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HJ × マテリアル 勝てる新商品プラン(Gamma)

作成日: 2026-07-15
位置づけ: コンセプト中心の事業・マーケティング基本計画。最終ネーミング、詳細日程、組織表、精緻な財務モデルは後段で肉付けする。

一次情報の読了状況
指定された _kettei.md、分析①②③⑤⑧⑨⑩、source/ の3つのtxtは全文を読了した。加えて、HJ、花王、フジコ、LANEIGE、厚生労働省、各SNSプラットフォームの公式公開情報を確認した。一方、2026年7月7日の録音・文字起こし原文、社内女性ヒアリング原本、HJのAudience Analytics、OEM回答・試作品データは提供範囲に含まれず未読・未取得である。したがって、社内発話は「指定資料に記録された発話」として扱い、市場規模の証拠には使わない。

記載ルール
「確認事実」は出典で確認できたこと、「戦略判断」は本プランで決めること、「推定」は事業計画上の仮置き、「要検証」は量産・対外訴求前に確認することを指す。

0. 目的と判断基準

0-1. この事業の目的

HJとマテリアルが各2,000万円、計4,000万円を元手に新ブランドを立ち上げ、数年で年商5億円以上へ育て、ブランド売却によって投資を回収し利益を得る。商品単体のヒットではなく、買い手へ移転できる次の資産をつくることを目的とする。

成功は「話題になった」「完売した」ではなく、年商5億円を再現でき、HJの特定タレントや両社の無償支援がなくても運営でき、第三者が買収後も伸ばせる状態と定義する。

0-2. 与件と戦略判断を分ける

確認事実・先方資料の原文

論点 確認事実・原文 出典
資本と到達点 「各社2,000万円ずつ出資=元手4,000万円」「数年で年商5億円以上のブランドへ育て、ブランド売却を目指す」 _kettei.md
生活者の不満 「本当はマットや色を優先したいけど、保湿を優先する」「組み合わせが分からない」 source/strategy-v1.txtに記録された社内発話。原本未読
カテゴリ 2025年の国内リップカラー市場見込は962億円、前年比8.0%増。カラーリップクリーム市場は2024年に前年比150% 富士経済花王
確立需要 リップに求める機能は、保湿86.2%、発色64.7%、落ちにくさ57.3%。元資料の数値ラベルは訂正済みのため、この3項目だけを正しい組み合わせで使用する @cosme原典08_需要性多角リサーチ.md
夜に色 フジコ「朝可愛グロス」は就寝前使用と寝起きの血色感を公式に訴求。先行商品が存在するため、新規性の断定はしない。公開情報では需要規模・リピート率は未確認 フジコ公式08_需要性多角リサーチ.md
夜ケア LANEIGEは無色の夜用ケアを主用途とし、就寝8時間後の保湿試験を公開している。色付きティントの直接競合ではない LANEIGE公式
チャーム AMUSEがキーリング型のケア/ティントバームを販売済み。チャーム形状だけでは新規性にならない AMUSE公式10_競合ディープダイブ.md
HJの資産 HJはegg、nuts、I LOVE mama等のメディア、タレント・クリエイターマネジメント、SNS戦略・実行を公式に掲げる。誰を何投稿・いくらで使えるかは未確認 HJ会社情報HJ事業内容
薬事 就寝時にも使う色付きリップ自体は一律禁止ではない。最終処方の基準適合、安全性、長時間接触、表示根拠は個別確認が必要 厚生労働省09_薬事レッドフラグ確認.md

本プランで決める戦略判断

  1. 最初に勝つ相手は、複数のリップを使うが、ティントの乾燥と重ねた時の濁り・ムラに困る美容感度層とする。
  2. ブランドの約束は、「素から、調子いい。」に一本化する。
  3. 主商品は、乾燥を防ぎ、手持ちの色を邪魔しにくい低彩度の血色ベースティントとする。夜とチャームは主便益と同列に並べない。
  4. 「夜に色」は同じWHOの中で増分需要を測る。需要・安全性・継続使用が通った場合だけ、夜用容器と対外訴求を追加する。
  5. HJは初回売上の販路ではなく、短期間に仮説を比較する実市場テストとUGC供給に使う。マテリアルは、勝った使用事実を第三者の説明とブランドの意味へ変える。
  6. 模倣耐性の中心は処方名やチャーム形状ではなく、色の重ね合わせデータ、使用実績、UGC利用権、固有の識別資産、顧客データ、複数SNSでの再現可能な配信知見に置く。

模倣耐性は二層でつくる。第一層は、商標、意匠、容器図面・金型、処方・試験データの契約上の利用権で、外形と供給を守る。第二層は、公開情報だけでは再現できない色相性データ、実験台帳、顧客コホート、許諾済みUGCで、同じ形を作られても同じ精度で売れない状態をつくる。データ自体は独占権ではないため、非公開の事業データとして管理し、再取得に必要な時間と費用を差にする。両層のJV帰属と買い手への承継はP0で契約化する。

