+生活上の立場」まで。同意は初回と期日後で分け、撤回は公開前まで無条件。生活の切迫を映像の主役にしない
  • 問いを直す場面を隠さない。「物価はいつ落ち着くんですか」を、判定できる問い(どの統計で・いつ分かるか)に直す場面を、本田さんと専門家の対話で見せる。曖昧な言葉が測れる形になる瞬間が、確率の考え方が一番伝わる場面になる
  • 「答えられる範囲/答えられない範囲」を毎回1枚で出す。近い市場がない月は無理に当てず、「今月は聞ける問いがなかった」を成立する回にする。市場の選定表は不採用理由ごと公開する
  • まず、世界の既存市場から一番近い問いを探して当てる(今すぐできる。「世界はもう、この問いを考えていました」)。将来は、世界にない日本の問いを判定日・判定資料つきの公開仕様まで作り、本社との協業が成立した場合だけ、その仕様がそのまま市場になる(市場化は成果条件にしない)未確定・協議前。実現しなくても、完成した質問仕様と既存市場の比較が残る

12月——1年を検証する

日銀12月会合の結果公表日(12月19日を想定)を基準に、1年分を3日かけて検証する。

1日目

本田さんが自分の3問を検証する。外れから先に。

2日目

ゲストが各自30秒の自己検証動画を出す。他人は採点しない。

3日目

数字を変えた理由・変えなかった理由をテーマ別に編集。順位表は作らず、翌年に持ち越す問いを残して終わる。

何を答え合わせするか——年間カレンダー(例)

9月

「住宅ローンの金利、上がる?」
日銀9月会合(18–19想定)の結果で答え合わせ。初回はここ——本田さんが先に自分の数字を置く。

10月

「新米、去年より安くなる?」
農水省の価格調査で答え合わせ。ノーベル賞の発表週(日本人の受賞はあるか)も。

11月

「冬のボーナス、増える?」
経団連の集計で答え合わせ。米中間選挙も扱う(海外の選挙のみ。日本の選挙は扱わない)。

12月

「結局、物価は落ち着いた?」「海外旅行、高くなった?(1ドル170円)」
日銀12月会合(18–19想定)を基準に総検証3日。1年の問いに答えが出る。

このほか毎月——お米・ガソリン・電気代の「まだ上がる?」を公的統計で答え合わせ/『日本の問いを、世界に聞く』1問。答え合わせの日は最初から全部決まっている。※問いは例。扱うのは数字で答えられ、公的データで判定できる問いだけ。世界の数字(Polymarket)は近い市場がある問いにだけ付き、無い問いは世間と専門家の数字で答え合わせする。

参加の広げ方(洞察5への回答)

見る

序盤はここまで。観客席は安全で、答え合わせは見るぶんには最高に面白い。

問う

毎月企画へ問いを送る。質問は外れないので、恥をかく心配がない。

数字を置く

後半に解禁。型は1行——「私は[出来事]を[◯%]と見る。[日付]に答え合わせする。」公式が紹介するのは、的中した投稿ではなく自分で答え合わせを完了した投稿だけ。

初回の絵(75秒・ゲストなし)

他人に聞く前に、まず本田さんが自分に課す。最初に検証される側に立つのは本田さんである。

音声
0–5曖昧な「この先」の質問が3つ並ぶ「この先の話、みんなするじゃないですか」
5–12本田さん正面。余白のある静かな画「でも、数字と、いつ答えが出るかまで言う人は、あまりいない」
12–20カード3枚(日銀会合・為替・物価)。出来事と判定日だけ「僕は、先に自分の数字を置きます」
20–30日銀カードに「20%」が入る。下部に「結果公表日に検証」「12月の日銀。利上げの可能性を、僕は20%と見ます。結果が出る日に確認します」
30–39同じカードに「世界の見立て 71%」を並置。取得日時・判定条件を固定表示「世界には、別の見立てがあります」
39–48本田さんの数字は固定のまま、世界の数字が週ごとに動く「僕の数字は変えません。世界の数字が動いたら、何を見て迷ったかを話します」
48–60期日到来。3分割「自分の数字/世界の見立て/結果」。的中・外れの装飾なし「外れたら、外れたで終わりにしない。何を見落としたか、次に何を見るかまで話します」
60–69記録の画面(問い・確率・期日・根拠・崩れる条件)「答えを急ぐ前に、答え合わせできる形で話してみる」
69–75正面、企画名、期日「で、その確率は何%ですか? #答え合わせしよう」

