この提案の前提(報酬構造)
なぜSOで受けるのか
- 契約の形:CMO代行の報酬を、現金のフィーではなくSO(ストックオプション)で受け取る。
- 意味:関がCMOレイヤーのプロジェクトを行う際の通常単価は1時間あたり20万円。この案件では、その稼働に対する報酬を現金で受け取らず、SOに置き換える。SOは、会社のバリュエーションが上がり、EXIT(M&A・IPO等)が実現して初めて価値になる。
- したがって:関は現金報酬を受け取らず、企業価値が上がってEXITできて初めて報われる。企業価値が上がらなければ、関の報酬はゼロ。
- 前提の結論:だから関は、企業価値を上げることに本気で責任を持つ。CMO代行のすべての判断を「営業利益と評価倍率を上げ、EXITできる状態をつくること」に向ける。
- 含意:報酬をSOにすることで、関の利害は御社・既存株主と完全に一致する。CMOの仕事とバリューアップが、契約上まったく同じものになる。
双方にとってwin-winである理由
勝てる条件が、両者で同じになる
関(マテリアル)側
- 通常1時間20万円で請求する稼働を、現金でなくSOで受ける。報酬を企業価値に連動させ、EXITで報われる。
- Hale単体の利益ではなく、会社全体の評価倍率を上げることに集中できる。
JP FUNCTIONS・既存株主 側
- 関への現金フィーが発生しない。関の稼働(通常1時間20万円)に対する報酬はSOで受け、現金では支払わない。広告に大きく金をかけない御社の方針とも合う。
※SO化するのは関の労務対価。施策そのものの実行原資(広告・サンプリング・POP・有償パイロット等)は別で、御社が身の丈に合わせて段階的に投資する(数字が開いてから段階を上げる。章7・8)。 - 利害が一致する。関はバリュエーションが上がってEXITできたときだけ報われるため、時間を請求するのではなく企業価値そのものを上げる動機になる。
- 希薄化しても金額では得をしうる。SOで一部の株式を渡すが、関の稼働で企業価値がSO分の希薄化を上回って上がれば、既存株主の持ち分は割合が減っても金額では増える。
- 失敗時の持ち出しがない。バリューアップできなければ、渡したSOはもともと価値が低い。既存株主の下振れは小さい。
- 現金では雇えない能力を得られる。関は、経営(上場企業の経営・M&A・出資・EXITの実務)/マーケティング(ブランド戦略・PLマネジメント・エージェンシーコントロール・チームマネジメント)/コミュニケーション(PR・ストーリーテリング・デジタルマーケティング・クリエイティブディレクション)の3領域を横断して理解している。この3つが別々だと戦略は部分最適になり、企業価値づくりの旗を一本に振れない。この3領域を束ねて理解し、旗を振れる存在そのものが、日本でもほとんどいない。この規模で現金で雇うのは難しく、SOだから実現する。
- 自社の計画に必要なEXITへの道。セルインを店頭消化と企業価値につなげる役割は、御社の成長計画(2029年10億・その先)に必要。
JP FUNCTIONSのバリュエーションを高めるとは
「利益」と「評価倍率」の両方を上げる
この提案の目的は、会社のバリュエーションを高めてEXITできる状態を作ること。「バリュエーションを高める」とは具体的に、「利益」と「評価倍率」の2つを上げることで、両方が必要になる。
御社は、店頭で売れること(セルアウト)を前提にせず、小売への導入(セルイン=卸売上)で利益を確定させるモデル。配荷は御社の強み(外部で確認できる実在の棚で302店規模。自己申告ベースではより広い配荷計画もあり、その再発注の実在はDDで確かめる=章6)。利益の伸ばし方には2つあり、どちらを作れるかで結果が変わる。
新規チェーンに導入を積み増す
20,000店計画はこれにあたる。売上は伸びるが営業利益は伸びにくい。消化されない店は棚から外れ、別チェーンに入れ直す作業とコストが続く。評価倍率は上がりにくい。
既存店の再発注が自然に増える状態をつくる
少ない追加コストで利益が増える。営業利益が継続的に伸び、評価倍率も上がる。
分かれ目は、1店あたりの週販が継続発注の目安(週販0.5〜1)を超えるかどうか。推奨のない受動的な棚では週販0.2〜0.3にとどまるが、発見と店頭推奨がある売場(@cosme等)では実際に大きく動く実例がある。(B) は売場環境しだいで作れる。そして今、この「1店あたりの販売数」は店頭の中だけでは決まらない——買い手によって、SNSで見て来る人・検索して来る人・店頭で初めて出会う人がいる(共通の経路はない)。だから (B) を作るには、店頭の売場に加えて、店に来る前の発見(社会での広がり)まで含めて設計する必要がある(観点2)。ここを作れるかがバリュエーションの前提になる。ただし前提が一つある:週販と再発注が続くには、「5本を14日で使う消費速度への転換」と「1回摂取での実感」が成立している必要がある。ここが開かなければ (B) は立たない(章7・8の最優先の検証点)。