0-3. 今回の戦略判断3点

A. エグゼクティブサマリー

このブランドで勝つとは何か

好きなリップをきれいに使いたいのに、乾燥とベースの失敗で仕上がりを諦めている人に、「素から、調子いい。」状態をつくる。

最初の商品は、低彩度の血色を薄く整え、日中の手持ち色を邪魔しにくく、口唇の乾燥を防ぐことを目指す美容液ベースティントである。フジコのような「寝起きの色」、LANEIGEのような「夜の保湿」、ちふれ・KATEのような「粘膜色・重ね使い」、AMUSEのような「キーリング」を足しただけの商品にはしない。乗り換え理由は、自分の唇と手持ち色で失敗しにくいことが、比較データと実使用動画で分かることに置く。

HJは、異なる生活・唇・手持ち色を持つ発信者で、色、便益、場面、価格、動画表現を短期間に比較する。マテリアルは、その結果を美容メディア、専門家、小売、ブランド公式の説明へ変え、人物人気をブランドの信頼に移す。検証で得た動画、色の組み合わせ、顧客データはそのままローンチ、CRM、店頭、次商品に使う。

年商5億円は、単品の大量販売だけでなく、定番リフィル、ケース、色の買い増し、条件を通過した夜用容器、頬のベースカラーまでを同じ約束で拡張して到達する。Exit時には、定番SKUと利益に加え、ブランド名で買われる状態、顧客リスト、色設計データ、UGC権利、SNS運用知見、商標・意匠を譲渡できるようにする。

B. 勝てるコンセプト

B-1. WHO — 最初に勝つ一人

ローンチWHO

20代を中心に、日常的に2本以上のリップを使い分け、好きな色を重ねて仕上げる一方、ティントの乾燥、皮むけ、元の唇色との不一致、重ねた時の濁り・ムラに困っている人。美容・ファッションの短尺動画を見て比較情報を保存し、商品を「一発で完成する色」より「自分の手持ちを生かす道具」として選ぶ人。

これは人口統計だけで作ったペルソナではない。実在N1は要検証だが、ローンチ時のリクルート条件を上記の行動と葛藤で固定する。

選定軸 このWHOを選ぶ理由 確度
問題強度 保湿、発色、落ちにくさは確立需要であり、指定資料にも「色より保湿を優先」「組み合わせが分からない」という発話がある 市場需要は高、WHOとの結びつきは要検証
頻度 リップ選び、ベース、重ね塗り、食後のお直しは日常場面。外泊だけを主場面にするより反復使用を作りやすい 中〜高
乗り換え可能性 現行の「保湿バーム+手持ちリップ」は工程と相性判断が必要。1本でベースを整え、重ね相性を示せれば置換理由がある 要比較実証
商品適合 美容液処方、低彩度色、重ね使い、携帯容器の4要素が無理なく一人の行動につながる。夜は追加使用場面として検証できる
HJ到達適合 HJは若年女性向けメディア、クリエイター、SNS実行機能を持ち、色と重ね方の短尺比較を複数人で行える 組織適合は高、実Audienceは要確認
拡張阻害の小ささ 「ギャル」「夜」「チャーム」をブランド名に入れなければ、忙しい30代や頬のベースカラーへ広げられる

次に広げるWHO

30代を中心とする、鏡を出す時間がなく、一本で自然な血色を戻したい人。 コア処方が既存の色付きバーム、KATE、OPERA等に対して、ノールック使用、乾燥、色ムラで優位を示した後に広げる。最初から同時に狙うと、「重ねるためのベース」と「一本で完成」が衝突するため、ローンチ訴求には混ぜない。

今は捨てるWHO

バッグを飾ること自体が主目的のチャーム購買層。 AMUSEが先行し、中身の再購入や年商5億円への接続が未確認である。チャームはローンチWHOの携帯率と使用頻度を上げる手段として使い、装飾だけを買う人を主顧客にはしない。

B-2. インサイト、ジョブ、CEP

インサイト

「色を選ぶことは好き。でも、唇が乾いていたり、元の唇色と合わなかったりすると、重ねるほど仕上がりが悪くなる。好きな色を諦めるのではなく、その色がきれいに乗る土台が欲しい。外では鏡を出さず、すぐ元の状態へ戻したい。」

ジョブ

最初に取るCEP

  1. 好きなリップを塗る前 — 唇が乾いている、元の色が邪魔をする、今日の色がきれいに乗るか不安な時。
  2. 食後・人に会う前 — 鏡と複数アイテムを出さず、血色と保湿をすぐ戻したい時。

夜は3つ目のCEPとして固定しない。「就寝前の保湿に色を加えること」が購入・継続使用を増やすとG0・G1で確認できた場合にだけ追加する。

ニーズ/ウォンツの判定

要素 判定 コンセプト上の役割
保湿・乾燥対策 ニーズ確定 主便益の必須条件
発色・色持ち ニーズ確定 主便益を支える性能。持続時間は試験後に表現
自然な血色・低彩度 需要証拠あり 最初の色回答。単独では差別化にならない
手持ち色との重ね相性 行動実在、優位は要検証 競合からの乗り換え理由に育てる
夜に色 ウォンツ実在、規模未確認 通れば追加便益、通らなければ削除
チャーム 文化と商品は実在、主購入理由は未確認 識別、携帯、UGC、接触頻度を担う