検討して捨てた選択肢

捨てた理由
記録・年間予定・年鑑などの仕組みを並べる構成仕組みを並べても、人が動く行為が生まれないため
「答え合わせ予約」単独(予想が期日に自動で戻ってくる機能)ブランドが企画から抜け、競合が翌日真似できる。機能として毎週企画の後半に吸収
過去の外れを本人が検証する連載ゲスト獲得に依存し、内向き。要素として検証回に吸収
「世界は、日本をこう見ている」を毎週読む連載既存ジャンル(海外の反応もの)の入口から始まり、新しさが立たない
謝罪ではない「検証会見」の発明外れ回の決まった形式(3分定型)で足りる
言論人の「成績表」を作る企画(単独)検証済みの予想が貯まるまで数年かかり、1年目に中心の記録が育たない。記録が数年で自然に育つ「到達点」として記述に残す
量で押す通常のローンチ(TVCM・大量露出)賭博の連想が強まるほど2030年の認可が遠のく。戦略で棄却済み

他社に真似されにくい理由

① 隣に並ぶのが本物のお金の数字

12月会合だけで約8億円。ポイント制の各社には「外せば損をする予測」という主張自体が構造的に成立しない。

② 検証の記録は時間の関数

外れ込みの検証履歴は、後発が明日始めても複製できない。だから記録の積み上げを急ぐ。

③ 最初に検証される側に立った実績

「で、その確率は何%ですか?」と聞かれて困らない立場は、先に自分が答えた者にしか作れない。本田さんの参加(提案)が固まれば、人物・一次データ・実績の3点を同時に持てる競合は現れない。

06

本田さんの役割と守り

起用は提案であり、ご本人サイドとの協議のうえ確定する。企画の中心(記録と検証)は本田さんなしでも成立する。本田さんは、それを大きく広げる役である。

役割は宣伝役ではない。検証される側に、最初に立つ人である。W杯解説で受けた型——素人目線・忖度のない言い切り・外れを認める——は、経済・国際・社会の題材にそのまま移せる。世間が消費したのは言い切りの痛快さであり、「答え合わせ」という意味づけはまだ空白のまま残っている。その意味づけを最初に引き受けられる人物である。

キャリアの全てを数字で検証されてきたのはスポーツ選手だけであり、その文化を言論に持ち込めて、経済・社会の題材で全国区の注目を集められる人は、本田さんのほかに見当たらない。

立ち位置の設計——広告出演に見せない4点

広告のタレントは商品を薦める側に立つ。本田さんは逆で、商品(世界の数字)に検証される側に立つ。役割の実態が広告と逆であることが、「広告に見えない」の根拠になる。

  • 主語の逆転——「Polymarketが本田圭佑さんを起用」ではなく「本田圭佑さんが、数字と期日をつけて話し始めた。データはPolymarketを使っている」。発表は本人の投稿から始め、企業は後から「データ提供で参画」と続く
  • 場所——企業のオウンドメディアに出演させない。本人のチャンネルに、世界のデータが来る
  • 実態——自分の数字を張り、外れを認め、記録は消えない。契約が終わっても検証の記録は残る。広告出演では起きないことが起きている
  • 開示との両立——報酬は全額開示(下の公開ルール第1条)。隠して「自発」を装うのがステマであり、こちらは開示した上で、役割の実態の違いで信頼を立てる

言うこと・言わないこと

言い切っていいこと

  • 自分の見立てを言い切る(テーマは経済・国際・社会に限定)
  • 外れを認める
  • 世界の予測を参照し、自分の見立てと突き合わせる
  • 素朴な疑問を口にする
  • 検証と説明責任の必要を語る

言わないこと

  • 賭けの推奨・利用案内・アクセス方法(「日本からは取引できない」を明示)
  • 「儲かる」「オッズ」「身銭」などの言葉(「身銭」系は地の文専用)
  • 選挙の当落・スポーツの勝敗・災害/事故/訃報の題材化
  • 精度の断定(「当たる」ではなく「最も確からしい方向」まで)
  • 専門家・報道への揶揄。特定個人の予想の吊るし上げ

答え合わせの公開ルール——6箇条を、最初の発信物にする

起用の最大の論点は、本田さんの評判が傷つく危険である。回答は口頭の安心材料ではなく公開文書として設計し、それ自体を最初の発信物にする。

条文この条項が本田さんを守る理由
1. 報酬関係の全額・常時開示米国で問題化した「非開示・偽装」の正反対を、開始時点で構造として証明する
2. 本田さんは取引しない・できない(接続制限の構造を条文に明示)「賭けている側の人間」という報道の成立要件を、事実で消す
3. 話すのは経済・国際・社会の見立てだけ(賭けの推奨や「儲かる」の類いはゼロ)「賭博を勧めた」見出しが引用できる一言を、最初から存在させない
4. 外れを消さず、検証の記録に残し続ける「外れたら消すのでは」への回答を、運用ではなく規約にする
5. 利益相反の事前開示(関連する出資関係をすべて洗い出し、自分から開示)報道の指摘を、発覚ではなく自己開示済みの既知事実に変える
6. 違反検知時の運用自動停止と公表約束が破られたとき止まるのは本人の信用ではなく運用である、という保険を本人に渡す