Hale1商品の利益の上限は限られている。会社のバリュエーションは、Haleの売上を最大化するだけでは上がらない。評価倍率は、次のものが積み上がると上がる。
| 評価倍率を上げる要素 | Haleでどう作るか |
|---|---|
| 利益の質(続く利益) | 一時のセルインでなく、再発注・定期購入による継続的な利益に変える。ただしこれは、消費速度の転換(5本を14日で使う)と1回摂取での実感が成立して初めて立つ。予測できる利益は高く評価される。 |
| 仕組みの再現性 | 社会での発見・店頭消化・再発注がかみ合う状態をHaleで作れたことを、次の商品(KIBIDANGO・NO NAME等)にも移せる手順にする。1商品でなく「商品を出し続けられる仕組み」が会社の価値になる。 |
| 無形資産 | 選んだポジションでのブランドとカテゴリの確立(有力候補:見える睡眠ケア)、指名買い、自社の会員・購買データ・UGC・自社で直接届けられる相手(一次オーディエンス)、機能性表示や製法の独自性。 |
| 数字の透明性 | POS・継続率・単位経済を整え、買い手が安心して高く評価できる状態にする。 |
| 出口の存在 | 食品・ビューティーの大手など、販売網と機能性ブランドを求める買い手が評価する形に整える。 |
観点1:CMOとしてのバリューアップ
営業利益と評価倍率の、両方を上げる
企業価値 = 営業利益 × 評価倍率。CMOのミッションは、この両方を上げること。以下の「やること」は例です。実際の打ち手は、現状の数字を見て確定します。
| レバー | やること(例) |
|---|---|
| 店頭消化とリピートを作る | 「1回摂取での実感」を設計し、再発注率を上げる。既存店の1店あたり販売数(週販)を継続発注の目安より上に引き上げる。 |
| 単価・粗利を守る | Qoo10の大幅値引きへの依存を下げ、機能性表示と差別化(むくみ×睡眠・日本製)で「200円未満」の価格を正当化する。 |
| 継続収益(LTV)を作る | 定期購入の設計(5本を14日で使う・実割引・LINEでの朝チェック)で継続率を上げ、一度きりの購入を続く収益に変える(1回摂取での実感が成立していることが前提)。 |
| 返品を減らす | 店頭で売れる状態を作ることで、返品・棚落ちを減らし、卸売上を実質的な利益として残す。 |
| 新商品の立ち上げ効率 | ginger・rose等を全体戦略に組み込み、1商品あたりの立ち上げの成功率と速度を上げる。 |
| レバー | やること(例) |
|---|---|
| カテゴリ・ブランド資産 | 選んだCEP・ポジションでカテゴリの第一想起を取り、指名検索とUGCを生む。1商品でなくブランドとカテゴリという無形資産を積む。 |
| ブランドデザイン(評価倍率の本丸) | 「売上のある商品」を「買いたいブランド資産」に変える。①カテゴリの代名詞化(選んだカテゴリの言葉とHaleを一体にする=買い手は「このカテゴリを取るならこのブランドを買うのが早い」と考える)②識別資産の所有(色・言葉・ビジュアルを記憶に定着させ、他社が同じ場所を取れない状態にする)③意味とファンダム(機能でなく「翌朝の自分を大事にする」意味と、共鳴するファン・コミュニティ・UGC)。ビジュアルを整えることでなく、買い手が高い倍率を払う理由を設計する。 |
| 自社の会員・データ(一次資産) | 定期会員・購買データ・コミュニティ・UGCを積み、外部プラットフォーム頼みでなく自社で直接届けられる相手(一次オーディエンス)を持つ。次商品を安く広げる力になる。 |
| 仕組みの再現性 | @cosmeで機能している売り方を手順にし、次の商品(KIBIDANGO・NO NAME等)にも移せる状態にする。「商品を出し続けられる会社」であることを示す。 |
| 継続収益の比率 | 定期・リピートの比率を上げる。予測できる利益は、一時のセルインより高く評価される。 |
| 数字の可視化 | POS・コホート・単位経済・KPIをつないだ形に整え、買い手が安心して評価できる状態にする。 |
| 出口の設計 | 食品・ビューティーの大手など、販売網と機能性ブランドを求める買い手が評価する形に整える。 |
観点2:マーケティング戦略の考え方
共通の道はない。同時に張る4つの面で設計する
そして、変わったのは「思い出される力」と「買える状態」の作られ方。かつては、テレビなどのマス広告で広く知らせ、店頭で買ってもらう形だった。多くの人が同じ番組・同じ話題を共有していた。今は、一人ひとりがメディアになり、見るものはアルゴリズムで人によって違う。共通の話題は薄れ、注意は分散している。だからブランドの広がりは、広告を大量に流すことではなく、クリエイターや利用者の投稿(UGC)が配信アルゴリズムに乗って広がることで起きる。そして商品を知るのは、多くの場合、店頭に来る前——SNSで見て、検索し、店で確かめて買う。