B-3. 便益階層を固定する

階層 決める内容
ブランドの約束 素から、調子いい。
主便益1 乾燥を防ぎ、手持ちの色を邪魔しにくい自然な血色ベースをつくる
補助便益1 食後や人に会う前に、鏡を出さず血色と保湿を戻しやすい
補助便益2 要検証。夜も使える処方・需要が成立した場合、就寝前のケアから翌朝のベースへつなぐ
RTB 口唇の乾燥を防ぐことの使用試験、競合比較、元の唇色×上に重ねる色の相性データ、屋外携帯試験、最終処方の薬事・安全性確認
世界観 自分の調子は、自分でつくる。 前向きで意志があり、遊び心はあるが幼くない。素顔を否定せず、選択肢を増やす

「夜」「美容液」「粘膜」「チャーム」を一つのコピーに並べない。短尺動画、ECファーストビュー、店頭POPのどこでも、約束→主便益→証拠の順序を変えない。

B-4. 先行競合からの乗り換え理由

現在の選択 相手の強さ 本ブランドへ乗り換える具体的理由 成立に必要な証拠
フジコ 朝可愛グロス 就寝前使用と寝起きの血色を明示。価格1,540円 夜の珍しさではなく、日中のベース、手持ち色との重ね相性、携帯まで一つの定番として使える フジコとの夜・翌朝比較、日中の重ね仕上がり、継続使用
LANEIGE リップスリーピングマスク 夜の保湿信頼と公開試験 無色ケアで終わらず、低彩度の色が日中メイクにもつながる。夜要素が不成立なら正面競合しない 長時間使用の安全性、保湿、転写、色残りの実測
ちふれ・KATE・OPERA 粘膜色、なじみ発色、重ね使い、色持ち、ノールックの強い定番 ブランド横断の手持ち色との相性を、本人の唇条件別に示す。乾燥を防ぐベースという役割を明確にする ブラインド比較、重ね相性データ、乾燥・ムラの評価
AMUSEキーリング 色付きケアとバッグ装着を低価格で実装済み 装飾だけでなく、屋外携帯に耐える仕様、交換できるリフィル、毎日使う色の正解まで提供する 耐熱・耐光・漏れ・落下・清掃性、装着継続率

「初」「空白」ではなく、選色と重ね塗りの失敗を減らす使用知が、買う前から分かることを差別化の中心にする。

B-5. ブランドアイデンティティ

ネーミングの方向性

名前が担う意味は「夜」や「リップ」ではなく、メイク前から状態を整え、自分で調子を選ぶブランドであること。短く発音しやすく、検索・商標で識別でき、頬やベースカラーへ拡張できる造語方向とする。NIGHTLIPTINTCHARM粘膜ギャルはマスターブランド名に入れない。最終候補は商標・ドメイン・発音・誤帰属を確認して後段で決める。

言語アイデンティティ

所有する識別資産

資産 方向性 役割
固有色 低彩度コーラルを中心に、スモークシルバーを組み合わせる。色値は最終デザイン時に固定 動画1秒、店頭、バッグ上で識別
一部が開いた円形ジョイントと、縦の透明スリットを持つ小型ケース リフィル接続、残量表示、将来カテゴリとの共通記号
容器記号 ケース側面の一本の切れ目と、装着時の明確なクリック ロゴが読めなくても分かる記号と音
塗布動作 3点置き→唇を合わせて薄く広げる→手持ち色を中央に重ねる 短尺で再現されるブランド固有の使い方。ムラが出ないことを要検証
色体系 パーソナルカラーだけでなく「素肌で浮きにくい」「上色を冷たく/暖かく/ニュートラルに整える」という役割で分類 新色・頬への拡張基準

ロゴだけで認知を作らない。識別資産はブランド名を隠した1秒動画、遠目のバッグ装着、店頭棚で誤帰属率を測り、固定する。

C. 勝てる製品設計

C-1. 商品構造の決定

初期から同じ中身を2容器セットで強制販売しない。 まず日中用の小型リフィル+チャームケースを主商品にする。夜の増分需要と処方成立が通過した場合だけ、同一処方を多めに塗布しやすい夜用チューブで追加する。

商品 役割 購入理由 投入条件
美容液ベースティント・リフィル 低彩度の血色ベース、日中のお直し 中身を使い切る、色を変える ローンチ本体
シグネチャー・チャームケース 携帯、片手操作、識別、保護 毎日持ち歩ける道具として使う 屋外携帯試験通過
夜用チューブ 就寝前に適量を衛生的に塗る。日中用より容量と塗布口を変える 同じ中身を多めに使う人の補充性・衛生・塗布量 G0夜需要+G1安全・表現通過後

夜用と日中用は「同じ液を二つ買わせる」のではなく、塗布量、容量、携帯性、衛生、使用場所が異なる場合だけ併売する。夜が通らなければ夜用容器は作らない。

C-2. 処方方針

処方ブリーフの優先順位は次の通りとする。

  1. 口唇を保護し、乾燥を防ぐ使用実感と安全性。
  2. 素の唇で浮きにくく、薄く均一に広がる低彩度発色。
  3. 上に異なるリップを重ねても、濁り・ムラ・モロモロが起きにくいこと。
  4. 食事後の落ち方が汚くなく、外で鏡を見ずに補いやすいこと。
  5. 夜使用を追加する場合は、長時間接触、味・香り、ベタつき、枕・髪・歯への移り、翌朝の乾燥を別途通すこと。

