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就寝時に使う色付きリップ:薬事・安全のレッドフラグ確認

調査日: 2026-07-15
範囲: 日本で化粧品として販売する前提。公開Webで確認できる法令・行政資料・メーカー公式情報に限定し、処方安全性の最終判断はしていない。

1. 結論

就寝時にも使う色付きリップは、薬事上「致命的NGではない」。 口唇の保護・メークアップを目的とする化粧品は、粘膜に使用されることがある化粧品として規制上想定されており、夜用リップ製品も実在する。ただし、採用色素・各成分・配合量・長時間使用時の安全性、広告表現は製品ごとに確認が必要である。

2. 根拠

規制上の位置づけ(事実)

夜用・色付き製品の実在(事実)

微量摂取・長時間接触について(確認できる範囲)

3. コンセプトを殺す論点 vs 表現調整で済む論点

区分 論点 判断 対応
コンセプトを殺す論点になり得る 化粧品基準・ポジティブリストに適合しない色素/成分/配合量 該当すれば製造・販売できないため致命的。 ただし「色付き」「夜用」であること自体が該当理由ではない。 OEM・製造販売業者が最終処方、色素、配合量を化粧品基準・関連規定に照合する。
コンセプトを殺す論点になり得る 長時間の口唇接触を前提にした安全性評価が成立しない、又は刺激・アレルギー等のリスクを許容できない処方 該当すれば処方の再設計が必要。 公開Webだけでは判定不能。 原料仕様、安全性データ、製品安全性評価、必要な使用試験をOEM・薬事専門家が確認する。
表現調整で済む論点 「寝ている間にケア」「翌朝までうるおい」 原則は表現・根拠設計の問題。 「寝ている間」は使用場面としては訴求可能だが、保湿・持続の程度は根拠に合わせる。 使用試験等で裏付けた条件・時間に限定する。「翌朝まで」「○時間」は試験条件を確認して表示する。
表現調整で済む論点 「乾燥しない」「荒れを治す/修復する」「くすみを改善する」 化粧品の効能範囲を超える、又は断定・医薬品的表現となるおそれ。 「口唇を保護する」「口唇の乾燥を防ぐ」など、化粧品の効能範囲と根拠に沿って表現する。「治療」「修復」「改善」の使用可否は専門家確認。
表現調整で済む論点 「落ちない」「朝まで色が残る」「枕につかない」 性能表示の問題。 色移り・持続性は処方・寝具・使用量で変わるため、無根拠な断定は不可。 実使用条件を定めて試験し、根拠に一致する表示だけを行う。根拠が弱い段階では「粘膜ミュートの色味」「自然な血色感」のようなメークアップ表現に留める。
表現調整で済む論点 SNSでのインフルエンサー訴求 広告表示の問題。 化粧品の効能・性能について虚偽・誇大な広告は薬機法で禁止され、効果・性能表示には景品表示法上の根拠も必要。 投稿台本・字幕・商品ページを薬事レビューする。広告であることも明瞭に表示する。(厚生労働省・医薬品等の広告規制消費者庁・インターネット上の広告表示)

4. 最終確認先

本メモはコンセプト段階のレッドフラグ確認であり、販売可否の法的判断ではない。試作・表示決定前に、化粧品の製造販売業者/OEMの薬事担当者、必要に応じて薬事専門家へ、次を確認する。

  1. 最終INCI/表示名称、色素、香料、防腐剤等と各配合量の化粧品基準適合性。
  2. 口唇・粘膜近傍への長時間使用、意図しない微量摂取の可能性を含む製品安全性評価、刺激性・アレルギーリスク、注意表示。
  3. 「夜も使う」「朝まで」「色持ち」「乾燥を防ぐ」等の表示について、化粧品の効能範囲、試験設計、広告・パッケージ・SNSを通じた表現の整合性。

判断の要約: 現時点での阻害要因は「就寝時の色付きリップ」というコンセプトそのものではなく、最終処方の適合・安全性評価と、持続/保湿等の表示根拠である。