もう、全員が通る共通の道(カスタマージャーニー/ファネル)はない。ある人はSNSで見てその場で買い、ある人は店頭で衝動的に手に取り、ある人はAIに聞いて知る。入口も、順序も、買う場所もバラバラ。だから「認知 → 検討 → 購入」という一本のファネルを全員が通る前提は置けず、その一本を最適化する設計は成り立たない。非計画購買のカテゴリーであることも、決まった検討プロセスを通らないという同じことを指している。
代わりに、同時に張る4つの面を、どの経路から来ても効くように設計する(順に通る段階ではない):
広がる
クリエイター/UGC × アルゴリズム配信
見つかる
社会的検索 / AIの回答 / 店頭
買われる
店頭 / ソーシャルコマース
つながる
自社の会員・データ
どの面も入口になり、どの面も出口になる。「つながる(会員・データ・UGC)」が、また次の「広がる」を生む。起点は「思い出される力」ひとつではない(例:定期会員が新商品を広げる/店頭消化がレビューを増やし社会的検索に出る)。
思い出すきっかけになる場面を決める(CEP分析)
(1) 網羅的に洗い出す(状況の次元で):いつ/どこで/誰と/何をしながら/どんな気分で/何のために——の切り口で場面を漏れなく出す(夜寝る前・旅行の前夜・立ち仕事の後・推し活の前・生理前・二日酔いの朝…)。恣意的に絞らない。
(2) 消費者の言葉で捉える:「むくみ」でなく「明日デートなのに顔がむくむ」のように、実際に使う言葉で。これが検索語・AIへの質問・店頭POP・SNS投稿の言葉に直結する。
(3) 各CEPを複数の軸で評価する:①市場規模(その場面で買う人数×頻度)②成長性 ③今のHaleの想起(そのCEPでどれだけ思い出されるか=現状ほぼゼロ・指名検索0) ④競合の占有 ⑤Haleの信憑性・適合(機能性表示K1077が効くか)⑥差別化の余地(語る競合がいない空きか)。
(4) 中心CEPと隣接CEPをつなぐ(CEPネットワーク):まず1つの中心CEPを取り、そこから隣接する場面へ記憶を広げる。バラバラに狙わない。
ここでWHAT(言い切りのポジション)は決めない——分析して候補を出すところまで。下表は候補の一例(実際は上の枠組みで網羅・精査する。現状はどのCEPでもHaleの想起がほぼゼロ=だからこそ先に取れる)。
| 購買場面(CEP) | 消費者の言葉(検索/投稿の語) | 規模・頻度 | Haleの適合 | 競合の占有 | 差別化の余地 | 優先 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大事な日の前夜(翌朝きれいでいたい) | 「明日デート 顔むくみ」「前撮り前 むくみ」 | 中・イベント連動 | 高(dual機能・翌朝の顔) | 空き(語る競合なし) | 大(睡眠×むくみを語る競合ゼロ) | ◎候補筆頭 |
| 推し活・ライブの前 | 「ライブ前 むくみ」「遠征 顔パンパン」 | 中(推し活1,400万人) | 高 | MUKUMIが先行 | 中 | ○ |
| 秋冬の冷え | 「冷え むくみ」「末端冷え 対策」 | 季節 | 高(ginger) | 空き | 中 | ○(季節) |
| むくんだ夜・立ち仕事の後 | 「立ち仕事 足むくみ」「夕方 むくみ」 | 大・高頻度 | 中(着圧が強い) | 着圧・漢方 | 小(着圧が強い) | △(基盤候補) |
| 翌朝の自撮り | 「朝 顔むくみ とる」 | 最高頻度 | 中(危機感が弱い) | 加工アプリ | 小 | △ |
「大事な日の前夜」を軸にした「見える睡眠ケア」(御社の「翌朝に晴れ晴れ」を、睡眠が翌朝の顔に“見える”形にした切り口)は、現時点の有力候補。ただしWHATは分析と検証の結論として決めるもので、いま言い切らない。決めた場面の言葉は、店頭POPだけでなく、SNSの投稿・検索・AIへの質問でも同じ言葉で見つかるように統一する。
頻度の設計に注意(立ち上げと基盤を分ける):「大事な日の前夜」「推し活の前」はエピソード的(その時だけ起きる)で、話題化・立ち上げの着火に向く。ただしそれだけでは週販のベース(再発注の土台)は立たない。再発注の基盤は高頻度の場面(むくんだ夜・立ち仕事の後・翌朝)で作る必要がある——ここは着圧・漢方が強い面なので、機能性表示と「翌朝の顔に見える」角度で取りにいく。=着火はエピソード的CEP、再発注の基盤は高頻度CEPと役割を分けて設計する。
CEPは「何の場面か」(軸)。それを実際に届けるには、そのCEPが強いクラスタ(誰の界隈か)と、その界隈がいるプラットフォーム(どこか)に接続する。CEPは界隈を横断する共通言語だが、着火は界隈ごと・プラットフォームごとに違う。だから1つのCEPを選んだら、「クラスタ → プラットフォーム → 広がる/見つかる/買われるの打ち手」まで一枚に落とす。これが各CEPの攻略シート。下は中心CEP候補「大事な日の前夜」の例。
| 攻略の要素 | 中身(中心CEP候補=大事な日の前夜) |
|---|---|
| 消費者の言葉 | 「明日デートなのに顔がむくむ」「大事な日 前夜 むくみ」「前撮り 前日 むくみ」——実際に使う語で捉え、検索・AI質問・POP・投稿の言葉に揃える |