自然由来指数は安全性や低刺激の証明ではないため、永久的なブランド記号にしない。色持ち、保湿、低刺激、非ベタつきとの両立を優先し、数値を前面に出すかは処方確定後に決める。

言える表現/言わない表現

区分 表現
根拠取得後に使用可能 「口唇を保護する」「口唇の乾燥を防ぐ」「自然な血色に見せる」「低彩度カラー」
性能試験に一致する条件でのみ使用 「○時間色が続く」「朝までうるおい」「枕につきにくい」「夜も使える」「重ねても濁りにくい」
使用しない 「乾燥しない」「荒れを治す」「唇を修復する」「くすみを改善する」「絶対落ちない」「枕につかない」

インフルエンサーの個人感想も広告表示になり得る。投稿、字幕、EC、店頭POPを同じクレーム―エビデンス表で管理し、広告関与を明瞭に表示する。厚生労働省の広告規制消費者庁のインターネット広告表示

C-3. 容器・チャーム規格

チャームはアクセサリーではなく、屋外に出る化粧品として設計する。

AMUSEの先行に対しては、見た目ではなく、屋外使用の試験結果、リフィル交換、清掃・交換対応まで含めて上回る。

C-4. SKUと色体系

ローンチは3色+ケース1型を基本とする。4シーズンをそのまま4色へ置き換えると、選択不安と在庫を増やすため採用しない。

色の役割 狙い 要検証
ニュートラル・ベース 元の唇色を生かし、上色を大きく変えない 幅広い素の唇色で浮かないか
クール・ベース 青み・ローズ系の上色を濁らせにくい 黄みの強い素の唇での見え方
ウォーム・ベース コーラル・ブラウン系の上色を沈ませにくい 赤みの強い素の唇での見え方

各色は、素の唇色、肌の色、上に重ねる色、塗布量を記録し、「どの組み合わせで失敗が少ないか」をデータ化する。色名・最終色数はG0と試作後に決める。

D. マーケティングプラン

D-1. チャネル戦略

両社とも小売初挑戦であるため、最初から全国配荷を取らない。D2Cで顧客データと再購入を確認し、小売を試色・即時購入・新規層への拡張に使う。

段階 主チャネル 目的 JVが握るもの 次へ進む条件
0. 実市場検証 HJクリエイター、ブランド公式、検証LP、適法な試作品テスト WHO、主便益、色、夜の増分、価格を比較 実験ログ、同意済み発話・動画、Audience実データ G0・G1通過
1. D2Cローンチ 自社ECを中心に、TikTok Shop等の購入導線を併用 顧客データ、価格、購入理由、再購入、CSを直接把握 EC顧客、CRM同意、商品・クリエイティブ別採算、UGC権利 定番SKUの満足・再購入、CAC再現、欠品対応が成立
2. 選抜小売 ロフト、PLAZA、@cosme STORE等の候補からまず約30店。具体先は商談後 試色、即時購入、D2C外の顧客獲得、棚での識別 店別POS、テスター反応、返品理由、小売用説明 90日で店別採算と補充が成立し、売れた理由が値引きだけでない
3. 面拡大 約100店で棚と供給を再検証後、600店規模へ。小売EC、必要に応じ海外 年商5億円に必要な購入者数を確保 標準棚、卸条件、供給、ブランド統制 欠品・値引き・販促費を含むチャネル採算が基準内。受注と回収条件に対応する運転資金を確保

小売は売上だけでなく、チャームを実物で触る、3色を試す、色の組み合わせを相談する場所として使う。D2Cの価格を恒常的に下回る小売施策は行わない。

D-2. GTM、インフルエンサー、ショート動画

HJの役割

HJの価値はフォロワー合計ではなく、複数の生活者・発信者で同じ仮説を短期間に比較できることにある。最初から一斉投稿を行わず、次の順で検証する。

  1. 同じ発信者・同じ価格・同じ尺で、CEPだけを変える。
  2. 勝ったCEPを固定し、主便益、証拠、色、冒頭表現を一つずつ変える。
  3. 別の発信者で再現する。特定人物だけで勝った案はブランドの勝ち案としない。
  4. 勝ったUGCを許諾取得後にブランド公式、サテライト、有料配信、EC、店頭へ展開する。
  5. 購入後の使用頻度、返品、再購入まで追い、視聴数だけで判定しない。

固定する共通語/本人に委ねる部分

ブランドが固定 発信者に委ねる
「素から、調子いい。」、最初のWHO、主便益、禁止表現、3点置きの基本動作、識別色・容器記号 実在する困り事、普段の手持ち色、服・バッグ、話す言葉、撮影場所、失敗談、仕上げ方

台本の読み上げは行わない。本人の現用行動に商品が入らない場合、その発信者は起用しない。

所有配信のアカウント設計

「サテライトを大量に作れば伸びる」とは置かない。ブランド運営主体を明記し、各アカウントが独立した編集価値を持ち、同じ動画の重複投稿をしないことを前提に、次の3つの編集テーマを育てる。

編集テーマ 内容 主なプラットフォーム 資産として残すもの
BASE LAB 素の唇色別のスウォッチ、競合比較、上色との重ね方、経時変化 TikTok、Instagram Reels、YouTube Shorts 色の組み合わせデータ、比較動画、FAQ
COLOR FILE 保存して使える色カルテ、顔全体・服・髪との組み合わせ Instagramカルーセル、Lemon8、必要に応じShorts 検索・保存される色選びコンテンツ、顧客の色カルテ
BAG CHECK バッグ、チャーム、食後のお直し、屋外耐久、片手使用 TikTok、Instagram Reels 容器の識別、携帯使用データ、日中CEP