「で、その確率は何%ですか?」を詰問の道具にしないための運用

  • 質問の前に必ず「答えたくなければ、答えなくて大丈夫です」を入れる。聞く相手は出演同意者のみ
  • 「回答しない」を記録しない。数字を言わなかった人を晒さない
  • 公式アカウントは、第三者への確率要求投稿を引用・拡散しない。他人へ送るためのテンプレートを作らない
  • 個人への確率要求や外れの嘲笑は、コメント管理で非表示の対象にする
  • 第三者の過去発言を収集・採点しない。記録に載るのは、本人が同意した予測だけ

問いの持ち主の保護(毎月企画)

  • 持ち主は予測者にしない。質問だけを預け、外れの責任は制作側と専門家が持つ
  • 匿名度は本人が選ぶ。原則は「都道府県+生活上の立場」まで。部屋・家族・子どもは撮らない
  • 同意は初回と期日後で分離。期日後の関わり方(再出演/音声のみ/出ない)は本人が選び、撤回は公開前まで無条件
  • 問いに選挙・個別銘柄・災害が絡む場合や、結果が本人の不利益に直結する場合は、持ち主を立てず「編集部が受け取った問い」として扱う

意地悪な見出しと、作りでの先回り

想定見出し企画の作りで消す(声明で反論しない)
「本田圭佑、経済を数字で断言する新番組」見立て・根拠・崩れる条件・検証日を同じ重さで見せる。数字だけを大きく見せるサムネイルを禁止
「著名人に確率回答を迫る圧迫コンテンツ」任意確認・回答しない選択肢・出演同意済みのみ、を映像の中に入れる
「外れた人を並べて笑う年末企画」順位表を作らない。検証は本人の自己検証を原則にし、外れ回ほど尺と扱いを丁寧にする
「市場の数字を権威にして、日本の論者を採点」画面は「本田さん/世界/結果」の三者比較に固定。世界の数字にも変動と限界(取得時点・判定条件・外れた例)を可視化
「生活苦まで海外の投機の対象に」困窮を映像の主役にしない。「答えられる範囲/答えられない範囲」を必ず置く
「都合のいい市場を探しているだけ」市場選定表を公開し、近い市場がない月は「なかった」と明示。候補と不採用理由も残す
07

付録:根拠と確からしさ

どの主張がどれくらい確かか、正直に開示する。

主張確度主な根拠
日本IPはPolymarketの接続対象外確認済み2026-07-23 実機確認
日銀12月会合の市場に約535万ドルの本物のお金。会合ごとに市場が存在確認済み2026-07-23 公開API確認
物価「上がる」90.4%で過去最高報道・公表日銀・生活意識に関するアンケート調査(2026年7月公表)
予測市場は長期で世論調査より精度が高い方向に働く学術Berg, Nelson & Rietz (2008)=IEMは1988–2004で世論調査に74%勝ち・平均誤差1.33pt/Hayek (1945)
予測市場も外すことがある事実2016 英EU離脱・2016 米大統領選。薄い市場・大口の一手でも歪む
世界の予測市場は2社で約97.5%(2025年)。Polymarketは世界最大級報道・公表Citizens/Bloomberg 各報道
国内競合はすべて無料・ポイント制。最大手はW杯「完全的中1億円」実施済み報道・公表各社公表資料・報道(2026年6月)
認可目標2030年報道・公表Bloomberg 2026-05-22
日本人の不確実性回避は世界上位(100点満点の目安で92。米国46・首位ではない)報道・公表Hofstede
本田さんのW杯解説の反響(素人目線・言い切り・外れを認める型)確認中Web報道複数。提示前に元の報道・映像で確認する
日本人の洞察5つ(2章)観察通説・日常観察。断定せず、企画の前提仮説として置く

成功していれば、観察できること(測定でなく事実で)

時期起きていること
3ヶ月依頼していない一人称の「#答え合わせしよう」投稿(数字と期日つき)が見つかる/ゲストが次の出演前に自分の前回の記録を見返して話し始める/本田さんの固定した数字と世界の数字の差について、視聴者が「なぜ差があるか」を具体的に話している
6ヶ月番組の外の取材・会議・配信で、話者が自発的に「確率と確認日を置きます」と言う場面が出る/過去ゲストが自分の検証回を自分の発信で引用している
12月参加者が結果発表の前に自分から過去投稿を引用している/外れを検証した回が、的中した回と同程度に共有されている/他媒体が「今年、何をどう見誤ったか」を本人の言葉で扱っている

確認中の事項

  • 本社との協業(日本発の問いの公開仕様の市場化)の可否 ——将来の話。既存市場を使う形なら、協業なしで始められる
  • 本田さんのW杯解説の反響を、元の報道・映像で確認(提示前に必須)
  • 統計数値の最新値(新NISA口座数ほか)の公表元での再確認