| 強いクラスタ(誰の界隈) | デート前/結婚式ゲスト・花嫁/推し活イベント前/面接・撮影前/同窓会前——同じ「前夜」でも界隈ごとに文脈が違う |
| プラットフォーム(どこ) | Instagram(ビジュアル・前夜ケア)/TikTok(前夜ルーティン動画・For Youで界隈を越境)/@cosme(レビューで信頼)/X(話題化・越境) |
| 広がる | 各クラスタのクリエイター(花嫁・推し活・美容)が「前夜ルーティン」を自分の言葉で投稿。統一するのは識別資産と「大事な日の前夜」の言葉だけ(表現は委ねる) |
| 見つかる | その言葉でTikTok/IG検索・AIの回答に出る(K1077の裏付けごと)。@cosmeのレビュー・評点を厚く積み、AIと検索の根拠にする |
| 買われる | 美容食品棚(アイレベル・機能性表示POP)/@cosme(発見+推奨)/Amazon定期/イベント前のソーシャルコマース |
| バブルの超え方 | クラスタごとに個別に着火 → Xで越境 → 共通CEP「大事な日の前夜」で束ねる。識別資産が全クラスタで共通なので、界隈をまたいでも同じブランドだと分かる |
同じ形で、推し活の前・秋冬の冷え等の各CEPにも攻略シートを作り、共通の識別資産で束ねる。=CEPが軸、クラスタとプラットフォームがその展開先、識別資産が全接点で変えない共通要素。これがCEP・フィルターバブル・プラットフォームを一つに繋ぐ設計。
ヒーロー商品を決める=分析とリソース差配で導く
広がるクリエイターとUGCで広げる(アルゴリズム配信に乗せる)
最初の3手:(a) 既存のサテライト運用と、@cosmeで実際に使ったレビュアー・売場スタッフの声を、CEPの言葉で束ね直す(すでにある発信・好意的な評点・レビューを起点化)。(b) その声を、大事な日の前夜・推し活の前という場面を語れる中小クリエイター十数人に渡し、それぞれの言葉で投稿を作る。(c) 14日チャレンジ等の投稿導線を商品体験に埋め込み、買った人の投稿が次の発見を呼ぶ状態にする。
その上で、(1) クリエイター起用は「フォロワー数の大きさ」でなく「そのCEPを自分の言葉で語れる人・実際に使う人」で選ぶ。(2) 利用者が投稿したくなる仕掛け(翌朝の顔チェック・14日チャレンジ・ビフォーアフター)を商品体験に組み込む。(3) 投稿で一貫させるのは識別資産と場面の言葉だけ。表現はクリエイターに委ねる(同じ内容の反復を強制しない)。
※タレント(例:長濱ねる「寝る、明日Hale」)を使うなら、一枚のキービジュアルで終わらせず、その素材とUGCが二次拡散していく設計とセットにする。
※機能性表示(K1077)に触れる投稿は、表現規制・体験談の打消し表示に沿ってガイドを整える(章8)。
見つかる社会的検索とAIの回答に出る設計(LLMO)
(1) SNS・レビュー・第三者記事に、CEPの言葉 × Hale × 機能性表示が一定量あること(③のUGCと連動)。
(2) 商品情報・機能性表示・成分・使い方が、検索とAIが拾える構造化された形で整理されていること(公式・EC・比較記事)。
(3) @cosmeやモールのレビュー・評点が積み上がっていること。
見つからなければ、棚にあっても存在しないのと同じ。そして今、指名検索ゼロ・競合も未着手=この面は空いている。先に取れば、後から来る競合への障壁になる(評価倍率にも効く)。
買われる店頭・ソーシャルコマース・ECモール(発見を購入につなぐ)
第1段階|どの棚に居場所を作るか(棚の獲得・定義):置かれる棚で客・競合・買われ方が全く変わる(美容食品/ゼリー飲料/サプリ/季節エンド/レジ前)。新興ゆえバイヤーとの棚割交渉そのものが戦略。まず発見と相性のよい店(@cosme・バラエティ)で「見える睡眠ケア(有力候補)」の一角を作って実証し、横展開する。先に棚と言葉を定義できれば、後発は同じ場所を取りにくい(評価倍率の障壁・LLMOの空きと直結)。
第2段階|その棚で選ばれる(パケ買い率を上げる):パッケージ自体は変えられない前提で、棚の中の見え方で「3秒で手に取られる率(パケ買い率)」を上げる——フェイス数、アイレベル(手に取りやすい高さ)、什器・トレー、機能性表示POP(K1077バッジ)、何の隣に置くか(関連配置)、エンド・レジ前の二次配置。
そのうえで、発見(社会)を購入につなぐ。買われる場は3つ——店頭(物理の棚)・ソーシャルコマース(見たその場で買う)・ECモール(検索と定期で買うデジタルの棚)。どれも「買われる」の主戦場で、役割が違う。
店頭:SNSで見た商品を、店で見つけて確信して買えるように、POP・棚位置・什器をSNSで見た印象と一致させる(同じ言葉・同じ見た目)。(1)見つけやすさ (2)目立ち(機能性表示POP・識別性)(3)3秒で伝わる選ぶ理由(むくみ×睡眠・200円未満・日本製)(4)最後の後押し(試験サイズ・返金・実感の証拠)。