夜専用アカウントはG0・G1通過前には作らない。通過した場合のみ、BASE LAB内のシリーズとして始め、継続反応が確認できてから独立を検討する。

プラットフォームアカウントは規約変更や停止の影響を受けるため、フォロワー数だけをExit資産にしない。元動画、利用権、実験ログ、顧客同意、EC行動、クリエイティブの勝ち条件をJVに帰属させる。

プラットフォーム別の役割と検証

プラットフォーム 最初の役割 配信の設計 「発見→保存→購入」で見る指標
TikTok 新しい使い方の発見と、短期の実購買テスト HJ発信者→勝ち投稿の許諾→ブランド/BASE LABで編集展開→Spark Ads・TikTok Shop Affiliateを条件適合時に利用。Spark Adsは本人許諾を前提に既存投稿を広告化できる。TikTok公式Affiliate公式 2秒到達、完視聴、保存・シェア、商品クリック、購入、投稿別粗利
Instagram 世界観、色の保存、複数接触後の信頼 Reelsで使用、カルーセルで色カルテ、公式グリッドで証拠を整理。許諾済み投稿はPartnership Adsで増幅できる。Meta公式 保存、プロフィール遷移、指名検索、EC遷移、購入補助率
YouTube Shorts 比較・使い方の再現と、長尺レビューへの接続 BASE LABの比較を短尺化し、条件を満たすチャンネルでは商品タグを利用できる。YouTube公式 視聴維持、検索流入、商品タグクリック、長尺・EC遷移
Lemon8 色選び、手順、保存・検索の仮説検証 COLOR FILEの静止画・短尺を、肌・唇・上色の条件付きで投稿。TikTokとのアカウント連携は公式に提供されるが、購買寄与は自社で検証する。TikTok Newsroom 保存、検索流入、プロフィール遷移、アシスト購入

媒体ごとの一般論で予算を固定しない。同じコンテンツIDと計測リンクで、どの媒体が発見、保存、最終購入、再購入に寄与したかを確認し、役割を更新する。

UGCを広告費低減とブランド自立へつなぐ

HJからブランドが自立したと判定する条件

次の3条件を、ローンチ後の段階移行条件とする。数値は暫定の経営閾値で、計測可能性を確認して確定する。

  1. 初回購入売上の50%以上が、HJ所属・関連発信者の直接リンク以外(ブランド公式、サテライト、検索、CRM、非HJクリエイター、小売)から生まれる。
  2. 異なる3名以上の発信者で、同じ動画型の獲得単価が最良者の30%以内に再現する。
  3. 購入者調査で、発信者名なしにブランドの約束と使い方を再話できる人が過半を超える。

D-3. プレミアム化と価格

競合の確認価格は、ちふれ825〜1,100円、rom&nd・AMUSE 1,320円、フジコ1,408〜1,540円、OPERA 1,760円、Dior・YSL 4,950円前後である(10_競合ディープダイブ.md)。本ブランドは低価格競争にもデパコス模倣にも入らず、中身の比較証拠、色選びの失敗低減、ケースの所有体験に価格を置く。

商品 想定税込価格帯 価格の理由
美容液ベースティント・リフィル 1,980〜2,200円 新規試用の障壁を抑えながら、処方と色データへ投資できる帯
シグネチャー・チャームケース 1,650〜1,980円 屋外耐久、共通規格、識別資産、継続保有
スターター(リフィル+ケース) 3,300〜3,800円 機能と所有体験を一度に理解させる。恒常的な大幅値引きはしない
夜用チューブ/夜セット 単品2,200〜2,600円、セット4,800〜5,400円 G0・G1通過時のみ。容量・塗布口・夜の使用価値で別購入を正当化

価格は確定値ではない。G0の実購買、OEM原価、物流、小売マージンを受けて決める。機能で初回を取り、色カルテ、識別資産、ケース、世界観、信頼できる比較証拠で値引き依存を避ける。

D-4. 成長・拡張ロードマップ

段階 商品・関係 通過条件
1. 定番確立 3色のベースティント、1ケース、色カルテ 処方満足、再購入、色別在庫、獲得再現が成立
2. 深掘り 同色リフィル、役割別新色、ケース追加。夜は条件通過時だけ追加 リフィル需要とケース保有が継続。限定品だけで売れていない
3. リップ内拡張 ベースの上に重ねる仕上げ色、乾燥時の補充品 「素から、調子いい。」と色体系を継承し、既存顧客の併買が確認できる
4. 頬のベースカラー 低彩度の頬用ベース、又は安全・使用感が成立するリップ&チーク リップで得た色データが移植でき、顧客が自然に期待している
5. 面拡大 他のベースカラー領域 同じ約束、色規則、識別資産、使用行動のうち複数を継承できる

眉、まつ毛、ヘア、アパレルは、初回商品の資産を継承できないため当面行わない。詳細SKU、投入日程は後段で肉付けする。

D-5. PR・アーンドメディア

マテリアルの役割は発売リリースの配信ではない。HJの実市場テストから得た事実を、第三者が説明できるブランドの意味へ変え、話題の初速を信頼と指名へ移す。

段階 PRで扱う論点 ブランドに残すもの
開発・検証 「ティント乾燥」「色選びと重ね失敗」「バッグ外付けの安全性」を生活者と比較試験から明らかにする 開発姿勢、一次データ、専門家・美容メディアが引用できる資料
ローンチ 新奇性ではなく、どの唇条件・上色でどう使うか、何を試験したかを公開する 商品信頼、色カルテ、正しい使い方、薬事に沿う表現
定着 購入者の重ね方、使い切り、再購入、地域・小売での発見を継続的に発信する 使用文化、指名検索、小売商談の根拠

HJが「何が生活者を動かしたか」を早く見つけ、マテリアルが「なぜその行動に意味があるか」をニュース、第三者評価、店頭説明へ翻訳する。この組み合わせにより、インフルエンサー投稿だけの一過性と、生活者の実反応がないPRの両方を避けられる。媒体リスト、発表日、イベント詳細は後段で肉付けする。

E. 事業計画

E-1. 年商5億円への複数シナリオ

以下はすべて推定・売上計上ベースの目安であり、OEM原価、税、返品、卸条件、商品消化期間を反映した精緻な財務モデルではない。5億円をトップダウンで置くのではなく、必要な顧客数・購入回数・客単価を確認するための式である。

シナリオ 計算 年商目安 成立条件
A. D2Cリピート型 アクティブ購入者4万人 × 年4回 × 客単価3,200円 5.12億円 リフィル、色、ケース、夜の条件付き追加で年4回の購入理由を作る。CACと再購入が最重要
B. D2C+小売型 D2C 3万人 × 年2.8回 × 3,200円=2.688億円。小売600店 × 月25個 × JV売上単価1,300円 × 12か月=2.34億円 5.028億円 D2Cで指名・再購入、小売で新規購入と試色。卸単価と回転は要商談
C. 顧客拡大型 購入者5.2万人 × 年2.5回 × 客単価3,900円 5.07億円 頬のベースカラー等で客単価を上げ、特定の高頻度顧客に依存しない

第一推奨はBである。この5.028億円の計算に夜用商品は含めない。 確立需要である日中ベースを定番化し、夜の検証結果に事業の成立を依存させない。4,000万円の元手では、D2Cだけで4万人へ有料獲得し続けるより、D2Cで顧客理解と指名を作り、実績後に小売の試色・即時入手を使う方が資本効率と規模を両立しやすい。小売は約30店の90日POS、約100店での棚・補充再現、600店規模の順に広げる。600店分の在庫・売掛金を4,000万円から先払いせず、受注と回収条件が見えた時点で営業キャッシュ、運転資金融資又は追加出資を組み合わせる。

E-2. 収益モデルと粗利の方向

E-3. 元手4,000万円の回し方

用途 目安 考え方
G0・G1検証、試作、薬事、安全・競合比較 600万円 ここを削ると未成立の夜・処方・容器へ在庫投資することになる
ブランド、容器設計、EC、計測基盤 700万円 識別資産とデータ帰属を最初からJVに置く
初回小ロット、リフィル・ケース、型・資材 1,200万円 G0・G1通過後、日中ベース3色+ケース1型だけに執行。夜容器・夜在庫は含めない
G2販売、HJテスト、UGC権利、有料増幅、PR素材 600万円 一斉投下でなく、勝ったセルへ追加する
追加生産・返品・欠品対応・運転資金の予備 900万円 売れた色へ再投資し、不人気色と大量容器在庫を抱えない
合計 4,000万円 配分はOEM見積とG0結果で更新

夜用の商品化費は、夜のG0と最終処方のG1を独立して通過した後に、予備費又は営業キャッシュから別決裁する。量産、全国小売、コラボにはG0〜G2通過前の資金を使わない。詳細キャッシュフローは後段で肉付けする。

E-4. Exitの絵

想定買い手は、大手化粧品会社、D2Cブランドを束ねる事業者、消費財を持つ商社・事業会社である。買い手が欲しいのは、一時的な投稿売上ではなく、買収後も使える次の資産である。

買い手が欲しい資産 今から仕込むこと
ブランド想起と識別資産 約束、固有色、開いた円形ジョイント、透明スリット、塗布動作を固定し、非助成想起と誤帰属を測る
許諾済み顧客リスト 自社EC、色カルテ、再購入通知、調査同意をJV名義で取得する
定番SKUと粗利 リフィルの使い切り、2回目購入、色別採算をコホートで示す
処方・色設計・意匠 OEM契約、処方・試験データの利用権、商標、意匠、容器図面・金型帰属を売却可能にする
UGC・配信知見 Exit後も使える二次利用権、動画ID別の購入・再購入、複数発信者での再現結果を残す
HJからの自立 非HJ売上比率、ブランド指名検索、CRM売上、小売回転を増やす

JV契約、ブランド・顧客データ・SNSアカウント・知財・金型・試験データの帰属が分散するとExitできない。事業開始前に譲渡可能性まで契約化する。

UGCは、HJ所属者の顔・名前・アカウントに依存する素材と、手元・唇・商品・塗布動作だけで成立する素材を分けて保存する。前者は契約範囲内の初速に使い、後者は広告・EC・店頭・買収後まで承継できるライブラリとして厚くする。顧客データ、UGC、SNSアカウント、商標・意匠、容器・処方関連権のうち、契約上譲渡できないものはExit資産に算入しない。