ソーシャルコマース:TikTok Shop・ライブ配信・Instagramなど、見たその場で買える接点。発見と購入の距離が最も短い。
ECモール:Amazon・Qoo10・楽天など、検索(悩み語)と定期で買うデジタルの棚。継続収益の中心(モール別の戦い方は下の表)。
| 置かれる棚 | 主な客・状況 | そこでの競合 | Haleの勝ち筋(パケ買いの作り方) |
|---|---|---|---|
| 美容食品・インナービューティー棚 | 美容目的で探す・比較する | 美容ドリンク・サプリ・他スティック | 機能性表示(K1077)バッジで差別化、「翌朝の顔」POP、ヒーロー(ざくろ)をアイレベルに集約 |
| ゼリー飲料棚 | 小腹・栄養補給・ついで | スパウトパウチゼリー(inゼリー系)・他ゼリー | 剤形の違いを見せる(サッと1本・持ち歩ける・大事な日の前夜に1本)、美容/睡眠の文脈POPで「ただの食品」から引き上げる |
| サプリ・健康食品棚 | 悩み対処で探す | むくみサプリ・漢方(近接に着圧) | 「飲みやすいゼリー」「1回で実感」の切り口、悩み語POP。漢方とは棚内でも場面で棲み分け |
| 季節エンド・特設 | 季節・イベント(推し活・年末) | 季節商材 | 場面連動(秋冬ginger・推し活前)、社会での話題化と連動させて回転を作る |
| レジ前・衝動什器 | 衝動・ついで買い | ガム・のど飴・小型菓子 | 194円の衝動価格・1本の手軽さ・「大事な日の前夜」の想起で手に取らせる |
剤形での競合も見る(スティック vs スパウトパウチ 等):ゼリー飲料の棚では、むくみ・美容の競合だけでなく、剤形で棚の面を奪い合う——スパウトパウチゼリー(片手でぐいっと飲める・満足感・容量)、美容ドリンク、錠剤/カプセルなど(スパウトパウチは奪い合う競合の一例)。スティックの強みは携帯性・1回量・衝動価格・かさばらないこと、弱みは容量感・満足感。だから正面で量を競わず、「サッと1本・持ち歩ける・大事な日の前夜に1本」という場面と携帯性で、スティックの土俵に引き込む。
チャネルは「チェーン × エリア × 棚」で考える。①チェーン・業態=非計画購買の起きやすさが違う(バラエティ=発見/コンビニ=衝動・高頻度/ドラッグ=ついで買い・広いが受動棚/@cosme=発見+推奨)。チェーンごとに「取りにいく理由」を決める。②エリア特性=都市/地方・駅前/郊外で客層と反応が違う。反応の良いエリアと旗艦店から広げる。③棚=どのカテゴリー棚の隣に置くか(美容食品・ゼリー飲料・レジ前)で購入率が変わる。
ECモールは役割で分ける。Amazon=検索(むくみ/睡眠の悩み語)+定期でリピート・継続収益の中心/Qoo10=新規トライアルとカテゴリ露出(値引き依存に注意)/楽天=ポイント・まとめ買いの補完。
| チャネル | 発見〜購入のつなぎ方(例) |
|---|---|
| @cosme(実績 1日169個) | 発見と店頭推奨の仕組み(Buyer's Pick・スタッフ推奨・サンプリング)。ここで効いた要素を言語化し、原則を抜き出して他チャネルへ移す。 |
| バラエティ(PLAZA・ハンズ・アインズ) | 就寝ケア/翌朝ケアの売場提案、機能性表示POP、棚位置とフェイス。SNSで見た印象と一致させ、発見と相性のよい売場を活かす。 |
| ドラッグ(スギ・ウェルシア等) | 受動的な棚では選ばれにくいため、エンド・POP・推奨が取れる店に選別。各社の棚割パターンに合わせる。 |
| コンビニ(セブン・ローソン) | レジ前・衝動什器など衝動が起きる位置。194円は衝動価格帯。大量展開は社会での想起が立ってから。 |
| ソーシャルコマース(TikTok Shop・ライブ) | 発見したその場で買える接点。クリエイター投稿・ライブと直結させ、発見から購入までの距離を最短にする。 |
| EC(Amazon・Qoo10・楽天) | 検索露出(むくみ/睡眠の悩み語)・レビュー・定期の実割引。デジタル棚での見つかりやすさと後押し、継続収益の受け皿。 |
| モール | 客・特性 | 役割 | 勝ち方 |
|---|---|---|---|
| Amazon | 検索駆動(悩み語で探す)・定期おトク便・レビューとランキングで決まる | 継続収益の中心 | 悩み語での検索最適化(商品名・説明・画像)、定期の実割引、レビュー獲得、カテゴリランキング入り |
| Qoo10 | メガ割・若年・韓国コスメ親和・価格訴求が強い | 新規トライアル・カテゴリ露出 | メガ割を試し買いの入口に使う(値引き依存で粗利が崩れないよう頻度と枠を管理)、カテゴリ露出で認知 |
| 楽天 | ポイント・まとめ買い・楽天経済圏のロイヤル顧客 | 補完・まとめ買い・リピート | ポイントアップ・まとめ買い設計・レビュー、経済圏のリピーターを取り込む |
つながる自社の会員・データを積む(自社の接点をつなぐ)
識別資産を一貫させる(IMC=全体を貫く)
投資は「金額の大小」でなく「企業価値を作るか」で決める