F. 勝ちを確かめる検証・ローンチ計画

F-1. 検証自体を競争優位にする

一般的な調査とローンチを分けない。次の一連の流れを反復する。

  1. デプス・日記で実在する失敗、現用品、言葉を確認する。
  2. HJの複数発信者とブランドのテーマ別アカウントで、WHO、CEP、便益、証拠、色、価格を一変数ずつ実市場へ出す。
  3. G1前は視聴、保存、クリック、適法な条件での有資格待機登録までを測る。G1を通過し販売可能な小ロットを用意した後に、購入、使用、返品、再購入を同じコンテンツIDと顧客IDでつなぐ。
  4. 勝った動画は許諾後に有料増幅、EC、PR、店頭へ使う。負けた動画と理由も学習ログに残す。
  5. 顧客の使用結果を、次の処方、色、動画、CRM、商品拡張へ戻す。

調査費を節約することだけが目的ではない。検証で得た動画、言葉、色の組み合わせ、顧客、比較結果が、量産前からローンチ素材とブランド資産になることが重要である。

F-2. 最小限の一次接地

定性は理由を見つけ、HJの実市場テストは行動差を測る。どちらか一方で需要を断定しない。

F-3. ゲートと撤退線

下記数値は外部ベンチマークではなく暫定の経営閾値である。OEM原価、商品消化期間、サンプルサイズ確定後に事前登録し、結果を見てから変更しない。

ゲート 確認すること 通過条件 失敗指標と対応
G0 需要 最初のWHO、ベース便益、夜の増分、チャームの増分、価格 G0aではコア便益が汎用ティント訴求より、異なる2名以上の発信者で有資格待機登録CVRを相対20%以上改善。G1通過後のG0bでは購入CVRでも再現する。夜は同条件の日中訴求に対し購入CVRを相対20%以上上げ、ホームユースで対象者の35%以上が週3回以上夜使用し、競合・無色夜ケアからの切替理由を言える コアが再現しないなら処方前提を再設計。夜のCVR差がない、夜使用20%未満、拒否が強い場合は夜を約束・容器・名前から削除。チャームで購入・携帯頻度が増えなければ標準容器へ
G1 技術・薬事 最終処方、安全性、口唇乾燥、重ね相性、転写、長時間接触、容器耐久、言える表現 製造販売業者・OEM薬事が適合と安全性を文書承認。主WHOの実使用で「現用の保湿バーム+上色」に対し、乾燥・ムラ・重ね相性の総合満足が優位で、各単独指標も明確に劣らず、主張に対応する試験がある。夜と外付けは各専用試験を通過 安全・基準不適合は即停止。一度の再処方後も総合満足の優位が出なければ「ベース」主便益で商品化しない。夜の長時間使用・転写が通らなければ日中専用へ
G2 実売・再購入 フルプライス売上、使用満足、返品、再購入、CAC再現、ブランド自立 小ロットの8週間フルプライス消化70%以上、返品・返金5%未満、90日以内の2回目購入20%以上、90日予測LTV/CAC 2以上、異なる3名で獲得単価が最良者の30%以内 消化50%未満、返品8%超、90日2回目購入12%未満、LTV/CAC 1.5未満、1人だけで売れる状態のいずれかが続けば小売・追加色を停止。一度だけ処方・オファー・WHOを修正し、再テストでも未達なら事業縮小・撤退を判断

夜需要の検証では、フジコを無視しない。無色夜ケア、フジコ型の色付き夜ケア、日中ベースティント、本試作品を分け、同じWHO、同じ価格提示条件で、切替意向だけでなく実使用、枕移り、翌朝の状態、日中使用、再購入まで比較する。

通過条件と失敗指標の間は自動承認しない保留帯とする。原因仮説を一つに絞って処方、WHO、オファー又は表現のいずれか一つだけを修正し、一度だけ再検証する。再検証でも通過条件に届かなければ、追加投資と次段階への移行を止める。

F-4. 主KPIと診断指標

事業の主KPIは、獲得後90日間の顧客貢献利益とする。初回売上から商品原価、決済・物流、返品、クリエイティブ利用費、広告費を引き、2回目購入を加える。再生数や完売は診断指標であり、主KPIではない。

段階 診断指標
発見 2秒到達、完視聴、保存・シェア、否定コメントの内容
検討 色カルテ閲覧、プロフィール・EC遷移、比較ページ完読、価格離脱
購入 CVR、フルプライス率、客単価、商品別粗利、発信者別CAC
使用 初回成功、携帯率、夜使用率、乾燥・ムラ・転写、返品理由
継続 60日・90日2回目購入、リフィル比率、CRM売上、非HJ売上比率
ブランド 発信者名なしの約束再話、識別資産の正答、指名検索・直接流入

F-5. 検証で貯める資産

データの取得同意、利用目的、保存期間、Exit時の承継可否をプライバシーポリシーと契約で整える。

F-6. HJ×マテリアルの意思決定権

詳細な組織表は後段で作るが、停止権限だけは開始前に固定する。

論点 止める権限 原則
処方・安全・薬事 製造販売業者/OEM薬事が拒否権 売上判断で上書きしない
WHO、発信者、クリエイティブ実験 HJ側GTM責任者 事前登録した変数と指標に反する一斉投稿を止める。公開予定素材を原則48時間前までに共有する
ブランド約束、識別資産、PR、炎上・表現 マテリアル側ブランド責任者 全投稿の公開前レビュー権を持ち、短期CVのための自己否定表現、未証明主張、世界観逸脱を止める。法令・安全・重大な信用毀損は公開後も即時停止・訂正できる
量産、追加在庫、小売拡大、事業撤退 JV事業責任者+両社取締役のゲート承認 合意できない場合は投資しない。沈黙を承認と扱わない

データは共通のダッシュボードで見せ、各社が別集計を持たない。結果に反する例外承認は、理由と期限を記録する。

G. リスクと安全装置

致命リスク 早期警戒 安全装置・撤退線
夜に色の需要が小さい 日中訴求との差がない、夜使用が続かない、フジコ・無色ケアから替えない 夜を約束・ブランド名・容器投資から外し、日中ベース+携帯へ縮退
処方が乾燥・荒れを解けない 競合比較で劣る、皮むけ・刺激、重ねるとムラ コピーで救わず処方を再設計。再試作でも改善しなければ商品化停止
薬機・景表違反 「乾燥しない」「朝まで」「枕につかない」等を証拠なく投稿 クレーム―エビデンス表、全媒体の薬事レビュー、#PR等の広告表示、UGC二次利用審査
チャームの熱・漏れ・衛生 外付け後の変質、キャップ外れ、汚れ、子どもの誤使用 屋外条件の耐久試験、二段ロック、清掃性、注意表示。未達ならポーチ用ケースへ
自己否定・炎上 寝起き・すっぴんを欠点扱いする表現、当事者文化の利用に反発 「隠す」でなく選択肢を増やす。禁止語、当事者レビュー、マテリアルの公開前停止権
特定タレント依存 一人だけCVが高い、ブランド名が残らない 別発信者での再現、非HJ売上50%以上、ブランド固有動画・CRM・小売を育てる
サテライトが不自然・規約違反に見える 同素材の連投、運営主体不明、通報・配信低下 運営主体を明記し、テーマ別に独自編集。量産・なりすまし・無断再利用をしない
OEM・在庫・季節性 色別偏在、追加生産が間に合わない、冬だけ売れる 3色、小ロット、予約・欠品運用、追加発注点、通年CEP。夜・限定品に在庫を寄せない
小売初挑戦 店頭で説明できない、テスター管理、盗難、卸採算悪化 限定店、棚モック、バイヤー面談、店別P&L、チャーム盗難・衛生対策を通してから面拡大
Exit不能 商標、SNS、UGC、データ、金型、処方権が両社・個人へ分散 JV名義と譲渡条項を開始前に確定。無償協力を市場価格換算した参考P&Lも持つ

夜が不成立でもブランドを残すため、マスターブランド名と約束に夜を入れない。日中ベース+携帯へ縮退した場合でも、手持ち色との相性データと識別資産を増やし、通常ティントとの差を保つ。

H. 前提・未確定リスト

P0 — 検証・契約前に確定

  1. HJ: 正式なJV出資主体、起用可能な人物・媒体、無償/有償枠、Audience Analytics、過去コスメ案件のCTR・CV、公開前確認・修正・停止の手順、投稿・広告・店頭・Exit後の二次利用・買い手への承継権。
  2. JV契約・権利調査: 商標・タグラインと容器意匠のクリアランスを、名称公開・金型着手前に行う。商標、顧客データ、SNSアカウント、UGC、処方・試験データ、容器図面・金型、ドメインをJV又は売却対象法人に帰属させ、売却時の分配・譲渡権を確定する。
  3. OEM/製造販売業者: 最終処方、色素、長時間口唇使用、微量摂取可能性、刺激・アレルギー、安定性、転写、重ね相性、最小ロット、原価、充填、納期。
  4. 容器: 屋外耐久、漏れ、落下、キャップ保持、清掃、片手操作、共通ジョイント、リフィル衛生、意匠・金型帰属。
  5. 需要: 実在N1、ローンチWHOの規模、ベース便益の乗り換え、夜の増分、チャームの携帯増分、競合からの切替、支払意思。

P1 — G0・G1と並行して確定

  1. 価格、商品消化期間、D2C粗利、物流、返品、小売卸条件、テスター費、90日LTV/CACの通過値。
  2. 自社EC、TikTok Shop、モール、小売の顧客データ・計測・CRM接続範囲。
  3. ブランド固有色、形、ジョイント、塗布動作の識別性、非助成想起、他ブランドへの誤帰属。
  4. 発信者・購入者への広告表示、薬事教育、危機対応、投稿削除・修正権。
  5. 色カルテの取得項目、同意、保存期間、匿名化、Exit時承継。

P2 — コンセプト通過後に肉付け

  1. 最終ネーミング、ロゴ、色名、パッケージ細部。
  2. 詳細な組織・役割分担、採用、日程表、媒体リスト、店別展開計画。
  3. OEM見積、税、返品、運転資金、追加出資を含む3年財務モデル。
  4. 第2カテゴリの最終仕様と海外展開。

参照資料

指定資料

主な一次・公式公開情報