KPIでつなぐ(各面の強さで測る・起点は一つではない)
・広がる:UGC・投稿数、アーンドリーチ、保存/共有、クリエイター投稿の反応
・見つかる:社会的検索での露出、AIの回答での言及、指名検索、レビュー数・評点
・買われる:店頭消化(週販・返品率)、ソーシャルコマース・ECモール経由売上、購入率
・つながる:EC定期継続率・リピート率・LTV、定期会員数、一次オーディエンスの伸び
これらは互いに影響し合う(見つかるが上がれば買われるが上がり、つながるが厚くなれば広がるが増える)。全体として → 事業(営業利益)→ 企業価値(利益 × 評価倍率)につながる。各施策を「どの面のどの指標を動かすか」で管理し、インプレッションや認知だけで終わらせない。
CMOが全体を率い、推進する
2つの観点の共通点
マーケティングとバリューアップは、同じ循環に収束する
観点1(バリューアップ)と観点2(マーケティング戦略)は別々の話ではなく、同じ1つの循環に収束する。マーケティングが「社会で発見される × 買える状態」を作ると、1店あたりの販売数(週販)と再発注が上がり、同時に会員・データ・UGCという自社資産が積み上がる。それがそのまま、営業利益と、ブランド・再現性・データ(評価倍率)を同時に作る。
| マーケティングの動き(観点2) | 営業利益への効き | 評価倍率への効き |
|---|---|---|
| クリエイター/UGCで社会に広げる | 発見が増え、店頭消化とEC購入が上がる | アーンドの広がり=広告に頼らない集客力(無形資産) |
| 社会的検索・AIで見つかる状態を作る | 指名・想起が増え、購入率が上がる | カテゴリの想起・被参照=無形資産 |
| 店頭・ソーシャルコマース・ECモールで買われる | 週販が上がり返品が減る=営業利益↑ | 続く利益は高く評価される |
| 自社の会員・データにつなげる | 定期・リピートで継続収益が増える | 一次オーディエンス・データ=再現の土台(会社の価値) |
| 識別資産を一貫させる(IMC) | 反復接触で再発注が増える | ブランド認知が資産として積む |
DDの観点で関が理解したいこと
一緒に企業価値を作る前提として
関の報酬はSOで、企業価値(バリューアップ)が上がって初めて生まれます。バリューアップの余地をある程度つかめないと、関の関与そのものが双方にとって不利益になりかねません。そこで、一緒に企業価値を作る前提として、マーケティングで動かせる部分に加え、次の点を共有・すり合わせさせてください。
- 店あたり週販(店頭消化の速さ)の実数と、各チェーンの継続発注の目安(これが「1店あたりを伸ばせるか」を直接示す)
- 配荷の伸びが「再発注による拡大」か「新規導入の積み増し」か(続く成長か、入れ直しの繰り返しか)
- 取引条件(買取か消化か)・卸掛率・導入費(消化仕入の場合、店頭消化を上げることの意味が大きくなる)
- 原価(COGS)の実数とスケール時の見通し(数量が増えて営業利益が伸びる形になっているか)
- EC定期・リピートの実数(継続率・LTV・会員数)(つながる=継続収益と自社資産がどれだけ立っているか)
- 資本政策・株主構成・直近の決算(評価倍率の前提となる部分)
ラーニングプラン(戦略を立て切り、勝率を上げるために明らかにすること)
生命線 → 4つの面 → 守り の順で学ぶ
ラーニングプランは、この提案全体の主張——関がCMOで入れば企業価値(営業利益 × 評価倍率)が上がる——を、安く・速く確からしくするテスト設計。だから学ぶ対象はWHAT(ポジション・ヒーロー商品)だけでなく、4つの面(広がる・見つかる・買われる・つながる)/非計画購買の頻度設計/守り(競合の速さ・価格・法務)まで含める。各項目が「企業価値のどの要素を確からしくするか」まで接続する。多くは有償パイロットの中で同時に取れる。順序は 生命線 → 4つの面 → 守り。
選ばれる確率
発見接点(SNS・店頭)で最初に手に取られるか=非計画購買の入口。これがなければ、そもそも売上が立たない。
実感率
1回摂取で「効いた」と感じる人の割合(目安30〜40%)=続く利益の入口。開かなければ再発注も継続収益も立たない。
| 明らかにすること | 解ける決定と企業価値への効き | 学び方(例) |
|---|---|---|
| 【生命線1|選ばれる確率】発見接点(SNS・店頭)で最初に手に取られるか=店頭3秒+social→棚が成立するか | 非計画購買の入口。これがなければ、そもそも売上が立たない(→ 週販・営業利益の起点) | 店頭A/Bテスト(POP有無・訴求・棚位置)、投稿露出とエリア別週販の連動、@cosmeの勝ち要素の分解 |
| 【生命線2|実感率】1回摂取で「効いた」と感じる人の割合(目安30〜40%) | 続く利益の入口。開かなければ再発注も継続収益も立たない(→ 評価倍率の柱) | モニターテスト(単回・14日)、返金保証つきトライアルの実感率 |
| 【CEP】状況の次元で網羅的に洗い出したCEPのうち、どれが取れるか(市場規模×今の想起×競合占有×信憑性×差別化余地)+中心CEPから隣接へ広げられるか+基盤(高頻度)とスパイク(episodic)の役割分担 | WHATの確定と、再発注の基盤になる高頻度CEP・CEPネットワークの設計(→ 週販・営業利益/カテゴリ想起・評価倍率) | CEPの網羅洗い出し→消費者の言葉での検証、店頭・SNSのメッセージA/B、消費者インタビュー、高頻度CEP(むくんだ夜・立ち仕事の後)で着圧・漢方から取れるかのテスト |
| 【広がる】どんなクリエイター・コンテンツが広がるか+アーンドが自走(二次拡散)するか | 広がる面の設計と、広告に頼らない集客力の有無(→ 集客コスト減・営業利益/アーンド資産・評価倍率) | 小規模クリエイター複数の投稿テスト、UGC発生率・二次拡散率の測定、型の分解 |
| 【見つかる/LLMO】社会的検索(TikTok/IG)とAIの回答(LLMO)で、CEP語(「大事な日の前夜 むくみ」等)を聞かれた時にHaleが引かれるか | 見つかる面の設計。今は競合も未着手=空いている面を先に取れれば参入障壁になる(→ 購入率・営業利益/AI被参照・先行の障壁・評価倍率) | CEP語での検索・AI回答での言及有無を定点観測、レビュー/第三者記事/構造化情報の整備、機能性表示(K1077)明示の効果測定 |
| 【買われる】ソーシャルコマース(TikTok Shop等)の実売と、チャネルごとの買われ方 | 買われる面の設計・購入接点の配分(→ 週販・返品率・営業利益) | TikTok Shopの小さな着火、店頭POPとSNS表現の一致テスト、チャネル別の購入率比較 |
| 【つながる】定期・リピートが回るか/会員・一次データの積み方 | LTV・継続収益・自社資産(→ 続く利益・営業利益/一次オーディエンス・評価倍率) | EC定期の実装テスト、コホート観測、会員化の導線テスト |
| 【ブランドデザイン】カテゴリの代名詞化・識別資産の所有・意味とファンダムが、評価倍率を大きく上げるか | 「売上のある商品」から「買いたいブランド資産」への転換(→ 主に評価倍率=買い手が高い倍率を払う理由) | カテゴリ言葉の想起・占有の推移、識別資産の再認テスト、コミュニティ/ファンの熱量・UGCの質の観測 |
| 【守り】競合に先んじる速さ(カテゴリの言葉をUGC・AIで先占できるか) | 防御の成否=競合が動く前に取れるか(→ 参入障壁・評価倍率) | カテゴリ言葉の検索・UGC・AI言及の占有率の推移、競合(ファンケル等)の動きの監視 |
| 【守り】値引き依存を下げても売れるか(200円未満の正当化) | 価格の設計=粗利を守れるか(→ 粗利・営業利益) | 値引き有無での販売比較、機能性訴求での価格弾力性テスト |
| 【守り】機能性表示のUGC・AI向け表現の実務ライン(薬機法・景表法) | 発信を増やしても安全か=広がる/見つかる面の実行可否(→ リスク回避・全施策の前提) | 表現ガイドラインの整備、届出範囲の確認、打消し表示の設計 |
| どのチェーン・業態・エリアが取りやすいか | チャネル戦略=配荷の質(B)の配分と順序(→ 週販・営業利益) | チェーン別POS・エリア比較・限定展開の週販テスト |
| 【棚・剤形】どの棚割(美容食品/ゼリー飲料/サプリ/エンド/レジ前)に入れると買われるか+剤形競合(スパウトパウチ等)との棚内の勝ち方+パケ買い率(棚位置・アイレベル・POP) | 棚の獲得・定義とパケ買い率の設計(→ 週販・営業利益/棚の先取り・評価倍率) | 棚割別の週販テスト、フェイス/アイレベル/POPのA/B、剤形横断の棚での手に取り率観測 |
| 【カテゴリー定義】新興カテゴリー(棚・購買習慣が未定着)で、棚と言葉(見える睡眠ケア等)を先に定義・先取りできるか | カテゴリの棚と名前の先取り(→ 参入障壁・評価倍率の本丸) | 棚割交渉の成否、カテゴリ言葉の想起・検索・AI言及の占有推移 |
| 【ECモール】Amazon(検索+定期)/Qoo10(新規+メガ割)/楽天(まとめ買い)で、それぞれ何が効くか・粗利を守れる値引き頻度 | デジタル棚のモール別戦略(→ 継続収益・営業利益) | モール別のSEO/定期/値引き施策の効果比較、値引き頻度と粗利の検証 |
| ヒーロー商品(ざくろ)の資源集中が効くか | ヒーロー商品の確定と資源差配(→ 差別化・粗利/ブランド軸・評価倍率) | ざくろ集中 vs 分散の小さな比較、SKU別の反応 |
生命線1|選ばれる確率:発見接点(SNS・店頭)で最初に手に取られるか。これがなければ、そもそも売上が立たない(非計画購買の入口)。=店頭で3秒で選ばれる要素+social→棚が成立するか。
生命線2|実感率:1回摂取で14日で「効いた」と感じる人の割合(目安30〜40%)。これがなければ、再発注も継続収益(評価倍率の柱)も立たない(続く利益の入口)。返金保証つきトライアルで安く・早く測れる。
①で最初の購入が起き、②で続く。両方が揃って初めて (B)=1店あたりの販売数が立つ。
要点:いまは“仮説”で、これらを学べば“確定戦略”になる。学習は勝率を上げる投資であり、有償パイロットの目的そのもの。2つの生命線の検証と並行して、CEP・広がり方(クリエイター/UGC)・見つかり方(社会的検索とAI=LLMO)を優先で回す。守り(競合の速さ・価格・法務)は並行で早めに——特に法務(機能性表示のUGC/AI表現)は、発信を増やす前に整える。ブランドデザインは全期間を通じて積む(評価倍率を大きく上げる本丸)。
リスクと、競合・環境が動いたときの備え
崩れ方と、崩さないための備え
企業価値づくりの前提として、勝ち方だけでなく、崩れ方と、崩さないための備えも先に押さえておく。以下は現時点の想定で、DDと有償パイロットで数字を確かめながら更新する。
| 論点 | 想定されること | 備え(考え方) |
|---|---|---|
| 競合の反応と防御 | 同剤形・美容棚のブランド(例:ファンケル)は、勝ち筋が見えれば最速で模倣しうる。韓国勢(FOODOLOGY)はOOH等で正面から認知を取りに来る。むくみの効能効果を法的に標榜できる漢方は、正面では奪えない。加えて剤形の競合——ゼリー飲料棚ではスパウトパウチゼリー(inゼリー系)等と棚の面を奪い合う。 | 正面の認知量では競わない。機能性表示(K1077)×日本製という、韓国勢が名乗れない領域と、先にカテゴリの言葉をUGCで押さえる速さで守る。漢方とは同じ土俵に立たず、場面(大事な日の前夜等)で棲み分ける。剤形競合とは正面の量で競わず、携帯性・1回量・場面でスティックの土俵に引き込む。 |
| 価格の設計 | 194円は衝動価格帯の強みだが、Qoo10等の値引きに頼ると粗利が崩れ、価格の基準が下がる。 | 機能性表示と差別化で「200円未満」を正当化し、値引きでの獲得を減らす。定期は「割引」でなく実質価値(実割引・特典)で設計し、価格の基準を守る。付加価値はセット・限定・体験側で作る。 |
| 商品ラインナップ(レンジ) | SKUを増やすと中心がぼやけ、資源が分散する。逆に1SKUだけだと棚とリピートの厚みが出ない。 | ざくろを中心(ヒーロー)に固定し、他SKUは担当する場面で役割を分ける(ginger=冷え/rose=別ベネフィット等)。中心をぼかさず、レンジで棚の面と再訪機会を作る。 |
| 継続購入の採算(リテンション) | 194円・単発購入のままでは、獲得コストが利益を食い、続く利益にならない。 | 定期・会員化でLTVが獲得コストを上回る状態を作る。一次オーディエンス(自社で直接届けられる相手)を積み、2商品目以降の獲得コストを下げる。継続率・LTVを主要KPIに置く。 |
| ブランド価値の測り方 | 「ブランドが育った」を感覚で語ると、評価倍率の根拠にならない。 | 無形資産を数字で測る:カテゴリ第一想起・指名検索の推移、UGC・レビューの量と質、社会的検索/AIでの被参照、定期会員数と継続率。買い手が評価できる形に整える。 |
| 供給・生産・在庫 | 需要(再発注や(B))が着火したとき、現状の配荷(外部確認302店)から拡大する局面で供給が追えるか。OEMの生産能力・リードタイム・欠品リスク。需要を作った瞬間に棚が空けば失速する。 | 需要点火と供給を同時に見るのがCMOの仕事。生産・在庫の見通しを事前に握り、着火のスピードを供給能力に合わせて段階設計する。欠品が起きやすい山(推し活イベント・季節)を先読みする。 |
| 法務(薬機法・景表法) | 戦略の生命線=機能性表示(K1077・むくみ×睡眠)を、UGC・クリエイターに語らせる設計。機能性表示食品の表現規制、体験談の打消し表示、健康効果をうたうUGCは、薬機法・景表法のリスクを伴う。発信を増やすほどリスク面も増える。 | UGC・クリエイター投稿の表現ガイドラインを先に整え、言ってよいこと・避けることを明確にする。届出範囲を超える効果訴求をさせない。関(マテリアル)側の薬機法・景表法の実務知見をここで使う。 |
| 実行体制/関の稼働 | JP FUNCTIONSは実質2名。「CMOが全体を率い推進する」としても、日々の実行主体は誰か、関の投下時間はどれくらいか。設計はできても2名では回らない、という懸念は当然出る。 | 関は設計と重要判断をリードし、実行は関(マテリアル)側のチームと御社で役割分担する前提を明示する。関の関与深度(範囲と時間)は、パイロットの規模に合わせて段階的に決める。 |
| 下振れリスク | ①1回摂取での実感が十分に出ない ②社会での広がり(UGC)が起きない ③配荷が再発注に変わらず新規導入の積み増しに留まる——のいずれかが起きうる。 | この3つを有償パイロットの中で早く・安く見に行く(実感率・UGC発生率・エリア別週販の再発注構成)。見通しが立たないうちは投資を深めず、数字が開いてから段階を上げる。企業価値に寄与しない施策は、Haleが売れても採らない。 |